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【函館本線(山線):余市駅】ニッカウヰスキー北海道工場・余市蒸溜所へ

余市町に「大日本果汁株式会社」あり、ニッカウヰスキー余市蒸溜所あり。

余市町に「大日本果汁株式会社」あり、ニッカウヰスキー余市蒸溜所あり。

JRを使って旅をしたくなった、なるべくゆっくりと・・・。

今年7月に行った仙台の旅で「ニッカウヰスキー仙台工場・宮城峡蒸溜所」の見学をしました。宿泊先の作並温泉がある作並駅から便利な送迎バスも用意されていたからです。

そのときの模様は、「定義如来 西方寺(じょうぎさん)」からの帰り道、宿泊先の駅に向かう途中に見学したときの模様です。

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そのときの宮城峡蒸溜所限定の「ウヰスキー」の香りと味が身体に残っていました。無料の試飲は1:1の水で割るトワイスアップで、有料の試飲コーナーでは、ストレートに水を横に置いて飲むチェイサーで酔いを楽しみました。

完全予約制の見学ツアー「ランチコース」に参加

地元にありながら、何十年と行ってなかった「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」、マイカーを使えば1時間+αで到着します。しかし、試飲と言うことを考えれば「JR」に限ります。例えば、アルコールを飲まないとしても、旅として考えるとマイカーより楽しいという理由でもあります。

相方はお酒を飲まないので帰りの運転を任せるという手もあります。しかし鉄道の移動をもっとも希望したのは言うまでもありません相方です。しかも余市駅から徒歩2分程度ですし、このような場合は車を使う方が不便なことが多いです。

小樽駅発ー倶知安駅行き、余市駅には11時17分着

小樽駅発ー倶知安駅行き、余市駅には11時17分着

無料の工場見学に関しては、新型コロナによって予約者出ないと入れないようで、以前のようにノープランで来て空いていたら見学できるというような事は無くなっています。混雑しているような状態を作らないように入場制限されているのだと思います。

ランチコースは12時開始なので、15分前からの受付開始です。

入場時間まで少しあるので工場横の「リタロード」を通って、道の駅「スペース・アップルよいち」まで歩いていきます。徒歩2~3分です。

余市宇宙記念館が併設されています。

余市宇宙記念館が併設されています。

余市宇宙記念館「スペース童夢」をさすがに見学する時間は無かったのですが、館内はなかなか立派な施設です。

見学受付開始時間が近づいて来たので、来た道を戻ります。

YOICHI DISTILLERY(余市蒸溜所)とあるのはここだけ

このニッカウヰスキー北海道工場を示すロゴが付く看板で唯一、「余市(YOICHI)」が使われている場所が、見学者専用の駐車場に面した建物の壁面です。

ッカウヰスキー北海道工場のIdentity(アイデンティティ) ニッカウヰスキー北海道工場のIdentity(アイデンティティ)

石炭直火焚き製法

受付を済ませたら待合室で待機し、時間が来るといよいよ見学コースへ。

工場の修繕が進んでいてシートで覆われているのは残念ですが、大麦の燻煙乾燥ををする「キルン塔(乾燥棟)です。

ここでは、麦芽にピートを燃やして「スモーキーフレーバー」という香りを付けるようです。

現在はスコットランドの姉妹工場にてこの作業が行われできた「スモーキーフレーバー」を輸入しているそうです。

次は、蒸溜棟へ足を運びます。

ここで、「仙台工場・宮城峡蒸溜所」との違いが、ポットスチルの形状で見て取れます。

竹鶴が操業時代からの製法を続け、伝統の石炭による加熱で「蒸溜」しています。

ポットスチルの形状の違いは、この石炭を燃料としている事から生まれると言います。宮城峡蒸溜所のポットスチルは、バルジ型と呼ばれて余市蒸溜所のストレート型に比べて外気に触れやすいという特徴があるようです。

人間に例えると、お腹周りがふっくらしているのが宮城峡蒸溜所のバルジ型です。

2021年7月に訪問、ニッカウヰスキー仙台工場宮城峡蒸溜所のバルジ型ポットスチル

石炭の火力によるものなのか、ポットスチルの形状の差が生み出すのかわかりませんが、「余市」の方がコクとウイスキーの香りの濃さを素人として感じます。

汁株式会社(ニッカ)

ウイスキーの製造には貯蔵という工程があります。それ故にニッカウヰスキーは、当時余市の名産品であるリンゴなどでジュースを製造販売していたようです。寝かせたウイスキーが市場に販売できるようになるまでは時間がかかるという証明でもあります。

