天然の足湯、大湯沼へ
北海道の景勝地を訪ねる場合、観光地としてメインとなる場所からすぐそこに自然を満喫できる場所が多いです。しかしながら、車に乗ってしまうとせっかくの小径にある情景を見過ごしてしまうように思います。
この登別の地獄谷も散策路に踏み入れないと見えなかった風景がたくさんあります。いつも参考ししているのは、随分古い発行の書籍ですが、まったく古さを感じさせない写真集のような構成の「北海道の森と湿原をあるく:著者 河井大輔氏」です。
奥の湯へ遊歩道を巡る
緩やかな登りで高度を上げて行きます。先ほどまでいた鉄泉池も小さく見えてきます。
紅葉の木々から落ちた葉の絨毯の道をしばらく進んでいくと「ななかまど広場」という少し平坦な場所に着きます。
階段の道がここから続き、登り道となります。写真では閑散としていますが多くの人が登っていて、観光客というよりもトレッキングの姿の人もいます。ファミリー層の多くは中国の方が多いように見えますし、小さいながらもバックパックを背負っている人は欧米の人が多いように見えます。
急階段を登ると一度車道に出ます。
登り終える場所は、車の往来があるので注意です。
途中、登りの歩きがつらくなったら、「大湯沼クイズ」を解いて休みながら行くという方法もあります。
大湯沼展望台に着くと休憩する人達が集まっています。
ここから少し急な坂を下りていきます。やっと円錐形の奥の湯が見えてきたので、大湯沼の駐車場もすぐ横のはずです。
物々しい看板です。75℃から85℃という硫黄泉が湧いていますので、注意が必要です。
このような名所が所々にあるトレールは、なかなか無いように思う。森林の中を歩いて進み時には景色や景観に感動するところは数多いが、遊歩道ひとつひとつに目的が随所にあるのはなかなかないと思う。
振り返ると、駐車場が見えます。ほとんどの人はこの方向からこの「奥の湯」の導線になります。
駐車場内は、賑わっておりレンタカーとマイカーと思われる車のナンバーが半々くらいでした。
車ならこのまま道道350号線を使って「倶多楽湖」まで足を伸ばすのもいいように思う。
私と相方は、足湯を目指して一部車道を歩きながら向かいます。
徒歩で15分とのことです。
大湯沼足湯へ
足湯の入口です。ここから急坂を下って行くと言う事は、帰りは苦行?となる登りです。
大正地獄は規制されていて近づく事ができませんでした。
川に沿って歩いていくとまもなく到着です。
かなりの人が訪れていました。
足を入れてみます。
川の流れと天然温泉が交わるところ。
足が心地良くなったところで、来た道を戻ります。
大湯沼の見納めです。展望台まで来た道を戻ります。
舟見山をトレールして温泉街へ抜けます
舟見山探勝路入口まで戻ってきました。ここから低山ですが落ち葉で引きつめられたトレールを歩きます。ここからは人がまったくいなくなります。
70mほど進むとすぐに「高浜虚子」の句碑があります。
しばらく進むと登別地区の実業家である栗林五朔(くりばやしごさく)の妻の加寿子氏の歌碑があります。最初に出会う石碑は
また、横にある「観音像」は遊歩道沿いに33体があり、船見山だけで13体みることができました。
つぎは、秋の紅葉の季節なら赤いつつじに包まれるところと想像できるつつじヶ丘です。
歌碑の表題は、横の説明から推測すると「躑躅ヶ岡(つつじがおか)」とむずかし漢字で書かれています。はじめはなんと書いてあるのかと戸惑います。
さらに、進んで行くと歌碑があります。パンフレットやHPでの情報を調べると、登別地区に4つの歌碑があると説明があります。しかしこの船見山に3基見つけることができましたが、一つだけ見つけることができません。
気になって調べてみたのですが、とうとう場所は見つかりませんでした。
参考にしたのは、「さぎり湯」の歴史のなかに、『別荘式旅館「登別ガーデン」開館』と「広報のぼりべつ 92’5月1日号アーカイブ」文中の登別温泉地区の記事欄に何とか場所に通じる地図があります。
舟見山では最後の歌碑は「船見山」です。
肌寒い天候でしたが、晴れ時々曇りという恵まれたトレールでした。
遊歩道の入口に戻ってきました。
これで、本日のミッション終了です。
さきほどの「夢元さぎり湯」にて汗を流してゆっくり身体を休めて帰ります。
建物の横にある「無病息災」の鬼、身体の悪い場所に温泉をかけるといいと言うので、相方に鬼の頭を中心にかけられましたが、相変わらず変化なしで「悪い」ままです。
入浴料に200円をプラスした一日券(650円)を購入すると有料休憩室が使えます。出入り自由でお風呂も何度も入れます。持ち込み飲食もコンビニに買い物も自由です。(そんなに滞在しないけど)畳の部屋で横になれるので便利です。
ここの温泉、表示の義務のある加水・加温・循環・消毒(入浴剤)の四項目に一切該当しない「本物の温泉」です。さらに地獄谷にあった「薬師如来」の’眼病がなおった’と言われる温泉と思われる成分の明礬(ミョウバン)泉「目の湯」がここ登別温泉に唯一あるそうです。
ただし、入浴のスタイルは、銭湯と同様に石けんやシャンプーなど備え付けはないので、持参するか、受付で購入することになります。
源泉かけ流しのいい湯でした。
登別温泉は、どこの温泉宿も泉質が豊富です。
地獄谷巡りや温泉湯巡り、ロープウェイで行く熊牧場など観光も豊富にあります。やはりゆっくりと宿泊して見てまわるのがオススメです。
北海道内からなマイカーなどで気軽に来ることができますが、パックツアーなどを使って好きなホテルに宿泊するのもいいかもしれません。
または、個人旅行を楽しむなら、登別で宿泊ホテルから決める方法もあります。
登別温泉の温泉旅館やホテル一覧をまとめてみました。
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