プノンペンから行くサンボープレイクックや南部遺跡の旅【9】
Dec. 30, 2017~Jan. 04, 2018
プレアンコール期からアンコール期の国宝となる遺跡群を見ることができるプノンペン国立博物館。貴重さゆえにその保管や保存にコストが今後かかってくるのだろう。昨年(2017年7月)に、入場料ひとり5ドルから10ドルへ値上げしたのも一つの理由と思う。
今後、館内の展示品の温度や湿気の管理に必要な空調やむやみに展示物にさわる事ができないような展示保管、その安全性の向上などに使ってもらいたい。クメール遺跡の総本山とも言える貴重な場所であることに違いはなにのだから。
アートショップ通りからシソワットキーを通って
博物館で時を忘れるように見続けると、思ったよりも疲れるようだ。アートショップ通りで何か冷たいものを身体に補充しようと考えたが名前が示すように、手頃なカフェがない。ホテルまでの道のりなのでトンレサップ川沿いにはいくつかあったと思いそこまで我慢をすることに。
シェムリアップにもある老舗のカフェ「ブルーパンプキン」の前で足が止まる。手造りのアイスクリームを1階で販売している。メニューを見ていると2階へ促された。
「階上がカフェになっているのか?」とわかり奥の階段を上がる。
すぐに目に飛び込んで来たのは、超ロングソファー。
寝そべれるというか、足を伸ばせると言うか何かフワフア感があり、席を決めるにも目線が釘付けになっている。それを察してかトンレサップ川が見える窓側へ案内された。
その他の席は、普通にテーブル席があります。
ちなみに、写真付きメニューから選んだのは、「Khmer tutti fruitti」を1つを二人で分け合うとして、あとはスパークリング(トニック)ウォーターの注文をする。甘すぎる事はないと思うが予防線をはっておく。
注文は一つでしたが、ちゃんとスプーンは2本セッテングしてくれました。日本風に靴を脱いで足を伸ばせたので実に快適な時間でした。
空港までは名物の渋滞の中で
18時に送迎を予約してあったホテルの車に乗り込む。
さっきまで西からの日差しが強かったのがもうかくれはじめている。走り始めて数分たった時ドライバーから1時間くらいかかると知らされた。十分に時間はあるのですぐ了承する。
GoogleMapsを見てみると、逐次変化する渋滞情報の道路は真っ赤である。
ホテルが用意した車は、日本仕様とは違うようですがトヨタ・エスクァイアとかノアと言われている車種でしょうか?
横側面方向からの接近で、警告する安全装置が付いている。日本と違った交通事情なので渋滞になると、バイクが車との隙間をすり抜けたりしているので常時警告する。
それだけ精度が高いのだろうが、メカとしては過酷な条件で動いている事になるように思う。
この渋滞の車とバイクのせめぎ合いのなかでは、とってもじゃないが運転はしたくなくなるレベルである。ベトナムやタイでも同じような渋滞はあるが道路の構造なのか独特の渋滞に感じる。
空港まで行くには、いくつかの道路があるが、どこのルートを通ってもあまりかわりはないようだ。GoogleMapsを見ていても1時間10分から27分と道路状況に応じて変化しているのがわかる。
場所によっては、警官が立ってバイクのヘルメットの検問なのか、一向に進まなくなる。バイクが突然脇道にそれて進路を変更する危ない行動をするのも、この検問が原因かも知れない。
先日、空港にいくなら1時間ホテルの出発時間を遅らせたほうが早いよ、という日本語ガイドさんの言葉もなんとなくわかってくる。
それは、こちらの車が空港に近づいてくるにしたがって、今通って来た地図上の道路が赤ラインから黄色に変わりやがて青になって行く。もちろん赤のまま慢性的な渋滞は常に発生している。
チェックインカウンターは、まだ開いていないので
さすがにまだ、チェックインカウンターは開いていないようです。あと20分~30分後には開く時間なのか乗り継ぎ便できた人の専用のチェックインカウンターにはもう並んで待っているようです。
ANAのカウンターは、3時間前の7時50分に開始されるようです。まだ、日本人の姿があまり見かけませんので、5分ほど前になったら並ぶことにします。
搭乗手続きを終え、同時に手荷物を預けます。成田で一度ピックアップしてくださいと言われます。過去、羽田で取り忘れ(タグにスルーで新千歳になっていた-インドネシアコードシェア便)の常習者?だったかも知れないなと思いながら、手荷物の半券部分を再確認します。
これから出国手続きに向かいます。このチェックインカウンターの前にあるエスカレーターに乗り2階へ行きます。ここで、係員がいてパスポートと航空券のチェックが入ります。
出国審査は、e-VISAとパスポートを提出
