ドンコイ通りを目指してホーチミンの旅【5】May. 02, 2017~May. 07, 2017
短時間の滞在であっても、異国である台湾から目的地であるベトナムに向かうのは不思議な感覚である。旅はすでに始まっているのに、これからはじまるような気分になっているからだ。もしくは、このホーチミンへのフライトが、3時間くらいと国内線と変わらないことによるのかもしれない。
5月2日(火) | 札幌CTS(新千歳)発-高雄KHH着(CI) |
5月3日(水) | 高雄KHH発-ホーチミン着SGN(VN-CI Code Share)~ドンコイ通り散策 |
5月4日(木) | メコンデルタのミトーへ |
5月5日(金) | クチトンネルからカオダイ教の寺院へ~ベンタイン市場(ナイトマーケット) |
5月6日(土) | ホーチミンSGN発-桃園TPE着(CI)~MRT空港線に乗って |
5月7日(日) | 桃園TPE発-札幌CTS(新千歳)着(CI) |
入国審査に並ぶ人の多さからホーチミンの人気がわかる、混雑も頂点。
定刻から多少遅れて着陸した。前と後ろの乗降口にタラップがつけられて、降りるとバスに乗り込んで空港ターミナルビルに入るスタイルでした。最近では、インドネシアのジョグジャカルタやカンボジアのシェリムアップがそうでしたので、ボーディングブリッジからの乗降になれた国内線よりも異国を感じます。
次は入国審査に進んでいくと、少しビックリしました。写真には残せません(入国審査で係員に撮影を注意されている人いました)が多くの人がカウンターの前に列を作っていきます。
「どこに並ぼうか、係り員が向こうにならべと手で合図してるわよ」と相方。
そんな判断をしている内にも、どんどん人が増えてくるのは、一斉に到着便が大挙したような雰囲気でした。
「入国審査も聞かれる事が多くなっているのかな?一人ひとりの時間が長く感じる・・・」
ベトナムは、VISAなしで入国する場合は、帰りのチケットの提示をもとめられる。そのことを相方に言うとリュックの中からeチケットを取り出している。
(※帰りの便の確認は、思っていた以上に厳格に提示を求められました)
自分の番が回ってくる直前に、後ろの列を見ると列に並んだ時と変わらない長さを維持している。
午前中の入国はこんなにも混んでいるのかとあらためて思う。
先ほど相方に説明した通り入国審査では、
「VISAはあるか?」
と聞かれて取っていないと答えると、さらに「チケット」とは?聞かれたので印刷しておいたeチケットを提出した
この人の多さのなか無事、入国をするまでに40分ほどかかってしまいます。そのため、1階にある手荷物の受取所へ行くと荷物は、タンテーブルから既
到着ロビーの活気が旅を楽しくする。
到着ロビーに出ると独特の呼び込みの声が響いている。このざわつきが耳に入ってくると旅をしているなという感情がわいてきます。
目的地に着いたという実感は、いつも相方のこの言葉からはじまります。
「いくら両替する?」
どこで両替をするという事が重要ではないような言葉である。
相方としては、私がどこの両替所でするかをもうリサーチ済みだと思っている。
『そんな事まで決めてませんよ。。。』と心の中で思いながら、WiFiをつなげておいたスマホのアプリで今日の「¥/VND(Currencyアプリ)」の換算をして見せた。レート表のある両替所の一つで取りあえず2万円を両替した。
足りなくなったら、確かドンコイ通りのホテルの近くにもあるからと相方に伝えておいた。
ここであとやっておきたいことは、スマホのSIMの交換である。
この到着ロビーについてから、今までずっとチェックしていたことがある。このような決め方は、大方の日本の旅行者とは違うかもしれない。SIMに関してはたくさんの情報がサイトにあるので、リスクを考えるとその選択もいいのだろう。
しかしながら、商売として見るもう一つの考えもあることがわかる。このロビーのなかで一番活気のある場所で購入するという選択である。
看板を掲げてSIMの販売をしている事がわかっても、座ったままでスマホを見ている店員や何もしないで客待ちを決めているブース。
「売り込まれる」「声をかけられる」のがいい場合だってある
「ここがイイ!ずっと呼び込みしているし、見ていると対応もしっかりしてそうだよ」と私が言った。
買いたくもなくいらないモノを勧められるのは嫌いであるが、今この空港の到着口にいて必要な事は先ほど真っ先おこなった両替をすること、そして、ベトナムで使えるツーリスト用のSIMの購入である。
そして、ホテルまでの移動に必要なタクシーの手配である、それを、呼び込みや売り込みを拒否する必要はまったくない。条件に合わなければやめればいいだけのことである。
このカウンターでの営業内容は、 VIETTEL(ビッテル-{ベトテルと言うみたい}に聞こえる)で4G 回線と盛んにアピールしている。同時にタクシーの依頼も受け付けている。
「4G・・・4G」「タクシー・・・タクシー」と人に声をかけている。さすがに、日本人は、苦手なのかあまり寄りつくことはなかったようです。
最安値でないのは相方とも納得のうえ
