クメール遺跡を求めて6年越しのシェムリアップへ【13】Apr. 29, 2019~May 06, 2019
本格的にトゥクトゥクと値段を相談しながら使い出したのは、このカンボジアのシェムリアップに来てからだと思う。もちろんその前にはタイのアユタヤで強烈な洗礼を受けている。
ベテランらしく、運転には不安がなかった。ただし車両は明らかにボロボロ!アユタヤ遺跡の世界遺産を観るために来たのに、トゥクトゥクはそれ以上のに遺産レベル。
遺跡を一通りまわりトゥクトゥクにもたくさんであったが、明らかに一番古かった。新しい車両のトゥクトゥクには、ビューンと一瞬にして抜かれ後塵をあびる。
当時いろいろな人や旅行記などから「危ない乗り物」とか「料金が法外」など耳に入ってくる情報だけを鵜呑みにして戦々恐々だった。ここでトゥクトゥクのドライバーに出会ったことでそのモヤモヤした噂がなくなっていくのを感じていた。
今回再びシェムリアップに来て2014年の記憶が鮮明に甦ってくる。
プリア・ノロドム・シアヌーク・アンコール博物館を訪問した2014年
2014年の5月。たしか、ホテルの前で待機しているトゥクトゥクのグループ。その中のドライバーに彼はいた。最初、プリンス・ダンコールホテルから歩いて行けそうだと考えて出かけた時だった。今回と同じように、照りつける太陽はすでに絶好調。
その暑さにすぐにヒルんでいた。少し疲れもあった午前中は「ベンメリア」へ行って帰って来たばかりで多少疲労感もあった。さらに、札幌という寒冷地仕様の身体は、まだ東南アジアの5月の気候には経験不足だった。
ホテルの出入り口で待機しているトゥクトゥクの車両が数台。
すぐに外気から感じる暑さに負けた。
声をかけてきた青年に、日本語だけの表記のガイドブックの地図を見せる。
「ホテルはココで、アンコール国立博物館へ」と地図で指を差しながら説明する。なんとなく道の配置と建物の位置、こちらの拙い英語で何とかわかってくれているようだ。
さらに、昼は、この博物館の近くの「バーベキュー・スキ&シーフード(今回その場所を通ったがなくなっていた。移転でもしたのかな?)」さらに、食べ終わったら「プリア・ノロドム・シアヌーク・アンコール博物館」へとお願いした。
食事をしている間にトゥクトゥクのドライバーの青年は、一度戻ってひと稼ぎするらしく再会の時間を決めて戻っていった。
別名というかとても長い博物館名なので、相方との間では「イオン博物館」と言っていた。
訪問時は、館内にあまり人がいなかったので、ゆっくりと見ることができた。館内の遺跡などの撮影は禁止されていたので、展示以外の場所で撮ったものが残っていた。
さらに発掘のパネルなど。
バンテアイ・クディで出土した遺跡関係が収められ展示されている。料金を払うと見学の順路を係員が付き添って教えてくれた。見学者が少なく見学路が不案内だったからかもしれない。
確かに、今トゥクトゥクに躊躇なく乗り込めるのは、彼の人柄と運転の丁寧さに他ならない。
タ・プロームまで大きく移動してアンコール遺跡巡り終了
やはり「大回りルート」を使っての移動で全部の遺跡を見ていくのは無理でした。
前回の2014年も「タ・プローム」は観ていますが、人の多さに閉口してのも理由の一つです。
また、2000年公開の映画『トゥームレイダー』の舞台となった場所でもあるので欠かせません。主演のアンジェリーナ・ジョリーが、ララ・クロフト役をつとめたあのヒット作です。
さらに、この映画の制作にあたりアンジェリーナ・ジョリーが通い詰めたというパブストリートにある老舗レストラン「レッドピアノ」を有名にしました。
東塔門より長い参道を歩いてガジュマルのタ・プロームへ
テラスが見えてきました。
人気の遺跡だけあって人が増えて来ました。どうも、私達とは違う西側の門から入って来ているようです。
ガジュマルなどの巨木の成長による自然破壊よりも、アンコール遺跡は銃撃戦の破壊などで破壊されてきた歴史もあり修復には時間が必要なのだと思います。
2014年には無かった立ち入り禁止のロープがありエリアが増えているようです。安全確保のためでしょうか?
こちらは、自然破壊、ガジュマルの成長は早い。その一方で、この木によって崩壊を防いでいるという一面もあるようだ。このような巨木(スポアン)と遺跡との関わりが神秘的な印象をより一層感じさせる。
壁面の仏陀の像は、剥ぎ取られてしまっています。こちらは破壊でも人為的なものでしょう。
時には、見学通路も塞ぎます。
上部が切り落とされたような巨木と城壁。それによって、壁の倒壊を防いでいるようにも見える。
こちらも、同じように城壁を守っているように見える。
タ・プロームと言えば、スポアン(巨木の意)というイメージが大きいので、いくつか写真に収めました。
実は、2014年にも同じようなアングルで写真を撮っているのですが、人の多さで遺跡を撮影したのか人を撮影したのかわからないくらい、バックに人が写っていました。そこで、今回再訪問をしようと思った訳です。
ここから、来た順路を戻ります。西側から入るとここちらから中央祠堂へ向かう順路です。
トゥクトゥクのドライバーは、正規の入口である「東塔門」で待っています。西口からの方が多くの観光客が入って来ていました。
東からの入場する人は、やはり駐車場の関係でトゥクトゥクなどの利用者が多いため人数が少なめとおもいましたが、中央祠堂の東西で多くの人が来ている事がわかります。さすが人気のタ・プロームです。
タ・プロームらしく、遺跡内部からこんなアングルで撮影してみました。
ここの遺跡のテーマはやはり巨木との共存のような気がします。
内部の通路は、迷路のように感じます。
また長い参道をテクテクと、戻ります。
結局、アンコール遺跡の一部を立ち寄ること無くホテルに戻ります。
カンボジアは、このような人道的な支援がまだまだ必要な国の一つなのかも知れない。
シェムリアップの遺跡群は広いですね
また、いつかまた、カンボジア・シェムリアップに来なけりゃ行けないな、とぼやいてしまいます。体力的には暑さの疲労感がたまっています。
思った以上に、その遺跡の密度と点在する広さがわかります。オプショナルツアーなどを使うより確かに効率はわるいけれど、トゥクトゥクのチャーターという方法も思ったよりも悪くない。
アンコールワットを横にしてホテルへ戻ることにします。
アンコール国立博物館がある「チャールズ・デ・ゴール通り」に来ると見慣れた風景に安心する。
アンコール遺跡を巡ると、ジャヴァルマン七世の偉業に気づく。その時代に一番の勢力があったのだろう。この「タ・プローム」も王の母の菩提寺である。
結局、遺跡巡りはいろいろとまわりきれないで終了しそうだ。今回はプリア・ヴィヘアなど遠方の遺跡群を目標にまわる計画を立てた。そのため、近場がおろそかになった気がする。
今後、行きたいところとすれば、アンコールワット周辺の一部、バンテアイ・クディ周辺と西バライ、もう一つは、遠方でなりなかなか踏ん切りがつかない「大プリア・カン」だろうか。
明日午後には、帰国のため空港へ行くので、西バライくらいは午前中ならまわってこれそうな気がするが・・・。(体力はもう残っていない(..;))
明日は、シェムリアップ国際空港からタイのドンムアン空港へ乗り継ぐ。新千歳出発時間がかなりあるので、バンコクへ入国してトランジットタイムを満喫しようか迷ったままだ。
つづく・・・。
コメント