近年、世界が日本の超高級ウイスキーを求める傾向が続き、長い期間樽の中で熟成されたブランドが、需要が生産量を上回ってしまっているようです。ちょっと寂しいと思うのは私だけでしょうか。

マッサンとリサがいた「旧事務所」の大日本果汁株式会社。

このエリアは、ニッカウヰスキーの歴史が詰まっています。旧事務所は余市の重要文化財にしていされています。

現在は「リタハウス」と呼ばれる旧研究室です。「日本で本物のウイスキーをつくる」と奮闘した場所なのでしょう。

旧竹鶴邸です。リタの故郷スコットランドの建築様式が外観からわかります。

創業者の竹鶴の家

当時、北海道の雪国の建築としてはかなり立派ですが、窓の数、と言うよりも窓の面積だけ見ても、相当寒かったように思います。ウイスキーを飲みながら二人の愛情でポカポカだった事は想像にかたくないですが・・・。

貯蔵庫、こんなに奥行きあるんですね!

ウイスキーの心臓部の貯蔵庫です。入口の手前まで樽がありきれいに整列されているので、遠くが見えない、すっかり目の届くところまでが貯蔵サイズとばっかり思っていました。

一番手前の樽の列から真っ暗で何も見えませんが、50mはあるだろうか・・・ 一番手前の樽の列から真っ暗で何も見えませんが、50mはあるだろうか・・・

貯蔵庫内の見学を終えて、建物のサイズを見ると・・・。

トリックの世界に引き込まれた感覚です。 トリックの世界に引き込まれた感覚です。

ランチコースは郷土料理の道産秋鮭の「ちゃんちゃん焼き」

北海道の食とウイスキーを愉しむ四季のランチコースの会場です。

工場敷地内の見学コースの所々で目に入っていたのですが、雪が残っています。昨日まで、札幌を含めて道央地区の天気は雨が降り続いて気温が低い状態でした。それでも、積雪と思わなかったのは、今日の晴れ渡った天気です。

今回のランチコースには、終売となっているシングルモルト余市10年+竹鶴ピュアモルト17年が用意されていた。

郷土料理の「ちゃんちゃん焼き」は、味噌仕立てで豪快に旬の秋鮭を蒸し焼きする品です。久しぶりに食べたら美味しかったです。

備え付けの二本のスプーンでちゃっちゃと味噌を混ぜ合わせます。

食べる前に、水を横に置いて「シングルモルト余市10年」をストレートで口に含みチェイサースタイルで試飲します。続けて「竹鶴ピュアモルト17年」も同様にストレートで唇に触れるようにしながら口の中へ。

食事をしながら、スーパーニッカ(無料試飲分)に同量程度の水を入れてトワイスアップで楽しみます。

ランチコースで三種のウイスキーを飲んだので、このレストラン内では追加でアルコールを注文はできません。他の銘柄の試飲をする場合は、有料で飲める試飲会場でという事でしょう。

余市蒸溜所の限定商品を購入

余市蒸溜所限定

余市蒸溜所限定

余市蒸溜所限定品では、購入本数が指定されています。JRで来ているので多くを求めることはないですが、2年ほど前まで続いていた高級ウィスキーの爆買いが少なくなっただけ安心です。

15万㎡の余市蒸溜所の敷地内、紅葉が進み紅(あか)が入ると一層綺麗です。

帰りの予定していた余市駅発の列車時刻が近づいてきました。景色を楽しみながら正門から出て駅前へ向かいます。

Suica、私たちの失敗

実は、往路でこの余市駅を目指したとき、札幌駅でうっかりモバイルSuicaで入場していました。当初予定していた便は、小樽の乗換で50分ほどあったので一度改札を通る予定でした。そのうちに、もっと乗換時間が少ない各駅停車を見つけたのが、そもそもの始まりでした。

一度、小樽駅で改札を通り抜ければ何の問題もなかったのです。

乗換時間が短くなった事をいいことに、JR函館本線の小樽駅発ー倶知安行きに無意識に飛び乗っていたのです。

車内では、Suicaなどの電子マネーの取り扱いのない注意喚起をしていましたが、改札を通り、札幌ー小樽間を決済して、小樽~余市間の乗車券を買うのには、すでに時間が少なすぎました。

最近多く見るようになったディーゼルとエレクトリックのハイブリッド式H100形

余市駅は無人駅でもないので、どのような処理をするかをwebで調べてみると、始発駅からのSuicaデータをキャンセルして、支払うという事らしい事がわかります。

余市駅の改札窓口で事情を説明すると、処理としてはwebの情報通りでした。

モバイルSuicaを情報端末にかざし、入場データをキャンセルします。そのとき札幌駅からの乗車情報がわかります。そのため、ここでは、改めて札幌駅~余市駅までの乗車運賃を現金のみで精算する事になります。

