ドンコイ通りを目指してホーチミンの旅【7】May. 02, 2017~May. 07, 2017
朝方早く、雨音で目がさめた。外を窓からみると思ったよりも大粒で視界を遮るほど。さっきまで、クラクションを流しながら走っていたバイク達はどこにも見えない。一時雨宿りでもするのだろうか。あと1時間もすれば止んでくるだろうと見当をつけていた。
5月2日(火) | 札幌CTS(新千歳)発-高雄KHH着(CI) |
5月3日(水) | 高雄KHH発-ホーチミン着SGN(VN-CI Code Share)~ドンコイ通り散策 |
5月4日(木) | メコンデルタのミトーへ |
5月5日(金) | クチトンネルからカオダイ教の寺院へ~ベンタイン市場(ナイトマーケット) |
5月6日(土) | ホーチミンSGN発-桃園TPE着(CI)~MRT空港線に乗って |
5月7日(日) | 桃園TPE発-札幌CTS(新千歳)着(CI) |
事件・・・昨日、バスタブに湯を張ると水になった?
昨日、バスタブに湯を張ることにした。はじめは問題無くお湯がでていたものの、気づいてバスタブの湯加減をみるとぬるま湯。しょうが無いので、ポットに水を入れて湯を沸かすはめに。ようやっと温度を保ってみたが、明日の朝までは、改善されると思っていた。
ところが、お湯の蛇口を開いてもお湯が出る気配がない。一日の湯量を保てない事はあっても8時間以上たっても水のままはどう見てもおかしい。フロントに連絡してみようと思い洗面台の横の壁を見ると、何か不思議なスイッチがある事に気づく。
「WATER HEATER」まさに今もとめている単語である。相方に「これスイッチ入って無いじゃない」と言ってスイッチを入れた。相方は半信半疑でいるが、いの一番で「お湯」を出したいのだろう。
洗面台のお湯を出すが「出てこないよ・・・」
「そのまま、1分ぐらい待ってみたら」
そうすると、洗面台の前の大きな鏡が曇ってしまうほど熱いお湯が出てきた。
昨日は湯沸かしポットで、何度も往復した相方は、この作業から解放された事実を知って安堵の表情を浮かべていた。
現地オプショナルツアーに参加するのでちょっと早めに朝食を
ホテルで最初の朝食は、朝6時30分から開いている2階のレストランのようだ。
部屋番号を言うと、スタッフは、どこの席でもいいような手振りをされる。先客はビジネスマンが、各々の席に座っている。せっかくだから、窓側の席に座ることにしてバイキングのメニューを一通り見て見る。
レストランの中央では、フォーとオムライスや目玉焼きなどの卵料理を作ってくれるようだ。さっそく、フォーを注文する。
ホーチミンに着いて、せっかくだから1日1回はフォーを色々な店で食べてみようという考えは、ここの朝食で作ってもらったフォーを食べて、見事に打ち消されてしまった。
「美味しい」のである。それが普通なのかもしれないが、作り方が繊細で丁寧だった。
長年、相方とは連れ添っているがこんなに食欲旺盛の姿を見たのは初めてである。ベトナムの料理は全体的に口に合うようで、ホーチミン行きを一押ししたのもうなずける。
ツアーは徒歩1分のシェラトンホテルロビーに集合
航空券やホテルなどを決めてある程度、予定が決まってくるとWebで現地のオプショナルツアーを探す。
時には、タクシーのチャターやバスなどの交通機関を乗り継いで目的地に行くのもいい。しかしながら、今回のようなGW中の限られた日数では、効率的なツアーも選択肢にしている。
現地スタッフによるツアーにもメリットはある。
日本語で詳しく説明を受けることが可能。これは意外と見落とされているがタクシーをチャターした場合、英単語での会話ができないことも多い。また交通機関を乗り継ぐ場合は、その発着時間を調べておかなければならなくなるのは、限られた日数ならではの悩みである。
<もっと時間があったら・・・・>
といつも嘆くのも旅のスケジュールを組み立てる楽しみである。
シャラトンホテルに入ると、目に飛び込んできたものが二つある。その一つは、天井の高さと広く奥行きがあるロビーのサイズである。もう一つは、多くの日本人らしき姿である。大小グループの色々なツアーの点呼がはじまっていて言葉の違いなどがわかってくるが、それにしても日本人が多い。
相方が思わず
「ここで待っている人達みんな同じツアーだったりして・・・」
「まさか!大型バス2~3台あっても乗り切れないよ」と内心は、そんなに大きな規模で行くツアーなのかと不安がよぎっていた。
今回参加したJTBの海外オプショナルツアー以外でも、いくつかのツアー会社がおもいおもいのところで点呼を取っていた。もちろん他の会社の現地ツアーの参加者いたので、結局のところ総勢20人弱のツアーになった。
ベトナム各地を旅行するとよく耳にする、国道1号線を走り、途中高速道路を使っていくようだ。
ツアーバスは西南を目指して進んでいる。陽差しが上がってきたのか、ツアーバスの車内でも窓ガラスを通す光の熱量が多くなっているように感じてきた。
2010年2月に開通した約40kmミトーまでのホーチミンチェルオン高速道路がベトナム初の高速道路である。今回はその道を使っての移動なのだろう。この道は、東京を起点とした「アジアハイウェイ1号線(AH-1:20,557kmという途方もない距離と16カ国を通る)」のベトナム国内のほんの一部の道路である。
肥沃(ヒヨク)な土色、メコン大河をクルージング
ベトナムの人は、メコン河の事を、クーロン(九龍)と呼んでいる。メコンの三角州の支流の数を龍に例えているそうだ。
船着き場につくと、木造船が数多く停泊して乗船をまっている。
