札幌ー富良野、日帰り鉄道旅のその2です。
マイカーで富良野に来る場合は、日帰りは十分な距離であえて一泊もしないで済みます。それも多くの場所を適度に見てまわっても余裕があります。フラノマルシェは、昼ともなれば駐車場も満車となり、待ち時間が発生していました。
その点、天気の良い日の鉄道旅は、時間の待ち時間が少なく快適です。
徒歩で歩くと、こんなところ有ったっけ?とか、列車の車内では海外の人や遠くの土地から来た人との会話が自然にあります。
特急フラノラベンダーエクスプレスの旅【2】
Aug 11, 2024
参考にしたJR北海道の紹介ページ
富良野・美瑛ノロッコ号(外部リンク)
特急フラノラベンダーエクスプレス(外部リンク)
臨時駅のラベンダー畑駅は、富良野駅を含めて3つ目の駅、そのためそこを目指すならこの季節自由席で十分と思います。
意外と海外の人も乗車しているので、指定席も混み合っています。このノロッコ2号の便は、最終美瑛駅まで行くため乗車時間は1時間ほど、完乗するなら指定席ということも考えられます。
ラベンダーの最盛期は、ご存じのように7月中旬まででその後はポプリやオイルなど加工品に使われるので刈り取られてしまいます。この時期は、遅咲きのラベンダーが見られるかな、という程度です。
富良野駅を出発すると、冬期間インバウンドで、第二のニセコの様相となっている「富良野スキー場」が見えてきます。古くは北の峰スキー場と言われて1975年のワールドカップを機会に地名の富良野と変えたと思う。
期間限定臨時停車駅「ラベンダー畑駅」
ラベンダー畑駅は、臨時駅に言うのにふさわしい駅で、簡易的な駅でせっかくのノロッコ号に乗ってきても下車後の進行方向ノロッコ号の撮影はホームがギリギリでできないです。
ラベンダー畑駅があるおかげで、有名な「富田ファーム」までは徒歩10かからない距離になります。通常駅で一番近いのが中富良野駅で徒歩ならおよそ25分程度、タクシーなら5分かからないですが、鉄道駅を使うことを考えると、観光地巡りには欠かせない臨時駅です。
車を使わないというなら、富良野駅前からバスで行くこともできます。
徒歩で旅行していると、このような地図付きの案内板があると助かります。北海道内は車の移動を主としているので、本州を旅して比較すると圧倒的に少ない感じがします。
多くは、マイカーやレンタカーでまわるルートが充実しているように思えます。欧米型の個人旅行スタイルを見たりすると、なるべく公共の乗り物を使っている姿があります。この観光列車ノロッコ号でもラベンダー駅を使っている外国人を多くいました。
この駅は「富田ファーム」へ行く目的がほとんどでしょう、一つ問題があります。というのは、駅で下車すると書かれていますが向かう道路に「歩道」がありません。
さらに車道の路肩部分も狭く、車に細心の注意をして歩かなければならないことです。
天気に恵まれて炎天下の中で、日傘を使いところですが、歩行者がいると車のすれ違いもギリギリで諦めました。
大人気の富田ファーム
それでも、目的の富田ファームに無事つくことができました。
連休と盆の入りと続くので、駐車場へ入る自家用車の長い列が続いていました。
それにしても暑い34℃を超えていて、微風が少し流れてくるだけで心地よさを感じるくらいです。
ラベンダー色にこだわらなければ、富良野の花畑を楽しめます。
土曜日を含めて3連休なのと、団体旅行の観光バスも止まっていたので多くの人が来ていたように感じます。
何度もこの富田ファームは来ているので大きな感動はないのですが、観光で有名になっていく情景を思い出すとスタッフの人数も店舗の数も随分増えたという印象です。
ファーム内を一通り見て、隣にあるメロンハウスは、全く別の経営のようですが、メロンを食べる人達で賑わっています。富良野メロンとしてはこちらが主となっているようでしたが、富田ファーム内の店舗のメロンのほうが安かったと思います。(時期によって違うかもしれませんが・・・)
