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【ジョグジャカルタ】6.大乗仏教の宇宙観、ボロブドゥールへ【その2】

クメール遺跡ボロブドゥールの旅【4-2】Apr 28, 2016~May 04, 2016

ボロブドゥール史跡公園内には、博物館があり有名なボロブドゥールの遺跡に彫られている帆船サムドララクサ号が展示されていたり、多くの出土品や写真などを展示している考古学博物館がある。あまり人気が無いのか、時間が早いのか人は多く無かった。

※ボロブドゥールの博物館

※ボロブドゥールの博物館

どこの世界遺産も修復をどうするかが課題

まだまだ修復作業が残っている彫刻がされた遺跡。ナンバーを振って管理されている。

※修復にはまだまだ時間とお金がかかりそう

※修復にはまだまだ時間とお金がかかりそう

ここから、少し移動する前に、比較的キレイなトイレに寄っておく。

「マリオボロ通りで最後にベチャの乗車がありますが、ベチャには乗りましたか?」
ガイドのブディーさんとは、ボロブドゥールの遺跡の説明などで、なんとなく打ち解けてきた。日本語もインドネシア内だけで学んだようなのでそのすごさを思い知った。

「王宮からサマンタリへの道で、ベチャに乗りました」と相方が答えた。それと、同時に「照りつける太陽の陽差しで、歩くのもイヤになりそうだったので助かった」とも付け加えた。実際、その時タイミングよく声を掛けられなければ、まだダラダラと歩いていた。

ムンドゥッ寺院までアンドンに乗車することに

「マリオボロ通りでも見たと思うけど、アンドンの方は乗りましたか?・・・馬で引いているタクシー」
「それは、乗っていないです・・・」と今度は私が答えた。

そこで思った事は私と相方のような二人組よりも、観光客でももっと多いグループに声をかけていた気がする。少し大きな作りの車体なので、相乗りをするのかなとも思っていた。

観光用途から地元住民の足となるアンドン

ブディーさんによると、このアントンは、地元の人の足となっていてちょっと離れた場所から買い物に行くなど、タクシー代わりで使っていると説明された。そう言えば、食料品などを買い込んで袋を抱えた家族が乗っていた気がする。

「特に田舎から距離のある買い物や移動の場合に使っている」とブディーさん。
おもむろに
「ベチャ、もう乗っているのなら、ここからムンドゥッ寺院までアンドンに乗りませんか?」
これを逃すとアンドンは乗る機会が無いと思っていたので、これはラッキーとふたつ返事でOKをした。

※何人かのドライバーと交渉してくれてこの「馬マシン」に乗車決定。

※何人かのドライバーと交渉してくれてこの「馬マシン(アンドン)」に乗車決定。

ほぼ直線の道が続いている。少し行くと左まわりのゆるい登りのカーブにさしかかる。
「スピードは少し落ちるけど、勇(けなげ)に引いているね」
その相方の問いに私はこう答えた。

「1馬力とは思えない位、スピードが落ちないし、後ろについた車も無理に追い越すことがないから、運転マナーはいいよね・・・日本ならこのような車両は邪魔もの扱いされる。これなら長い渋滞の車列を作ってもあまり文句はでなさそうだ」と勝手な解釈を押しつけた。

※昔あった参道に平行してパオン寺院まで続いている。

※昔あった参道に平行してパオン寺院まで続いている。そこから大きく一度左に迂回して行く。

ムンドゥッ寺院に着く前までに、今まで長く連なっていた車列は、スムーズに追い越していった。

この寺院も土に埋まっていたため、一番上の仏塔となる部分が見つかっていないそうだ。

※ムンドゥッ寺院には3体の仏像

※ムンドゥッ寺院には三体の仏像

この寺院の中には、中央に如来像(お釈迦様)・向かって右には観音菩薩像があり、それと対面するように文殊菩薩像がある。

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ガジュマル(仏陀の木)のそばに

ガジュマル(仏陀の木)という大きな木がある。下にいるとそのうっそうとした葉の体積は重みを感じさせる。
「日陰で涼しい・・・これだけ暑いとこれがあるだけで違う」
「スコールぐらいなら雨よけにもなるかもね」と私は相方の今の心境に対して、雨など降りそうもなく晴れ渡った空を見上げながら脳天気に言った。

※ガジュマルは仏陀の木 (Buddha's tree)と言われている。

※ガジュマルは仏陀の木 (Buddha’s tree)と言われている。

小乗と大乗仏教、ヒンドゥー教が融合して

相方は、こちらをちらりと見て、仏教の知識を言い放った。
「ここは仏教寺院でしょう。ブッタが悟りをひらいたとする菩提樹の下と言われていた。それが仏陀の木はガジュマルの木と言われるようになった。その理由をここで見ることができているのかもしれない。」

なおも続けて

「あとで行くプランバナンはヒンドゥー教で、ともに同じ時代に仏教と共存していたんだから・・・」

『宗教が混在していると「木」一つとっても歴史の中でうごめいてしまう。

それにしても小乗と大乗仏教があり、ヒンドゥー教があるのによく戦いにならなかったな・・・今のインドネシアの宗教(イスラム教)が13~16世紀に広まっていき、ここジャワ島中部にいた仏教徒も戦いに敗れた。それによってボロブドゥールの運命は変わったのだろう』 と現代の思想的な対立を思い浮かべていた。

世界遺産のパオン寺院

 

※世界遺産パオン寺院

※世界遺産パオン寺院

ツアーのミニバンに乗り込みアンドンでは通り過ぎたパオン寺院の向かう。ちょうど、ボロブドゥール遺跡とムンドゥッ寺院を直線で結ぶと、その中間の位置にある。

※パオン寺院は、民家が並ぶ道路沿いひょこっと。

※パオン寺院は、民家が並ぶ道路沿いひょこっと現れる。

壁面の有名なレリーフをパチリ
天界に咲く樹木カルパタールに、天人を顕すことにより、来世(死)には天界があると思わせる。当時の人には安らぎを与えていたに違いない。

※上半身が人で下半身が鳥。右側が男キンナラで左側が女キンナリー

※上半身が人で下半身が鳥。右側が男キンナラで左側が女キンナリー

あと特徴と言えば、仏教の寺院を主張するように、上部には仏塔(ストゥーパ)があり、正面入口には、見るたびに、あっかんべぇの鬼面と言っているカーラ(の守り神)が上部に構えている。

有名なジャコウネコのコーヒー

この寺院のすぐ横に、あの有名なジャコウネコのコーヒーショップがあった。

ブディーさんが、
「まだ、昼食には早いので、コーヒーどうですか・・・」

※小さな店構えですが、有名店らしい。

※小さな店構えですが、有名店らしい。

本日、ジャコウネコから出てきたばかりのコーヒー豆を天日干ししていた。それにつられるように、店内に入っていった。

 

つづく・・・

 

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