一枚は入国時、もう一枚は出国時に使うので大切に持っていました。私自身は通常と思える時間で終了したのですが、意外と並んだ列の進み具合は遅かったので、隣の列に並んでいた相方には、手荷物検査前で少し待たせる結果になりました。
この手荷物検査ですが、3年半ほど前にシェリムアップを出国の時と同様、靴を脱いでX線ゲートをくぐります。最近は新千歳でも行われることが多いのでチェックが厳しくなっていく傾向なのでしょう。
搭乗までは、まだ2時間以上あります。プノンペンの空港にはプライオリティパスで入れるラウンジがあるので、場所をスマホのアプリで確認します。
案内に沿って進んで行きます。プノンペン発成田行きの搭乗ゲートは9番だったので安心です。
短いエスカーレターで上がります。
手前には、バンコクエアウェーズの専用ラウンジがありました。一番奥まったところが目的のラウンジのようです。比較的小さな空港なので迷うことはありませんでした。
プライオリティーパスは、海外旅行の時間調整に最適です。空港内で食事をするにも、うろうろしてしまったりするぐらいなら、専用ラウンジで簡単な飲料と食事ができるとゆっくりと身体を休める時間に使えます。
今回は、朝からテクテクと歩いて来たので、汗を流したくなりシャワーへ直行しました。この設備があると、フライト前にさっぱりできます。
ここでは、相方と同じフォーのようなヌードルとビールをグラスで二杯で過ごした。シャワーを浴びてすっきりとしたので、身体が軽くなった。Plaza Premium Loungeは、どこの国でも共通のイメージで作られている事が多いので使いやすい。
シャワー付きのラウンジは本当にありがたい。
翌朝早くに成田に到着
機内の中は、日本のANAと言う事もあり、何も緊張しなくてもいい快適なフライトだった。乗って間もなく出てくる機内食と朝方に出てくる朝食は食べることなく寝ていた。ノイズキャンセリングのイヤホンで、音楽を再生して聴いていた。
あとラウンジで思いのほか美味しかった食べものでお腹がいっぱいだったこともある。
正直寝ていたら、到着したという感じである。
到着時に成田の気温がアナウンスされー3℃という。朝とは言え札幌並みの気温である。
手荷物を受け取り、入国審査を受けても7時を少し過ぎたところだった。
新千歳への乗り継ぎ便は、10時30分である。
もちろんチェックインカウンターは開いていないので、時間つぶしが必要だ。
羽田にあるような「ANA BAGGAGE DROP(自動手荷物預け機)」でもあれば、ゆっくりと成田空港内で朝食を取って、店など散策もできるのだが、待つしかない。
手荷物を預けて、二階に上がります。
年越しの海外旅行も間もなく終わる。
今日はゆっくりと自宅で過ごして、明日からは出社して仕事である。サンボープレイクック遺跡が、世界遺産に登録されていなければカンボジアを選ばなかっただろうと思う。料金も上がる前のあまり人がいない時期に観光できたのは良かったと思う。
カンボジアは、各国の経済支援で大きく発展していくのがろう。特に中国の進出が目立っていた。
あと残しているのは、シェムリアップからが便利な「プリア・ヴィヘア」天空の寺院へ行って見たい。アンコールワットは十分見ているので、何か面白い渡航の仕方とフライトプランがあったらと思っている。
私と相方のライフワークではむずかしいが、カンボジアに何度も行く予定なら、空港で数次ビザの申請をしておくと、価格的にもお得だして何度もビザ取得もしなくていい。首都圏などからなら、金曜日にカンボジアに向かい、日曜の夜の便にのり朝に帰国して出社する「週末海外」の候補にも入れられそうである。
新千歳を出発して、成田経由でプノンペン、たとえ到着後乗り継いでシェムリアップなどの都市へ行く場合も、夕方前にカンボジア国内に入れることで、SIMカードの用意や両替などが余裕を持ってできる。
深夜にその国の地方都市に到着する便は、色々ありますが事前に営業時間などを調べたりと気をつかいます。その点、このANAの「成田ープノンペン」間は非常に便利でした。あえて不便な点は、帰りの便で成田到着から国内線の新千歳に乗り継ぎをする場合です。
スターアライアンスの上級会員ならチェックインカウンター横にあるANAのラウンジで時間を過ごすことができます。(有料でラウンジの予約もできますが)チェックインが始まるまでの間、その待ち時間になかなかやることがありません。
チェックインして、手荷物検査をしてしまえば中で朝食を食べたり、買い物をしたりと時間をつかうことができるのが理想でした。
それでも、今後カンボジアへ行く機会があるなら「成田ープノンペン」航路を使いたいと思います。
といっても、新千歳から飛び立ち乗り継ぎでカンボジア行き考えながら、今回のプノンペンの旅を終わります。
「プノンペンから行くサンボープレイクックや南部遺跡の旅」・・・終わり。
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