その教訓を元に帰路となる復路は、余市駅から小樽駅の乗車券を購入して小樽で改札を出て、Suicaを使って入り直す事にしました。

北海道では電子マネーは「Kitaca」です。Suicaと同じように使えます。

北海道では電子マネーは「Kitaca」です。Suicaと同じように使えます。

私はKitacaができる前から、Suicaを使っていたのでそのままです。さらに後述しますが、札幌市電や地下鉄もSAPICAができていますが、そのままSuicaでも使えるので「Suica」ひとつに統一しています。

余市駅の駅舎内には、お土産売場などがありますが、クレジットカードや電子マネーといった観光客にとって必要なアイテムが使えないのは残念です。

Kitacaエリアで使える各地の電子マネーです。

Kitacaエリアで使える各地の電子マネーです。

余市駅は相当な人数の乗降客がいるように思います。

ここから長万部までの山線(函館本線)は、秘境駅があり、「銀山駅」・「比羅夫(ひらふ)駅」とマニアが集まります。

秘境駅でもあり、全国でも珍しい宿泊ができる駅「駅の宿ひらふ」がある比羅夫駅

コロナ禍で状況は変わってしましましたが、この路線上にはニセコリゾートへの海外観光客のインバウンド需要もあったはずです。

※近隣の町村と北海道、JR北海道の合意により「山線」の廃止が決まっています。小樽ー余市間の路線が心配です。

従来のマスツーリズムとしての団体旅行から、すでに個人旅行(オルタナティブツーリズム)が増えているなかで、地元の人以外で観光目的の場合は「現金」という発券ベースがネックになっているのだろうと想像します。

なぜなら、現金以外なら、ポイントが貯まり、そのポイントの基本をなすのが航空業界の「マイル制度」です。

旅をする人にとって「マイル(ポイント)」は、『マイルに始まりマイルに終わる』

からです。

その観光の利便性に気づかずに利用客が無いと言うのは、世界のインフラから取り残されて行くこと間違いなしです。

今なら、どんな田舎に行ってもタクシーの支払いさえ現金が必要なく、「QRコード」決済が導入されています。その側面には、ポイントが付与される支払いであるという事です。

おまけ:乗り鉄・撮り鉄、引退する札幌市電のM101

「西4丁目」電停から「循環:外回り」で自宅に戻ります。電停に着くと今発車した電車があるにも関わらず、乗車しない人達がいます。そして、いつもならこの西4丁目ではほとんどの人が下車するのですが、様子が違います。

札幌市内で使える電子マネー「SAPICA」があります。Suicaを使うことがでるので札幌の市電や地下鉄も共通のエリアとなります。

JR札幌駅から札幌市営の地下鉄や市電にそのままSuicaで乗り継げます。

JR札幌駅から札幌市営の地下鉄や市電にそのままSuicaで乗り継げます。

※ただし、その逆「SAPICA」でJR北海道のKitacaSuica圏への使用はできません。

そう言えば、向かいの三越側やPARCO側の交差点からカメラを持った人達が数人います。市電がカーブする場所は撮影スポットです。乗車する時まで気づかなかったのですが、引退するM100形と分かったのは、乗降扉が両開きにスライドする車両だったからです。

なんであんなにカメラで撮ってるのか、不思議だったけどそう言う事だったのね。(…すかさずカメラを取り出し、降りたら絶対にホームから撮るぞ!)

 

そうか、10月31日に引退するM101に偶然乗り合わせたみたいだ!連結ができて親子電車と言われて乗るの楽しみだった記憶があるね!

R3年10月31日引退する「M100形 M101号車」

最後の日となる10月31日は、撮影スポットに人が集まり、「西4丁目」と「すすきの」は同時に人気の乗車場所になるような感じがします。天候がよければいいですね!

ここ数年、「大井川鐵道」や「わたらせ渓谷鐵道」はては、出雲大社への宍道湖を走る「一畑電車」などなど旧車両が丁寧に使用されている姿を見て、このM101もまだまだ動態保存が可能なような乗り味でした。

整備コストの問題もあるので、新型車両の方がいいのでしょうけど・・・。

このような、旅の思い出をグッズにできます。

今回の旅で、こんな商品を企画しました。

テクテクと。ショップ powered by BASE
旅と散歩が好きな店主の動物や自然をモチーフにしたアート雑貨のお店です。
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