
今日1日は、晴れ間が続きそうとホテル備えつけのテレビの天気予報からの情報です。昨日のように、断続的に雨粒の大きく吹き荒れる雨でなければいいと思っています。
レイトチェックアウトで帰国の前にプノンペン巡り
今日は、Grabを使って街巡りをします。と言っても前回来たときほとんど見て回り、プノンペン界隈は観光として見るところはないので、あまり行ったことがないところを探してみた。
Aug. 12, 2025~Aug.17, 2025
旧Levi’sのプノンペン工場跡 Factory Phnom Penhに行ってみた。
プノンペン最終日、定刻23:55PMの便なので、今日はホテルのレイトチェックアウトもお願いしているので、遅くまで時間を有意義に使える。いつものように、朝食を食べておもむろに活動を開始。
ホテル前には、数台空車でトゥクトゥクが止まっている。どれか分からないのでスマホをかざして名前を確かめてもらう。慣れないせいもあるが、顔写真では見分けがつかない。写真ではスラッとした痩せ型の顔だが、実際には髭を生やした分ふくよかに見えたりする。
土・日はイベントをやっているはずと思いながら、かつて「Levi’sのカンボジア プノンペン工場」だった跡地へ向かってもらう。事前の情報ではコーワーキングスペースだったり、クリエイター達のアートが描かれていたり、映画館があったりとワクワクする内容であるが、敷地が広大なエリアを使っているのでなかに入ると全くといっていいほど情報がなく不案内でした。

場内が広すぎて、インフォメーションで何か案内のパンフレットかQRコードの読込でもいいので配置図がないかとつたない英語で尋ねたが、そのようなものは無いという。

館内では、これから始まるイベントの用意などがされているようですが明日、日曜開催のトークショーがあるようですが思った以上に閑散としています。仕方がないので広い場内の移動のため「黄色い自転車」を借りることにします。サドルは低く設定していますが、タイヤ径が大きいため身長が低く足の短い私にはちょっと乗りにくかったです。
さらに、ハンドルが中央を向いて無いものもあり、自転車選びの選択肢も狭まった状態です。

乗れるかな?と言っていた相方は、スイスイと乗りこなしています。館内は広いのでこれで気にしないで移動できます。

オープン当初は、この広場(OUTDOOR SPACE)に屋台などが出店されて、お祭りのように賑わっていたそうです。
映画館もあります。

Fable Cinema は3つのスクリーン(HALL)があるようです。

自由空間のスペースは、ウォールアートがあり賑やかですが、維持の仕方が少し雑なように思います。

googleフォトとgoogleレンズを使って作者検索
●タイのアーティスト「ALEX FACE」氏の作品

●カンボジアで活動しているフランス人のTheo Vallierの作品

スマホの活用方法として、その場で撮影した写真が何であるか知る方法がある。上の写真の作家さんが分かったのは、何となくこんな作品があるということは分かっていたが、実際の場所に来て正確な情報を得ることができた。
すごい時代になって来たと思う。海外旅行は、インターネットが繫がるからはじめたようなもので、この世界に通信というものがなかったらもっと日本の外へ目を向けるのが遅かっただろうと思っている。
それが、もうパンフレットや観光ガイドブックさえ無くても見て情報が得られるのが現実になったのだと思う。
そのやり方は簡単です。
このような作品を深く知る上で、撮影した写真をgoogleフォトに取り込んで目的のライブラリーの右上にある「…」をタップする。

googleレンズが起動し読込をすると、関連画像が出てきて場所の特定であったり、さらに検索をかけると作者のSNSやHPなどにたどりつく。

そんな使い方をすると、予備知識なしに数分後にはその作品のコンセプトまでもわかってくる。
ホテルで戻るまで移動はGrabを使う。

もう少し、飲食店が賑わっているのかと思ったが期待外れ。7年前に行ったAEON MALLのフードコートでゆっくりしようかと思い建物の出口に向かう。
この施設エアコンがついていない場所なので思いのほか体力を消耗する。自転車も漕いで何往復もしたし。昼近くになりそろそろ暑くなってくると路面店とかよりは、涼はしいところという計算で大型ショッピングモールへ行くことにした。
Grabを使ってスマホで配車する。ここの出入口はバイクや車が使っているので、人は少なめですがその前で経っている人は大半配車サービスを待っている人でした。そのため頻繁に来て止まるトゥクトゥクは、誰を目指しているか分からないので、再びスマホをかざして本人確認して乗車する。
土曜日と昼の時間という理由もあるのだろうが、人の多さに驚いた。生活がずっと前回来たときよりも豊かになっているのが分かる。惣菜のコーナーの値段もそこそこの価格で、どんどん売れている。

軽飲食ができるフードコートのまわりのイスは、ほぼ満席で子供連れのファミリー層が主体となっていて賑やか。私達が入り込む余地がないので時間をずらすことにします。
AEON MALL Phnom Penh

スーパーエリアでは、ポカリスエットが0.90ドルのセールであと残り2本となっていた。当日のドル/円で換算すると135円位ですがそんなに売れちゃうのって二人で驚いていました。
随分とカンボジアの生活水準は高くなっていると感じるばかりで、日本が現在経済の中でひとり負けをしていると感じるてしまいました。
さらに、飲食店が並ぶエリアは、14時をまわるまでどこも混んでいて、どこが人気店なのかと見分けがつかない盛況ぶりです。数年前と外食にかける値段が大きくなっているのが実感します。

人が落ち着いてきたところで、Pepper Lunchに入ることにしました。
日本でもたくさん支店がある店ですが、カンボジアの人と食事をすると巧みにスプーンとフォークを使い混ぜ合わせる食べ方を見ます。パラパラになるインディカ米に起因するのかもしれませんが、このスタイルはこのメニューに合ってるように感じます。
ごくごく普通のビーフペッパーライスを注文しました。

