定番はずれのマイナーな場所【3】Jun 06, 2019
今回、積丹への旅は続けて3回目となります。一番有名処の神威岬です。
それは、マイナーの旅を名付けているのは違反ではないか、と言われそうです。特にここは、駐車場も広く大型バスも来ています。案の定、たくさんの観光客の方が日本人のみならず海外の人達も多く来ていました。
高齢者の運転免許返納を考える
この積丹半島巡りのために、3回も足を運んだのには訳があります。最近、高齢者の運転免許の返納が流行っています。札幌を含めて北海道は全国的に見て「車社会」だと思います。公共の交通機関が充分でないというのもあります。
比較的交通機関が整っている札幌市内でもちょっと郊外へ行くには不便を強いられるところがたくさんあり、どうしてもマイカーの依存が高いです。さらに、車を手放せない理由が冬期の雪での不便さです。
バスなどは、道路の渋滞で遅れてくることも多いし、何より歩く人の歩道の除雪が後回しで少しでも脚に不安がある人は徒歩などできない。比較的、車道は除雪されるので「車」に乗り込んで目的地へ移動するのが便利になっている。
そんなこと言っていても、いつかは、免許返納を考えなければならない時期がくるならその時の楽しみ方をシミュレーションしておきたいと思っている。
観光地なら、旅行会社のツアーに参加すればいいと考える人も少なくないと思う。実際、この神威岬にも道内に住んでいる人のツアーのバスも見た。そういう旅も場合によっては悪くない。
しかし、運転免許を返納した人の多くは、同時にマイカー(自家用車)を手放したとも言える。それまで、どこに行くにも自由に訪れることができた人達が、どこかに連れて行ってもらう旅を選ぶのか、そんな疑問が私の中にある。
そこで、目をつけたのが観光地に良くある「お得なフリー(乗り放題)切符」の存在である。このようなその土地での企画チケットが網羅されたら、車がいらないのではないかと考えるようになった。
私の場合、北海道を離れて国内旅行をするとき、大半のガイドブックは「レンタカー」を中心とした旅のプランが多い。そこで、あえて車を使わない方法はないかを調べてみる。これは、インターネットという道具があるからに他ならないが、行きたい場所と宿泊場所を点で結ぶとき「お得なトラベルチケット」が見つかることが多い。
国内旅行を公共の交通機関にするきっかけとなった「チケット」
今まで、北海道を出て国内の世界遺産などへ行く時のルートは、必ず空港でレンタカーを借りるという旅の設計をしていた。この方が、少ない(しかも混んでいる)場所へ向かうのに効率よく時間配分できると思っていました。
平成23年5月1日~5月5日迄の旅に使いました。そのチケットを旅行中二枚を購入しましたが、最後の5月5日に再び購入していますが、空港までのバスがチケットに含まれていたのと松江の施設の入場の割引やレイクラインなどで十分3000円の価値を満喫できました。(使い方によっては、二日間もあれば十分3,000円の元が取れてしまいます。)
※現在『松江・出雲 旅PASS 2Day』アプリとなっています。
このような、チケットを使ってメジャーな観光地を基点にしてもいいので、マイナーな場所へ行ける「周遊券」のようなものがあれば、もっと運転免許証を返納しても旅の楽しみは満喫できるような気がしています。
それでは、本題の神威岬です。
晴れているので、絶好の神威岬日よりですが・・・
観光バスも止まっています。駐車場も他の所に比べて別格と思えるほど混んでいます。神威岬までは、徒歩で登っていくのですが戻ってくる人達が、一団となっていて随分多いように感じます。
それでも、多くの人の後をついて、積丹の先端と言うべき神威岬へ。丘を登り切ると、海が開けて見えてきます。観光で初めて来た人は天気が晴れていることもあり、足を止めて見入っています。
岬というコンテンツですが、もう一つ「しゃこたんブルー」に感動している様子です。
その感動もつかの間、人が立ち止まります。先ほどの戻って来る人が多い理由も納得です。
「強風のため・・・」ゲートが閉まってます。
本来なら、歩いて先端ま行くことができます。
こんな道を歩いて行きます。昔は、海岸線から行くルートがあったはずですが、落石などで閉鎖され、現在のルートだけになっているはずです。
ゲートが開かないとわかると、あれだけ集まっていた自家用車や観光バスもいなくなってしまいます。昼食の時間ということで、早めに切り上げてランチを取るのでしょう。あまりモタモタしていると、いつものようにランチ難民になります。
珊内村(さんないむら)のぬくもり温泉へ
