静岡空港に5月1日に着いたとき、タクシーの中で「4日の夜から崩れて5日には、は雨になる・・・」と言っていたように思う。地元の人が言うことなのできっと天気予報よりも正確だと思った。
懐かしい動態保存の機関車に出会う大井川鐵道の旅【7】May 01, 2021~May 05, 2021
静岡空港を使う、札幌からの旅としては札幌市内にある「丘珠空港(OKD)」や「新千歳空港(CTS)」と選択肢が広がるので行きやすい。
しかしながら、ビジネスユースなので、公共のバスを使い静岡駅へ向かうのは確保できるものの、他の最寄りの駅に行くには繋がりが悪すぎるように感じます。
今回を例に取ると、ANA1262便で到着13:10なので、一度静岡駅に行ってから金谷駅に向かうか、空港内で「17時40分」まで4時間10分待っているか、という事になってしまいます。
静岡空港への発着は札幌便以外もたくさんあるのはわかります。さらに、この時期は、新千歳ー静岡空港ー沖縄と乗り継ぎ便に使われているのもわかりますが、便利にFDA便と同じようにANA便も繋がりませんかね。
このような場合、
北海道発ー静岡大井川鐵道・天浜線ツアーなどを旅行会社が企画し、この空港の待ち時間を短縮できるなら、使って見ようという思うSL鉄道旅を求める人も多いように思います。
札幌へ帰る時間配分も悩みながら
掛川城へは徒歩5分以内のホテルに滞在していましたので、雨の降らないうちに素早く見て回る事を優先してチェックアウトします。空は雨曇りでいつ降り出してもおかしくないです。
掛川城・二の丸美術館・ステンドグラス美術館 3館セットの観覧券がお得のようなので購入です。
この時期、通常の各館の営業時間を変更しています。通常通り開始していたのが「ステンドグラス美術館」でしたので、一番に向かいます。天候は今にも雨粒が落ちて来そうな空模様です。
休日ということもあり、掛川城公園周辺は朝のこの時間、観光客というよりもウォーキングをする人の姿が目立ちます。健康増進や維持管理には適度な坂道があり人気ぶりがうかがえます。
掛川城(天守閣・御殿)が観覧開始時間になると一気に人が増えるのかもしれません。
来場者も少なく、しっとりとした空間にいます。相方は、ステンドグラスをじっと眺めて比較しています。
あっ、いつのも癖が出たな!と思いました。
この職人は、ココの部分手を抜いている?
・・・と言われてもなぁ~、そんな分析しなくても???(と声には出せない!)
ステンドグラスが本来使われている場所よりもずっと低い位置にあるので、鑑賞がしやすくなっています。
円形のステンドグラス9点は、聖母マリアの生涯を描いていると言われています。
二の丸美術館から掛川城御殿・天守閣へ
雨空のままなのですが、天守閣を見終わったら「髙天神城跡」へ行き4kmほどのハイキングマップに沿って歩いて見ようと思っていました。
掛川駅南口からでるシャトルタクシーは前々日までの予約制で使えないのですが、帰りの新千歳行きの便15:45分とたっぷりと時間があります。
木下コレクションとして、細密工芸品の展示がされています。また、装飾を施されたキセル(たばこ道具)やそのたばこの葉をいれる「腰差したばこ入れ」の数々が展示されていて、当時の袋物商(ふくろものや)の粋なセンスが見えてきます。
たばこ入れを、現代の物や商いに置き換えると「ケータイのケース」をセンスよく取りそろえている「雑貨店」という感じでしょうか。
根付(ねつけ)の細かい彫刻やキセルを入れる筒のデザイン、たばこ入れ全体に彫金細工や飾り職人の技などが凝縮されています。
掛川城御殿に入ると、ポツリポツリと雨が降ってきました。風は弱まっているのでシトシトと降って傘がなくてもなんとか大丈夫な感じがします。
天守閣に向かいます。ほんの少しの時間差で雨が多少強くなって来ました。天気予報通りであれば、もっと時間の経過とともに風雨が強くなってくるはずです。
世界遺産であっても城跡と称して整地された土地などが多いなかで、費用11億円という金額の大半を地元の企業であったり、個人の寄付というからそのすごさがわかります。
並々ならぬ熱意がなければ届くことのない掛川市民の思いが伝わってくる話です。
観光資源としてもっと他の都道府県へアピールし、訪れる観光客であっても十分満足できるのではないかと思います。
城内での写真はたくさんあるのですが、できれば足を運んで見るとその歴史的価値の大きさにびっくりするはずです。
前泊したホテルから近いので下調べもあまりせずに来たのですが、文化遺産の保存という命題に掛川市民から全国の人達への回答だと思えます。
とうとう雨が断続的ではあるのですが、本降りになってきました。11時になったばかりなので、髙天神城跡に向かっても十分な時間がありますが雨粒が大きくり、歩く事を考えているので城跡ということで雨よけもなさそうです。
