新千歳空港から東南アジアへ行く直行便を妄想してみる。
5つの候補地を取り上げる前に「妄想序説(たわいもない事)」を少しだけ。
新千歳空港は、北方圏の防衛の拠点としての一面があるので「航空自衛隊千歳基地」が、その飛行場と両方を航空管制している。それは航空自衛隊に管轄されていて、有事の際スクランブルもある環境であり単純な妄想ごときで旅の希望を進めるのもどうかと思いながら書いている。
人を乗せるには数がいる、人が動けば人もたくさんやって来る
ところが、全国的な少子化のなかで「若者」と呼ばれる世代25歳付近なら、鉄道や航空機といった「旅」も比較的家族の制約やお金が自由になるのではないかと考えてみた。
昨年度(2019年)の都道府県の収入のランキングを見ると札幌市は26位で、半分より少々下というくらいです。上場企業や製造業が少なくモノを仕入れて販売する商業を占める割合が多いのかとも思う。
さらに、先ほどの25歳を全国の政令指定都市を抽出した給与平均は見事に「ビリ」だったのにショックを受けた。衣・食・住で考えると、東京都に比べてこの年代の平均年収が90万円ほど違うが、住宅にかかる家賃は低いのは確かである。
※このグラフの傾向は30歳でも同じように推移する。
札幌で春夏秋冬を二分した季節で考えると、「衣」の部分では「冬底」の靴に入れ換えたり、車がなければ通勤もできないところも多く、冬はスタッドレスタイヤを備えて履き替える用意も必要で「旅」に使える金額が心配になる。
かつて、北海道の国鉄やJRは、これまでの収益性のある通学や通勤客が少子化によって使われなくなり廃線となっていった。この鉄道に変わる「車」への利便性に時間に負けてしまったともいえるが、航空便の「直行」を増やすのは変わりがないのではないかと思っている。
若い年代が使い続ける継続力が支え、航空路を維持していく
北海道に人が集まり、観光や産業が潤い働く人の給与水準が上がる事を目指すためにも「東南アジア直行便」が未来に最適な経済活動になる事を願っている。
新型コロナの影響や国同士の反目が強い東アジアとの経済移動が期待できなくなっている時こそ、日本との航路の優先を東南アジアへ持っていくのも時流にあっていると思う。
また、海外のキャリアやLCCが日本の航路から撤退したりして不安定な状態で、これからの海外渡航を日本国内から見ると、安心感がある国内の航空会社や観光事業者の需要が高まるに違いない。
そこで、「東南アジア直行便」は、旅行者へメリットを4つあげて見たいと思う。
1,日本に企業にお金が入るような旅行をできるだけしたい。
これは、航空会社だけでなく旅行業者の仕事量が増える事を期待していて観光がビジネスとする北海道には最適だと思う。
このままなら、北海道で働く優秀な人材が先ほどにグラフに示すように最下位の給与では、他の都府県へ職を求めていなくなってしまう。
2,寒い北海道から温かいところへ(雪景色から灼熱の太陽を求めて)
北海道から東南アジアへ行く路線の大きな利点として、10月頃から3月頃まで雪が残る気温の土地から、一気に亜熱帯への気温差がある。しかも気候が過ごしやすい乾期の時期で雨やスコールも少なく過ごしやすい。また、東南アジアの多くの人達は、雪を経験する機会がすくなく雪景色に憧れもあるので、往路と復路を有効に使える。
3,時差が少ない
日本と比較すると「ー2時間(「インドシナ時間)」「(ミャンマーは2.5時間」・「マレーシアやシンガポール」などは-1時間)となり、首都圏では一般的になってる「週末海外」も実現可能である。
4,ODA(Official Development Assistance(政府開発援助)による国際協力をしていて日本への親日度が深い。
日本の協力で作ったベトナムダナンの「ハイヴァントンネル」などを通行するとき「これは日本が作ってくれた」と言って、何も関わっていない私でも感謝されたりする人間性がある。
このような観点をプロセスにして、理想の東南アジア直行便(あくまでも私的妄想)を展開していきたいと思います。
弥縫策(びほうさく)
これまで、東南アジアへ旅するときは、多く目的地への乗り継ぎ便を使ってきた。 ところが、ごくごく自然に捉えていたことが直行便がないことがなんとも不思議な感覚になっていました。
例えば、ベトナムのホーチミンへ行ったとき、事前申し込みをしておいたオプショナルツアーで出会った人は、福岡から直行便で来たという。日本では年末年始で忙しい時期の海外旅行なので、私達は数ヶ月前から予約を入れておいてやっと取った航空券でした。
「あったらいいな!」東南アジア5都市への直行便を妄想する。
これから書く直行便は、一度渡航した事がある5都市を選んでいます。空港の様子やその都市の環境や日本人が行っても、観光地として過ごしやすかったり日本人向けのオプショナルツアーやホテルの観光案内が充実していたなどで選んでいます。
1、ベトナム「ニャチャン」-Cam Ranh International Airport
2、ベトナム「ダナン」-Da Nang International Airport
3、タイ「チェンマイ」– Chiang Mai International Airport
4、インドネシア「ジョグジャカルタ」-Yogyakarta International Airport