受付で乗船する船が決まる。桟橋の向こうが乗船する場所らしい。最近聞かなくなった2ストロークエンジン音が響いている。ここも観光の人気スポットなのか多国籍の人が次々と船に乗っていく。
船が揺れてちょっと足元が不安定になりますが、無事乗船です。陽差しをさえぎる建物からでると、すぐに強い陽差しと熱のこもった空気にさらされます。ベトナムの麦わら帽子ともいえる三角とんがり型帽子ノンラーは、この気候に合っているように感じます。
船着き場は、多くの木造船が寄港してくるため、他の船からのエンジンのオイル混じりの排ガスのニオイに閉口しますが、クルージングがはじまると木造船らしい独特の振動が心地よく感じてきます。
土色に濁った川の色が、メコンデルタ地帯の土壌成分とわかると、その自然の素晴らしさも実感できるようになります。
メコン川のクルーズを終えて、トイソン島にまもなく到着です。このツアーの船は28番の舟着場になるようです。下船もバランスよくです。
島には、このメコンの肥沃な大地によってもたらされたたくさんの種類の農作物が育っています。今回のガイドさんも色々なフルーツを指さして説明してくれます。もう何十年も前に学校でならったメコンデルタ地帯の豊富な農作物の記述を実感できました。
ロイヤルゼリーは女王蜂のミルクです
養蜂場に入っていきます。入口の手前では蜂箱から取り出した蜂の巣が持てるようです。おっかなびっくりですが、相方は物怖じもせず持たせてもらっています。
中に入るとハチミツ入りのお茶の試飲です。この島は素朴な南国のトロピカルな雰囲気があります。
急須からお茶を注いでいきます。
ここのハチミツやローヤルゼリーについての説明書きがありました。日本人用に日本語で書かれています。
ここでは、ハチミツと生ロイヤルゼリーのセットの販売がありました。日本でのロイヤルゼリーの金額と比較すると、許せる範囲の観光地価格だと思い購入を決めました。
ベトナムのVNDはもちろん日本円、クレジットカードでの購入が可能でした。
今度はヘビを体に巻き付けて
相方は、なぜか今回は果敢に挑戦します。
十二支の巳(ヘビ)年なので、愛着があるのかもしれません。その様子をこんな写真に収めました。
私の方は、肩の骨折療養中ですので、ビックリするのと重い物を持つのは厳禁ですので辞退しました。思ったよりも楽しいので、一時ですが骨折していることを忘れられます。
さらに、島内を移動します。先ほど見てまわった木々に実ったフルーツを今度は食べる番です。現地の楽器を使った歌を聴きながら清涼感を味わいます。
ツアーの単位で、テーブルの前で歌います。ベトナムの音楽を奏でて行きます。最後に日本の「幸せなら手をたたこう」を歌っていました。
4人乗り手漕ぎのボートに乗って水路を行くプチトリップ
まわりをマングローブが茂っている水路を手漕ぎのボートを使って移動する。景色が見えるワケでもなく水質の透明感があるわけでないので景観美はあまりよくない。日頃の雑踏のなかで暮らすなら、こんな手動の動きのなかで一瞬埋没して見るのも有りかもしれない。
ただ,北海道から参加すると自然の景観に対する観光は、充分手に届く場所にあるせいかあまり感動しない。そんな環境にいるものだから歴史のあるモノに興味をそそられる。海外へは「文化遺産」を見に行く事が多いのもそんな理由からだ。
狭い水路を一本のオールだけで操舵している技に時には心地良い乗り心地を感じる。この旅がもう少し永ければと下船する時思ってしまった。
相方はココナッツキャンディと聞いて頬がゆるむ
試食すると、キャンディのイメージよりも柔らかいソフトキャラメルような食感である。
このような枠に入れて成型します。できたてを試食用に切ってくれています。
その後、小さなサイズにカットして手で包装していきます。試食してみたプレーンなココナッツキャンディを購入してみました。
ミトーの名物料理、エレファントフィッシュ初体験
いよいよ楽しみにしていた「象耳魚(エレファントフィッシュ)」を食べにレストランへ向かいます。この島に上陸した時の船でミトーの乗船口に戻ります。
15分ほどツアーバスに乗ってレストランに到着。
用意された外がよく見えるテーブル。
飲み物の注文をする。相方はスパーリングウォーターをメニューから探すがないようだったので、ミネラルウォーターにした。
「飲み物どうするの?」という相方の問いに、
「コーヒーにするかな?」
注文を取りに来たので、コーヒーと言うと
「ミルクはどうするか?」と聞かれたので、「ノーミルク」と答えておいた。
ベトナムコーヒーは、ブラックで飲むとさすがに濃く苦みがあるが、チョコレートのような香ばしさの食味があるのが気に入っている。
そうしているうちに、エレファントフィッシュが運ばれてきた。
しばらくするとレストランスタッフが、魚をほぐしながらライスペーパーに野菜や米の麺などと合わせて巻いてくれる。
楽しい食事をした後、レストランの庭を通ってバスに戻る。
このツアーと同じように個人でまわるなら、相当な時間とリサーチが必要だっただろうと思う。充実した8時間ほどのツアーだったと思う。
予定通りにシェラトンホテルに到着。各自のホテルに戻るのにガイドさんにお礼を言って解散していく。通常ならバスが各ホテルで停車して別れていくツアーが多いなか、このような終わり方をするのもいい経験になった。
今日は「メコン川とミトー1日観光」を楽しみました。明日5月4日は、まだまだ、ホーチミン市内の町歩きにつづきます。
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