富田ファームにはラベンダー畑駅からの往復も含めて2時間ほど滞在したことになります。
ノロッコ4号の美瑛行き
14:31発のノロッコ号に乗車して美瑛駅まで行く予定でいます。時刻表でも少し危ないかなというタイミングの復路乗車計画でした。
今日の天候は日射しが強くて、屋根のない臨時駅のホームでは日傘が重宝しているようです。
ホーム手前にある待合室があるので、この屋根が作る日陰だけでも待ち時間が楽になります。
美瑛行きが到着します。降車する人はトロッコ2号で来たときよりも多く感じます。今回は、長い?45分程度乗車するので、指定席券をもっています。
指定席は、混み合っていませんでしたが「フラノラベンダーエクスプレス」の時と同様、海外の人が使っていました。そんなに混んでいないので、指定とはいえ席を自由に動いていたことも確かです。
停車駅の上富良野から美馬牛駅まで順調に進んでいます。途中、富良野平原開拓発祥之地という史跡が車窓から近い位置で見えてきます。最初に入植者が入った第一歩が記されています。
美馬牛駅くらいまでは、のんきに景色を楽しみながら写真を撮っていましたが、美瑛川を渡る橋で時間を確認したときにはじまります。
美瑛の美しい丘を見ていたときは、そろそろ着くのかな?程度でしたが・・・。
何という橋だろうとGoogleMapで確かめたら「四季の橋」とあります。もう少しで到着と思いましたが、同時に到着時間が遅れていることに気づくことになります。
最初から、これはギリギリのプランなのでもっと緊張感を持っていなければならなかったのですが、自然が織りなす情景は格別な思いに慕っていました。
美瑛駅の改札を出たのは15時10分発車まであと3分
美瑛の駅舎をかろうじて移してすぐに、改札を通りノロッコ5号に乗車します。
「急いでください」と声をかけられながらも13分発の出発時間には間に合わせることができました。
計画の段階で10程度しかない折り返しは、懸念していました。それを貫いて次に来るノロッコ6号車17:19着を美瑛駅待ち、それに乗車して旭川駅へ行くべきだったと少し後悔しています。
往復に特急フラノラベンダーエキスプレスを使っても札幌着は18:50分、旭川から特急ライラックを使った場合は、35分ほど到着時間が遅れるが、美瑛で2時間以上の滞在が可能となるのと、このプランを使う場合、「ふらの・びえいフリーきっぷ」か「ラベンダーフリーパス」のフリーエリアを有効につかう方法もあったように思います。
座席指定席券をつけることができますが、それに拘らなければお得な観光も可能です。
富良野をマイカーやレンタカーを使わずに周遊するなら、JR以外にバスのフリーパスもあるので、その組み合わせを使うとまた別のプランができそうです。
今回の目的が、日帰りで特急フラノラベンダーエクスプレスに乗車するが旅のテーマだったので、このようなタイトな時間設定の復路ノロッコ5号選んでしまいました。
富良野駅から復路も特急フラノラベンダーエクスプレス
同じノロッコ号で下車した海外の人の何人かは、同じフラノラベンダーエキスプレスの乗車を待っています。普段では滝川ー富良野間の根室本線では、この特急列車以外が富良野に停車することなく、おおぞら、とかち共に通過駅となっています。
それ故に貴重な路線で、快適な2時間の移動です。
根室本線から札幌へ向かう函館本線に入っていきます。見慣れた風景が見えてきます。
あと20分ほどで到着、陽が沈見かけています。この夕張川は、本流である石狩川と奥で合流して行きます。
江別市に近づいている頃でしょうか、国道12号線と石狩川、そしてこの車両が走る函館本線が平行になる地点で、夕暮れと大気と川が作り出す「虹」に出会うことができました。