Wat Ounalom Monastery(ワット・ウナロム修道院)
中央出入口で、配車したトゥクトゥクを待っています。タクシーを含めると頻繁に停車します。モールの誘導係員もいて順次乗せていきます。今回もGrabを使って迎えを待っていますが、呼んでいる人達も多いのでどのトゥクトゥクなのかわかりません。
ちょうど客を降ろした車両がそうなのかと思いましたが、雰囲気が違います。暫くすると電話が鳴りダイヤルしている人が目の前のトゥクトゥクです。まさに、先ほど近づいて確認しようとした人でした。
Grabを使う場合は、タクシーしかなければ、あまり迷うことがないように思いますが東南アジアにいるとどうしてもトゥクトゥクを選んでしまします。
これから行くワット・ウナロムは、今日というかカンボジアのプノンペン最後に訪問する場所と決めていました。カンボジアに日本が初めてPKOを派遣した1993年、時を同じくして国際連合カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の中田厚仁さんのお墓があります。

また、クメール・ルージュの支配地区を取材していたジャーナリスト石山幸基のお墓もあります。

ともにカンボジアで命を落とした日本人が慰霊されています。

手前がジャーナリストの石山幸基さん、奥が国際連合カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の中田厚仁さんの慰霊碑です。
また、カンボジアの地でなくなったジャーナリストで、沢田教一さんは、UPI通信社の報道カメラマンとベトナム戦争時、カンボジアへの移動中に銃撃されて命を落としたと言われています。
さらに、フリーの戦争カメラマンとして同じくベトナム戦争中にアンコールワット遺跡で消息を絶った、一ノ瀬泰造さんは、二万コマに及ぶネガフィルムから写真構成で作られた書簡集「地雷を踏んだらサヨナラ」で足跡を辿ることができます。
生前よく通っていたという「バンテアイ・スレイ・レストラン」の二階にメモリアルが展示されています。
場所は違いますが、その慰霊碑は、プノンペンの中心から車で1時間ほどかかりますが、タン コーサン寺院(Taing Korsang Khang Tboung Pagoda)にあります。
国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)PKO隊員として岡山県警の警部補「高田晴行さん」は、文民警察官として赴任。アンピル村にて身元不明のゲリラ(ポトポト政権下)により殉職します。階級は高田晴行警視となっています。
平和のために活動した日本人が少なからずこの地で命を落とし、今のカンボジア社会の繁栄に貢献したと評価されているならうれしいと考えさせられます。

新しい国際空港ができる前のプノンペン国際空港、最後の利用
あと1ヵ月もすればプノンペンの空港は、新しい「テチョ国際空港(KTI)」に移転します。
その移転まで期間中に再びカンボジアに来ることはないので、旧となるプノンペンの国際空港は、最後なのだとわかっていました。
往路の到着が遅れたこともあって、帰りの便も出発が遅れるのではないかと懸念して、空港へ向かうのはチェックイン手続きの開始時間ギリギリでもいいかな、と思っていたのですが・・・。空港付近はいつも渋滞があり予定通りの到着はむずかしいということらしい。
ホテルからは、10km程度なので信号などを考慮しても35分程度の距離。少し早めに向かうことにしたが案の定、空港手前数キロで、完全にタクシーはストップ。空港の入口交差点にやっとたどりつくも、信号機付きであるにもかかわらず、交差点内で縦横無尽の混雑ぶりでなかなか前に進めない。

こんなことで、ようやく出発カウンターがある送迎エリアに停車できた。こんな経験も新しい空港ができればできなくなると思うと得をしたような感覚になるから不思議である。

まだ1時間近くある!
チェックインカウンターが共用となっているので、春秋航空の西安咸陽(Xianyang)国際空港行きのチェックインが終わり、アシアナ航空のカウンターが足早に開く。

遅延のためカンボジア滞在が数分ですが1日のびました。
プノンペンの空港では出発まで、PriorityPass ラウンジでゆっくり過ごすことができました。このラウンジももう使うことがないのだろうと思いながら軽食を食べています。この調子でいくとプノンペン-ソウル間で出る機内食は食べることがないだろうと思っていました。

離陸も遅れ、到着も遅れたソウルの仁川空港では、新千歳行きの乗り継ぎに係員がプラカードをもって手荷物検査場へ案内されます。同じく福岡便は人数も多く時間タイトなようでした。幸い新千歳便は、二人だったので検査が終わるとあとはゲートへと指示されました。

仁川空港は広いね!
出発の時間までは、そんなに余裕はなくゲート番号を確認できるところで定刻の出発なら45分位です。ゲートは40なので、少し早めに移動していました。

カンボジアの旅はこれで終わります。
カンボジアと日本を思う
プノンペンの国際空港に少し早く到着したので、各航空会社の行き先を見ることができたのです。
中国からの直行便が随分多いように感じます。今回のプノンペン行きの予約時にも感じていて、新千歳から中国経由のプノンペン行きの選択肢はいくつかあったと思います。それに引き換え日本の直行便は、前回成田経由のANA便が就航されなくなって以来、日本の航空会社は1便もカンボジアへの直行便がありません。
新しいテチョ国際空港の開港を待ってのことなのか?今回宿泊したホテル「東屋プノンペン店」は、日本人のビジネスマンが多く使っていました。日本ではお盆の休みですが、カンボジアでは平日ですから、打ち合わせや面接など忙しく働いている姿をみています。
観光で来て宿泊している人は少なかったと思いますが、ビジネスで会社交流は多くありそうです。
中国直行便の多さがカンボジア経済に深く入ってきているのだと感じました。

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