なぜ、そんなところへ行ってみるかというとそこには商売の基本が見て取れる思うから。この小さなカウンターにはいつも2人の店員がいる。混み合ってくるとひとりどこからか応援部隊がやってくる。いつでも声をかけて販売している姿は商売の自然の姿だと思う。
そのようなところは高い価格を言うかもしれません。そうでしょうね経済ですから、人が働いてサービスをしている分の適正なマージンは必要でしょう。
ただし、騙されるほどの金額かと言えば「No」です。日本の観光地でもペットボトルの飲料が150円のところ180円で売られていたり、果ては自動販売機にもかかわらず110円のミネラルウォーターが130円なんて事だって普通にあります。
例えば、ここでタクシーを頼むと料金は、朝の10時までなら「180,000VND」と立てかけたポスターに表示しています。
さすがにもう午前10時はまわっていましたので宿泊先のホテルまでの金額を聞くと、200,000VNDでした。(差額20,000VND、日本円で100円位)またSIMの方は、滞在日数を聞かれて4Gで15日間データ量制限無しが200,000VNDで設定料込みでした。
最安値をもとめるのではなく、気持ちのよいサービスを求めていますので納得です。これは相方も納得して了解済み。
タクシーは、料金だけでなく命をあずけてます。
タクシーの配車は、別の女性スタッフがタクシー乗り場まで案内してくれます。ここでも「ビナサンタクシー」や「マイリンタクシー」がよいとガイドブックやネット情報で散見されますがどうなんでしょうか?。
市中で流しのタクシーを拾う場合は、一つの目安になります。しかし、空港の顔と言うべきところで不正がそんなに行われているでしょうか。価格を追求して交渉し続けているとそのような不正営業のタクシーに出会うかもしれません。
どんな場合も、タクシーの運転手のレベルはわかりません。「ビナサンタクシー」や「マイリンタクシー」がよいとされるのは安全教育も行き届いているのかもしれなせん。
それよりも、タクシーの信頼度をと言うなら私はタクシーの車体が日本車であり、さらに重視するならタイヤは命をのせていますので日本製でなければなりません。
ホーチミンで安心だと言われているタクシーだって、タイヤが日本メーカーのモノでない事もあります。
価格だけにとりつかれていると、肝心なリスクをとれなくなっているように思います。
価格を行きと帰りで比較してみた
タンソンニャット国際空港への行きと帰りのタクシー代金を経験しましたので比較します。
空港への帰り時間は朝の8時30分~9時頃までに着きたかったので、ここの金額(先ほどの時間帯)を「タクシー代10時までなら180,000VND(空港からの料金)」と仮定します。
ドンコイ通りにあるホテルから、メーターを使ったタクシーで空港まで行くのに145,000VNDでした。それに空港利用料金の10,000VNDが別途レシートを見せられて支払います。その金額の合計は155,000VNDを、日本円に換算して差額を出すと885-762= \123(125円程度)だった事になります。
ホーチミンの家庭は共稼ぎが多く、朝は子供の学校へ送り出社などで忙しいため朝は外食をします。屋台で使うその外食費の朝食代が日本円に換算すると1人50円以下と言われていますので、朝食2~3 回分です。この物価を見てもボラれてるとか、騙されたとかの金額にはならないように思います。
もちろん、私達のような短期の観光ではなく長期滞在などの場合は小さな節約も必要と思います。
商売で明るくしているところが好きなんです。
ホテルにチェックイン・・・ちょっと早いかな!
本来なら、ホーチミンに9時30分について、入国審査から出てこられれば11時前にはホテルに到着と予定していた。そのため、アーリーチェックインをお願いしなければならないと思って、その間荷物をあずけて市内巡りを計画していた。しかし、思った以上に空港に長時間滞在したのでホテルに到着したのは昼12時を過ぎていた。
正規のチェックインは14時なので、まださすがに部屋の準備ができていないだろうと思っていた。それが、チェックインしてそのまま部屋へ入る事ができた。荷物を一通りおさめると、急にお腹が空いている事に気づく。
ハノイ・ダナンと使い今度のホーチミンにも持参した年季の入ったガイドブックの地図を見ると、サイゴン川が近いことがわかる。
「ここまで歩いていって、何かいい店があったら・・・」と相方がカメラを用意しながら言うのだが、これはという店を決めるわけでもない。
ちょっとした飲食店の数を考えるなら、圧倒的に有名な観光の見所があるの方へ向かうのが普通と思って私が言った。
「タクシーが通って来たサイゴン大聖堂の方でなくていいんですね!」
ホテルを出ると、ベトナムの音というべき多くのバイクのエンジン音と鳴ることの止まないクラクションの音が耳に入ってきた。そして台湾を経由したとはいえ札幌との気温の高さと、じわーっとする湿度の違いを肌に感じていた。
つづく・・・
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