小さな温泉です。地元の人が使っているので、前回の「リフレッシュプラザ998」よりももっと規模が小さいです。あまり混んでいないのでゆっくりできます。
国道から看板に従って細い道に入ります。車は二台交差できませんので対向車が来たら譲り合いが必要です。国道の看板で気づいたのですが同じ方向に「日本郷土玩具館」があるようです。
登りの道を進んで行くと、小さな建物があったので、「ここかな?」と思いながら、やや大きめの施設がその上にあるのがわかります。
神恵内村日本郷土玩具館「童心館」の入館料は大人400円。午前10時~午後4時(開館期間5月上旬~10月末)ですので中央バスの「ぐらんぶる・しりべしフリーきっぷ(2019年4月20日(土)~10月20日(日)まで」と重ね合わせて見ます。
前回の「リフレッシュプラザ998」と同様に、神威岬発「11:45分」の神恵内線のバスに乗り、珊内のバス停12:13分 なら、次の岩内ターミナル行きのバスが14:51分なので2時間半以上の時間があります。※屋根付きのバス停が国道沿いにあります。
折角なので、「郷土玩具館「童心館」」へ入ってみます。
1階の郷土玩具から見ていきます。
日本郷土玩具というの日本各地の伝統玩具が展示されています。
一例として、神奈川県海老名市の「こま雛人形」です。
2階の凧の展示室へ
階段の踊り場の壁にも風変わりな凧の作品が展示されている。
2階に上がると、圧倒的な存在感で「和凧」のコレクションが迫ってくる。
フロアからの壁面には所狭しと飾られていて圧巻である。
小さな凧、本当に舞い上がるのかと思うくらい小さい。
同じ階で場所を変えると、特別展示室となっていた。
手前は、北海道で有名な木彫りの玩具のようだ。
木田コレクションを見ることにする。
実物を間近で見ていただきたいので、全景を二枚に
入口側からは、
それでも気になるのが米粒にかかれている人形(こけし?)
これで、童心館を後にします。
ちょっと手前にあった、温泉に浸かりに行きます。
地元の人などに愛されるような、派手さのない温泉です。数人の人が温泉にいましたがゆっくりとできました。
車で来てわかった、本数は少ないけど何とかバス旅ができる。
バス旅で立ち寄るにはなかなか良いかもしれません。乗り降り自由のフリーパスのようなものが便利に使えれば、免許の返納もひとつの目標になるかもしれません。
温泉から国道に出ると、トンネルの続く道路となる。地図上では「大森」まで続くようだ。トンネルの道路を抜けるとすぐに道の駅「オスコイ!かもえない」見えてくる。
ここを100mくらい進行方向岩内側にバスの転回場と一緒にバス停があった。
休憩ついで、といってもさっきの温泉でゆっくりしてきたばかり。何か得体の知れない流木のアートがベンチに座っている。
建物の中でも芸術は止まらない。
毎回の事ですが、昼ごはんを食べるの忘れていました。ここの道の駅の名物になっている「ホッケバーガー」を食べることにします。照り焼きのソースが、サカナの臭みを抑えています。
船を漕ぐ「おーす・こい」から来てるという「オスコイ!かもえない」を出て岩内へ走ります。できれば岩内で食事をしようと思っていますが、閉店時間になってしまいそうです。
これでなんとなくですが、「ぐらんぶる・しりべしフリーきっぷ」を使い二日間の基本的なバス旅ができそうです。若い頃から車を持つことが普通でしたので、なんとなく近くに行くにも車という生活に慣れてしまっていたのですが、最近「もし・・・車を止めるなら」と考えるようになって来ました。
「ぐらんぶる・しりべしフリーきっぷ」と検索しても一番上に表示されるのは、古いPDFでしたので注意です。中央バスの「セットでお得!バスセット券」のページから「2019年04月19日」のInformationの記事のリンクが今年のものです。
「折角だから、楽しんで車を止める事ができないか、充実した旅ができないか。」その最初の一歩がこの積丹半島の車旅です。
今後、車のナビの更新情報がほしいというよりも、より正確なバス停や私鉄も含めた駅の時刻情報が必要になって来るかもしれません。最近は、常に更新することもないのですが、MS-DOS時代から使っていた乗換路線検索ソフト「駅すぱあと」のWeb版更新情報と組み合わせて見ようかなと思います。
そのような訳で、「後志道が開通したので行って来ました、その4」として総集編として「ぐらんぶる・しりべしフリーきっぷ」を使った「夢想旅編」を次回公開します。
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