マレーシア北へ南へ2000kmの旅へ【6】Aug. 11, 2017~Aug. 16, 2017
朝集合時間、ツアーで知り合った人達は、口を揃えて「寒かった・・・」と言っていた。
北海道人が集まったツアーなので、寒さには強いはずなのだが、意外と暖房器具が部屋に無いのは慣れていない。
寒いときには、部屋全体を温かくするからだ。例えば、冬場、外は氷点下でも部屋は暖房で30℃近くあり、アイスクリームを食べたりする。
冬でもアイスが売れるのは北海道の特徴らしい。(よく昔から言われるが根拠に乏しいように思う-総務省の統計にも都道府県別の順位はあるが、ここ最近での月別データがわからない?)
ここキャメロンハイランドの場合は、普段暑いところにいて、少しでも涼しいところで過ごしたいという避暑地を求めているのとは違うようだ。
朝もやが残る中、近くの「朝市」へ
昨日からの冷え込みは、朝の雨上がりからなのかと濡れた道を見てわかる。その雨のおかげで空は澄み切っている。太陽の熱が地上に届くまでまだ肌寒いのは、放射冷却現象なのかもしれない。
ここに集まる高原野菜は、遠くからも車で足を運んで買いに来る。駐車場に入りきれない車は、大きな道路に路上駐車で対処してしまうので、慢性的に渋滞をしている。
ブリンチャンの畑で取れる代表的なパパイヤ・マンゴー・竜眼などと高原野菜である。
朝市会場で、トイレに入るなら有料だったが「50Sen(セン)」で入る事ができる。比較的露店が並ぶ中ではキレイだった。
お金を払い矢印の方向へ進むと地下へ降りる階段がある。
ここは雑貨店というよりもおもちゃ屋さんという感じであった。それにしても、ここで働く子供達は一所懸命に品出しを手伝っていたのが印象的である。
朝市で購入するもの
新鮮な果物とかが店先に並ぶ。日本と比べて価格も安いものもふんだんに並べられている。ガイドさんからも説明があるが、生鮮品を持ち込む事ができない。マレーシア国内で食べる分だけに限る。
オススメは、高原でのハチミツである。
ところどころの店で販売されていて、皆同じだろうと思ってしまうが賞味期限が瓶に記載されているものがあった。
純正品で無いものは、ブレンドされたり薄めたりという事だろうか。
ついでに、
という事で、プロポリスを購入する。味は苦いので本物のように感じる。
朝市の一番奥の方にあるハチミツの販売店。まわりも同じハチミツを販売しているがどこも混み合っているが、上の2点の注意を踏まえて購入をお勧めする。
ツアーでなければ、この場所でハチミツを買ったか疑問である、購入前に基礎知識があるのと無いとでは違ってくる。そして、なるべくマレーシアで製造されているものや、地元のものだけで作られている物を購入していこうと決めた。
このような、商品の買い方は初めてである。
ツアーを使わなければ、こんな風にキャメロンハイランドに来ていた。(計画編)
キャメロンハイランドを起点として、行きか帰りにイポーへ抜けようと考えていた。小説・熱い絹では、今回ツアーで来た道しか開通していなかった。小説では、その道を封鎖(検問)をする事によって、タイのシルク王が、このキャメロンハイランド内の密室状態になる。
外部に連れ去られて行くのを否定する根拠となっていた。
そのため、新道と呼ばれるイポーに最短で抜けるルートを通ってみたかった。
距離としては短いのだが、イポーからなら高速道路を使う旧道を使う方が若干早いというGoogleMapsナビの時間表示であるが、実際、59号線を下って181号線と合流してイポーへ行くルートの方が道幅が広くて走りやすいように感じる。
Blue Valleyというところ以上は行けないと書かれていたので、ここら辺までだったと思われる。
ここからは、旅の妄想部分です。
バスを使ってイポーへ行くとしたら、こんなサイトを見つけておいた。
「Cameron Highlands to Ipoh Bus Tickets」
毎日運行しているようだった。運賃も20RMなので500円~600円で2時間弱のバスの旅ができる。(1RM(リンギット)28円程で計算)
路線バスの情報もあるが、時間として考えるとタクシーが現実的かもしれない。
イポーの駅の近くに「Medan Kidd Bus Station」もあったが、2015年に長距離バスはアマンジャヤ・バスターミナルに移転しているようだ。
そんな計画妄想をしていたので、せっかくなので記載して残しておく。
ひとときの旅の妄想を終わります。
キャメロンハイランドを観光ガイドブックだけでは語り尽くせない絶好の参考書を見つけた。なかなか1つの地方を切り取った情報がないのでオススメです。紙の書籍もあるようですが、電子書籍の「Kindle」版がお安くていいと思います。
じっくりキャメロンハイランドを、満喫するなら「ロングステイ イン キャメロンハイランド」が参考になります。
Kindle Unlimited の読み放題は、月額980円だけで0円で読むことができます。
紅茶なら「BOH」が有名ですが、キャメロンハイランドTeaもお勧め!
