定番はずれのマイナーな場所【1】May 12, 2019
5月の晴れた日曜日、開通してからしばらく経っているのに走っていない有料自動車道の札樽道(さっそんどう)から分岐する「後志道」に行ってきました。そこを使って現在の終点「余市」で降ります。
国道五号線を外れて海岸線を目指す国道229号線に入り、古平(ふるびら)を越えていきます。この海岸線は、寿司屋の有名処が多くあるのですが、「美国(びくに)漁港」周辺は特に評判がいいようです。
昔は、細く暗いトンネルも、1996年の豊浜トンネル岩盤崩落という痛ましい事故の後に、改良されて道幅もあり明るいトンネルに生まれかわりました。改善として変わったのは、大型バスの行き来もしやすくなったことだと思います。
ドライブ途中に立ち寄る温泉「岬の湯しゃこたん」
今回の目的の一つは、日帰り入浴ができる温泉。
この積丹町の公共施設は、一時閉館騒動がありましたが、真相は「民間譲渡先を公募型プロポーザルで選定する」というものでした。
閉館ではなく売却・・・。という経緯で公募が進まない状況でしたが・・・
北海道の場合、ここなら夏場は海の幸にも恵まれて観光資源も豊富なのですが、風雪が厳しい冬の季節はちょっとつらいのが印象です。今回の入浴時にも観光バスが来ていて「韓国」の人が温泉入浴をしていました。
夏は来てくれる人が多いのに「冬」の季節になると激減するところが多いのも北海道観光の定番です。
浴室内からも、日本海をのぞむ事ができますし、もちろん食堂からも海が見えます。
施設から駐車場へ出ると、遠くに「積丹岳」や「余別岳」などまだ残雪が残る山並も美しく観賞できます。また、近くには岬巡りの遊歩道があります。
ここまで来たのだから「積丹岬」に寄ることにします。ここは、観光客も多く混雑していますが、道路が狭く対向車を気にかけながら登らなくてはいけません。
島武意海岸のトンネルをくぐります。
タイムトンネルのような雰囲気です。
なかなか身近には無い景色だと思います。この景色、ベトナムのハロン湾で見た景色の美しさより、ちょっとだけ上のような気がします。「日本の渚百選」にも選ばれているだけの事はあります。
階段を使って、海岸線まで降ります。アジアからの観光客の大半の方々は、トンネルをくぐって見る景色で戻って行くようです。
昔は、ニシンの漁場として有名だった事もあり石垣の跡があります。
東南アジアの遺跡でもそうですが、石でできたものは現存して形を残しますが木製で作った遺跡はことごとく風化して残っていません。ここの海風が当たり冬の雪を考えると基礎となった石垣だけが残っていると考えてもおかしくありません。
番屋があったようで、そこには、「大正六年五月 紀念 斎藤丈雄」と読めます。
波もなく穏やかな海岸は、日本海に面している事を考えると数少ない特異日とも思えます。
この岩に向かいながら、海岸線へ歩いていくと「積丹岬」です。
元の場所に戻るには来た階段を登り返します。ここでフト気づきます。普通は観光をおえてから温泉ではないのか?わかっていたのですがお風呂が優先でした。なぜかと言うと、午後三時(15時)にランチ難民になるからです。
出岬灯台への遊歩道を歩きます。展望の写真が興味をそそっています。今日は晴れているのでそれ以上の景観を期待してしまいます。
女郎子岩(じょろっこいわ)までは1.9Kmなので、今回はあきらめます。
距離はたいした事はないのですが、残念ながら登りです。
絶景は・・・。
灯台を見て今回の旅を終了します。
女郎子岩(じょろっこいわ)の1.9kmとなると、遊歩道のイメージよりも少しトレッキングの用意が必要と思います。水分補給用のミネラルウォーターやシューズなどの装備が必要で、約2kmのアップダウンと、帰りの2kmの合計4kmは侮ってはいけない。
観光気分で来て女性ならヒールの高い靴では、島武意海岸の看板くらいまでで戻るのが得策だと思います。蚊などの虫刺されの準備も必要におもいますし・・・。
ユーザーが選んだ「積丹地区」でいつも上位にランクインしています。
積丹へ来る理由として「夕食」に期待する口コミが多いです。その中でもランキング上位にあるのは、ウニの季節に開業する「海鮮の宿 みはらし荘」などは人気です。積丹岬を見て美国(余市方面)に戻るように車を走らせます。
北海道外から来るならレンタカーを借りるのが効率がいいです。時間がたっぷりあるなら、マニアックになりますが「中央バス」の路線バスで旅することもできます。
いろいろな使い方ができる「ぐらんぶる・しりべしフリーきっぷ」があります。私が北海道を出て国内旅行をするときは、各地でお得な券を調べます。ここでもバスセット券として発売されていました。
バスセット券を使う方法ですが、2019年は「4/20~10/20期間限定「ぐらんぶる・しりべしフリーきっぷ」で二日間乗り放題が発売されています。
札幌発や小樽発でいろいろなルートを作って行けそうです。
この後志(しりべし)区間の時刻表です。
※印はの期間について注意が必要です。今の時期は大丈夫ですが。
車で移動しているので、こんなこんな事いうのははばかりますがマイナーな場所へ行くには、いろいろな交通機関を調べておくことが必要ですね。
また、この積丹地区は、キャンプ場にも恵まれているのでそんな過ごし方もできますよ。
※記事中、地名等にカッコでふりがなを併記しております。アイヌの言葉から漢字を当てたなどの地名が多いので通常の読み方と違いがあります。読者に失礼だと思いつつも正確な読みをしていただきたく表記しております。ご了承ください。
そこで問題です。
札幌市電の停留所にも「幌南小学校前」とありますので幾分ハードルが低くなっていると思います。(ネット時代になって地名の検索はしやすくなったので)
また、部首が「巾(はばへん・きんべん)」と布に関すると予想します。
北海道内には「幌加内(ほろかない)町」もありますので「ほろ」が有力です?
札幌(さっぽろ)の「幌」(ほろ・ぽろ)が有力なのかなと、いよいよ混乱します。これは、アイヌ語の乾いた大地「サットポロ」の音から当てた漢字なので、本来の漢字の意味と違っているから紛らわしいです。
従って「幌西(こうさい)小学校」が正解です。音読みなんて普通はしないですよね!しかし、これが本来の漢字の「よみ」ですので、北海道の地名の成り立ちとごっちゃになります。
学生時代に神奈川県で過ごしましたが、北海道出身者以外は、一度で読めた人はいなかったと思います。
漢和辞典と言えば、角川新字源を使い続けています。二十三年ぶりの大改訂の特装版は新たな挑戦です。
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