旧アジスチプト国際空港(JOG)から新空港へ変更「 ボロブドゥール遺跡群」へ距離が長くなった。(2020年3月29日)
5、カンボジア「シェムリアップ」-Siem Reap International Airport
その1-ベトナムのニャチャン
以前に実際使ったルート「大韓航空」使用
ホテル前へ向かえに来るシャトル電気自動車は、前日に予約しておいて泥温泉「IResort」にのせて行ってくれる。帰りの時間を予約しておけばホテルまで送ってくれます。
この日は、海外の観光客というよりもベトナムの人が多くプールも大盛況です。特に子供連れのファミリーが多いので、施設内の各所にあるプールはどこも満杯です。
4月30日の戦勝記念日と5月1日のメーデー労働感謝日は、ベトナム国民にとって数少ない連休なので「リゾート」と名のつくところは何処も混雑しています。
ここニャチャンは、リゾート地らしく「観光」をするにもコンパクトにまとまっているのが特徴だと思います。
泥温泉の帰り道にはチャンバ遺跡「ポー・ナガル塔」や巨大岩が岩と岩に挟まり浮いている奇岩が有名な「ホンチョン岬」など日本の旅行社がツアーも組みやすいロケーションがたくさんあります。
ベトナムの美しい駅があるダラットへ足をのばす。
翌日のベトナムの避暑地と言われる「ダラット」も多くの若者のカップルがバイクで集まって来ていました。
ここは、フランスの植民地時代にベトナム全体の鉄道網の構想があったとされています。その一つがダラット鉄道でニャチャンの南にある海岸線の都市ファンランの「タップチャム」からダラットまでを走らせていたようです。
ホテルの車を1日チャーターして「ポー・クロン・ガライ遺跡」を目指した旅行記
これは、海岸線から1500mの高原へ運ぶ山岳鉄道が必要とされて「アプト式(歯車)」による運行だったのは、当時でも最新の技術だったと思えます。
ダラットの駅は、「チャイマット村」を往復する観光列車が走っています。
ここの高原野菜は、大規模なハウス栽培の農業は、ベトナムの中でも高級品として買い求められています。フランスの植民地時代の避暑地として栄えたのが影響されているのでしょう。その特有の温度を利用してワイン造りも有名で「ダラットワイン」として味わうことができます。
ハノイノンバイ空港のラウンジでもダラットワインが置かれていて、ダラットの農業の規模や安全面を知っていると、なお味わい深く感じます。
ダラットは、もう一つ「ダラットコーヒー豆」が有名です。ベトナムがコーヒー豆の生産量が、ブラジルに次いで世界第二位ということもありますが、特にここの地域のコーヒー豆は良質と評判です。
試しに、このダラット駅にある「CAFE GARE DALAT」のアラビカ種100%を購入してきた事もあります。
ニャチャンからダラットの旅行記はこちらで!
ニャチャンのリゾート地やダラットの避暑地などは、4月29日~5月1日などの現地の連休日にあたる日は、ベトナム国民のための日なのだと思います。人気のアクティビティ施設はどこもこんでました。
5月2日になるとその人の数は落ち着いてきていましたので日本のGWなら後半からなら、少し落ち着いた観光ができそうです。
ニャチャンかたダラットへのオプショナルツアー企画は、日本人が企画すると地元目線よりも有意義なプランが生まれそうな気がします。
ダラットの市場などは、新鮮野菜や良質な果物を求めるならいいですが、見てまわってもそんなに楽しくありません。それなら、日本人が求めるおいしいコーヒーを飲めたり、お土産にもできるパッケージ商品があったりする場所への案内などならツアーとしても満足度が高い商品だと思います。
もうNHKアーカイブでも見ることができないかもしれませんが、NHK BSプレミアムで放映された「水川あさみ ベトナム一号線をゆく(2014年)」でダラットのコーヒー豆の歴史と丁寧に栽培されたアラビカ種など、試飲を含めて紹介されていました。
また、もう一つのダラットのワインも含めた「食事」のプランなどの企画もあるような気がします。
定番としては、グエン( 阮)王朝の最後の皇帝となるバオダイの別荘があったり、竹林禅院など観光コースに困る事もないように思う。ダラット全体の建物もフランスの影響からコロニアルなリゾートと表現されていたり、調度品にもヨーロッパを意識してアールデコの様式が取られていたりと興味のある人も多いように思ういます。
ニャチャンの魅力とインサイト
最後に、ニャチャンを起点とした旅が充実していることを紹介してきたので、それ以上に現地でテクテクと。歩いてみて感じたことを。
ニャチャン駅から鉄道を使った移動ができないかを考えてみました。実際、駅に行き時刻表を確かめて「ファンティエット」に行けるかなと考察しても見ました。このニャチャンでの「遺跡」巡りのなかで、残してしまった「ポーハイ遺跡」があったからです。
帰国時に、あったらいいなというのがニャチャンの空港のラウンジです。小さな国際空港なので多くを望むことはしないのですが、スカイチームの専用ラウンジがありました。
日本の国際線が可能なら、プライオリティパスで入場できる「ラウンジ」があると非常に旅が楽になります。
ニャチャンの旅の模様はこちらから、
次の「あったらいいなぁ直行便」は、同じくベトナムの「ダナン」です。
続きます・・・。
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