ハイキングコースと言っても4kmの坂道なので2時間くらいは必要です。それに掛川駅を起点にタクシーの往復でも乗車してしまえば20分前後×2=40分ですが、戻るときタクシーがあるかも問題です。
帰りはバスを使うと、飛行機の時間がタイトなので無理ということはわかっていました。それに何よりも、この雨が止むとは思えないことです。
金谷駅へ行って静岡空港へまっしぐら
ANA1261便15:45発の接続のよいバスはないく静岡空港へ行くには、JR金谷駅12時22分発しかありません。
最終日の今日を充実させるために、ANA便をえらんだのですがFDA便と比較してもあまり変わらない時間帯に空港へ行くことになりました。
残念ですが、観光としての絶対数が北海道ー静岡の客数が少ないのだろうと思います。
バス停は、駅のロータリーの中央にあります。タクシーは、常時駅前に止まっていることが多いようですので、バスの時間がなくてもほとんど待ち時間がなく乗車できるように思います。
バスの運賃は、電子マネーSuicaは使えませんが、現在のところ現金と「PayPay」「auPay」が使えます。バーコード決済の営業力は侮れないと思います。
JR金谷駅バス停からは、「富士山静岡空港」まで空港アクセスバス400円の運賃です。
富士山静岡空港へ12時35分に到着です。雨が強くなっています。空港に早めに来たのがよかったともいえますが、3時間もどうしようと悩むところです。
ふじのくに「空のしおり-3776-」がオープンしていました。
フードコートで食事をしようにももコロナ禍の中で、営業時間を短縮しながらのようでモタモタしているといつものようにランチ難民になりそうです。昼食を早々に済ませて静岡の煎茶の葉で作るリーフタイプの「和紅茶」を探します。
また、国際線が飛んでいないこともあって新千歳空港もしかり、どこの地方空港でもその国際線エリアは閑散としています。
そんな事をしながらも、まだまだ時間があります。旅客ターミナルビル3Fの方を見ると、ショールームのような場所があります。
「空のしおり-3776-」の3776は登山をする人なら・・・いやいや日本人なら富士山の標高と言うことがすぐわかります。
入場無料と言うことで、なかに入ってみると壁際に静岡の日本酒が6 種類、山梨のワインも6 種類あり、100円ワンコインで試飲ができる声をかけられます。数時間後には、車の運転があるのでと遠慮しておきました。
4月27日にオープンしたばかりとのこと、こちらの空港に着いた5月1日に知っていれば、先にここに立ち寄って試飲する事もできたと残念がってしまします。
入口から一番先に目に入ってくるのは、季節の展示コーナーです。今回は全国的にブームとなっている「キャンプ」のギアです。それぞれ商品とQRコード付のPOPがあり、そこにアクセスするとオンラインショップで購入できる仕組みです。
また、奥へ進むと「本田宗一郎ものづくり伝承館」があったように、静岡はものづくりの会社としてプラモデルやフィギュアがで精巧な作りで並んでいます。このような物は、国際線が再開されて海外の人が見るとまた評価が上がりそうです。
さらに、大井川鐵道で見た「井川メンパ」と言う曲げわっぱなど工芸品も並んでいます。じっくり見るほどに楽しく心を揺さぶる物がたくさんあります。
おかげで、早く空港に来たことが無駄にならず、それどころか帰ったらキャンプ道具を久しぶりにメンテナンスしようか、なんて思っているうち1時間ほど過ごしてしまいました。
最後にビジネス(カード)ラウンジ「YOUR LOUNGE」で、和紅茶を飲んでから、定刻通りに出発し新千歳空港へ離陸し無事に札幌の自宅へ到着です。
今回の旅は、空港と鉄道をつなぐにはどうすれば効率がいいかを考えていました。その中に、空港を結ぶバスやタクシー・マイカーがあります。
どこの空港でもそうですが、空港と駅はなぜか競争をしているような感じがします。
コロナ禍のなかで、海外旅行はお預けになっていますが、空港からのアクセスは、公共の乗り物が担っている都市に魅力を感じています。それが何度でも行きたくなると要因だと思っています。例えばよく行く東南アジアでは、タイ・バンコクの交通システムがきめ細かく移動しやすいように思えます。
これからも機会を見つけて空港と鉄道をつなげて行く旅を考えてみたいと思います。
あっ、最後に「富士山静岡空港」のWEBサイトは、 早々に常時SSLにした方がよいと思います。サイト確認するときにGoogle ChromeやFirefoxのブラウザーを使っていますが、世界的な傾向として「HTTPS-Only モード警告」とエラーになります。
最近発売になりました。少しマニアックな気もしますが、路線図と地形図そして時刻表の密接な繋がりを楽しめます。Kindle版なら「396円OFF」です。
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