Cameron Valley Tea House KT で茶畑を見る。まだ時間が早いので私達のツアー客と数台の自家用車で来ている客だけだったので、プライベート感を満喫。
キャメロンハイランドの茶畑は、日本がマレーシアを占領したとき、英国領として管理されていた紅茶の栽培の畑は、「敵性産業 (Enemay industry)」として作られなくなった。一度荒廃したのを日本方式の栽培方式で復活させているのは興味深い。
日本茶の緑茶と英国茶の紅茶は元々同じもの、さらに中国のウーロン茶も同じ茶葉である。その加工方法が、緑茶は乾燥、紅茶は発酵、ウーロン茶は半発酵という具合。茶葉の品質という面では、日本の栽培方式がよいのだろうと思う。
せっかくだから、ミルクティを注文してみる。本場キャメロンアイランドのアッサムティは、英国の茶の香りがする。マレーシアの紅茶と言えば、有名なBOH。ここの畑も日本の茶畑のように栽培されている。
紅茶好きなら有名な「BOH」と飲み比べにティーバックなど買って帰るのもいいと思う。
ここのトイレは、比較的キレイだった。
59号線から185号線をしばらく走るとストロベリーファームが
ブルーヴァレー(Blue Valley)の付近はお茶畑からマレーシアでおなじみの果実の畑が見えてくる。特に、イチゴファームと看板がところどころで見えてくる。ここはGoogleMapsを見てみると、Last Stop Strawberry Centerという場所になっていた
日本のイチゴ狩りのように、その場で口に運びながら楽しむ事はできない。ある程度洗わないとダメという事だった。もぎ取った分となるので出発までの時間も気になり参加するものはいなかった。
生花などもあり、ファーム手前の店には切り花を販売していて、価格も安いので興味のある人も多いようだ。短期間の旅行のでは、日本の持って帰ることもできないので諦めざる得ない。
ロングステイなどで滞在する時には、部屋の雰囲気を変える装飾として活用したいほど安かった。
未解決の失踪事件はこの避暑地を舞台に
キャメロンハイランド界隈は、今でも奥行きの広い避暑地としての楽しみ方がある。シルク王ジムトンプソンがこの地を訪れて休息に使っていたという理由もわかる。熱帯雨林地帯にあって、洗練された英国のお茶があり、新鮮な野菜や果物がある。
暑い地方に一年中住んでいるなら、このような過ごしやすい涼しさは、成功者達が集まる避暑地として意義深い。今では、観光地として整備されてジムトンプソンの失踪のことも気にする人も少ないだろう。
ジムトンプソンはキャメロンハイランドの月光荘(ムーンライトコテージ)に行く前に、バンコクからペナン島へ飛行機で到着する。1泊してから古美術商で長年の友人コニー・マンスコー夫人と一緒に車でこの地に向かう。
当時とは、道路事情が違っていてこれからペナンに向かう道は、無くて旧道を通っていく。(ツアーでキャメロンハイランドへ向かった道)成功者達が集まり、その中でただ1人だけが未だに行方がしれない。
そんな事を考えながら、読んでみた本の内容を思い返している。この本に出会わなかったらキャメロンハイランドに感心もなく通り過ぎた場所だったと思う。
この未解決事件の犯人像は、キャメロンハイランドの「ムーンライトコテージ」に集まった面々が謎を解く鍵なのかと思えます。当時は密室となっていたキャメロンハイランドのロケーションにも注目です。
タイのシルクに興味があるなら読んでおきたい書籍です。
ペラトン洞窟寺院へ
まだまだ、盛りだくさんの立ち寄り先がある。
ここは、ベトナムのダナンにある大理石の山「五行山」を思い出す。
またの名をマーブルマウンテンといい、洞窟内は寺院となっている。
2015年の9月に巡った。ベトナムの旅より
ここマレーシアのイポーにも、大理石ではないが石灰岩の洞窟がある。自然にできた空間を利用して金の仏陀の像を中心に、数多くの仏像が置かれている。
中国寺院なので、金の仏像が多く遠くマレーの地でも信仰とお金への感謝は忘れていないのであろう。
外に出ると、今までひんやりとした洞窟から、カンカン照りの太陽の下にでてきたようなもんだ。
この山には数多くの猿が住んでいて、人になついて食べ物をおねだりしてくる。多少要注意である。
駅の象徴、大きなイポーの木が無くなった
イポーという地名は、イポーの樹木からきているという。この樹液には毒があり吹き矢などに使われていたようだ。
というような感じで現地の添乗員ポールさんが驚いていた。
向かい合わせるように、白い建物は市役所で駅周辺にその都市の機能が集中している。スズで栄えた街は、その運搬に鉄道が必要だったのかもしれない。
このあと、チョコレート店へ行き、そこから一気にペナン島へ渡る。陸路3時間弱の乗車である。
つづく・・・
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