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【ジョグジャカルタ】3.水の離宮と言われるタマン・サリ、地下の秘密水路へ?【その1】

Ttaman Sari-水の離宮

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クメール遺跡ボロブドゥールの旅【3-1】Apr 28, 2016~May 04, 2016

朝は駅の汽笛とアザーンが目覚まし

深夜、強くなったスコールで一度目が覚める。
4月29日の朝は、近くにあるジョグジャカルタの駅で通称であるトゥグ駅(Tugu)の汽車の汽笛が目覚ましがわりになった。

駅からの汽笛の音、そして"アザーン"が聞こえてくる

駅からの汽笛の音、そして”アザーン”が聞こえてくる

そして、ほどなく礼拝(サラート)を促す”アザーン”が聞こえてくる。

遮光カーテンを静かに開けると、あの大量の雨はすっかり止んで、窓の外は南国特有の陽がさしていた。

このホテルを選んだのはトゥグ駅(Tugu)が近いから

今回宿泊したのは、なんとなくGoogle Mapと照らし合わせてみると、トランスジョグジャの停留所が近くにある。
今回の旅行では、列車の移動も1日位考えていたので、駅(トグ)に近いこと。
暑さに弱いので、熱中症回避で逃げ込めそうな「ショッピングモール」が近い、等々。

そこで、見つけたホテルが、
ホリソン ウルティマ リス ホテル ジョグジャカルタ(Horison Ultima Riss Hotel Malioboro Yogyakarta)

このような場所は、日本人のツアー客が選ばないホテルではないだろうと予測していた。

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ホリソン ウルティマ リス ホテル ジョグジャカルタ

「朝食食べたら、マリオボロ通りを歩いて王宮へ行くんだよね」といつも異国の地で見せるウキウキ感が相方から伝わってくる。
相方の場合は、なぜか初日の朝食の満足度で、その旅の評価が決まってしまうといっても過言ではない。

「ジャワなんだから、辛いと思うよ」とちょっぴり意地悪く言ってみる。

一階にあるレストラン「Malabar」が朝食会場である。

バイキング形式で、色々な種類が選べるのであまり不満がない。その場で作ってくれる調理仕立て、タマゴ料理のメニューがあったりする。
品数が少なくて、食べるものが無いという事はなかった。

食事を終えて、昨日の夜には繋げなかったホテルのFREE Wi-Fiのパスワードをフロントで教えてもらう。

昨日の夜は、日本からレンタルしたWi-Fiルーターで接続していた。なぜなら飛行機に乗っていただけなのに、このホテルに着いたら疲れがドッとでてしまって、明日に聞こうとシャワーを浴びて早々に就寝してしまっていたのだった。

今日の外出は、Wi-Fiルータで大丈夫そうだ。どこかに、現地のSimカード売り場が、あれば買ってもいいかな。

ホテルの前は、一方通行路で徒歩なら、素直に向かう方向へ行けるのだが、車ならぐるっと遠回りになるんだな。昨日まったくわからなかった景色と地図が多少一致してきた。

※ホテル入口前の通りは一方通行。道路にはタクシーやベチャが待っている。

※ホテル入口前の通りは一方通行。道路にはタクシーやベチャが待っている。

そして、昨日の夜のどしゃ降りの雨が、カラッとあがって朝の早いうちに強い陽差しを感じてしまう。

※Horison Ultima Riss Hotel Malioboro Yogyakarta

 

マリオボロ通りに向かうには、車の一方通行路を徒歩で逆進していく。その先の大きな通りと交差する正面にトランスジョグジャ停留所がある。

※本当は空港からトランス・ジョグジャ(Trans Jogja)を使うはずだった

※本当は空港からトランス・ジョグジャ(Trans Jogja)を使うはずだった

「雨が降ってなきゃ、ここで降りてホテルを探したのに・・・」と相方がつぶやいた。
「乗ってしまってから、あの雨が途中で降って来たらと思うとラッキーだと思うしかないかもね。

「それに、この道路の交通量で、インドネシアで始めての道路横断となると、決死の覚悟かもよ」と続けて言うと・・・。(東南アジアの道路横断は慣れないと恐怖!)

ジョグジャカルタの交通はベチャが便利

この大きな道路にでると、ベチャがたくさん待機していて、すぐに声がかかる。

「くらとん・・・Kraton・・・」と聞こえる。少しネバリのある英語の発音だったので、「王宮」であると理解するまで時間がかかった。

※トゥグ駅を通りマリオボロ通りに続く道。

この道を進行方向の南に下っていくと、インドネシア鉄道の線路が見えてくる。車などの車両は、線路の手前で左折のみで直進はできない。そして、右の奥にはトゥグ駅がある。踏切を渡るとジョグジャカルタのメイン通り「ジャラン・マリオボロ(JL. Malioboro)-マリオボロ通り」につながっている。

※トゥグ駅の東口に寄り道

ソロ行きの時刻を確認するのにトゥグ駅へ

「(5月)1日にソロ(スラカルタ)に行くのに、駅の様子調べてみようか・・・」と言ったものの、その時点では王宮には十分間に合う時間だった。
東口の様子をみると、当日券の購入はココのようだが、時間表がわからないし当日の帰りの時刻もわからない。

予約センターがある駅の「南口」に行ってみることにする。駅舎の中からはすぐのようだが、外からまわると、かなりの遠回りになってしまう。それでも、一度見ておくしかないかと、外に一度出て歩き出す。

小さなツアー会社や雑貨、飲食と並んでいて、そこには相変わらずベチャやバイクの客引き、流しのタクシーとこれまで以上に呼び込みされる。

「ステーション」と指を指しながら、全部をかわす。疲労感がドッとでている。

鉄柵のような扉がほんの小さなスペース開けている。そこが入口らしい。

※トゥグ駅の南口にあるチケット予約センター

予約センターの室内は、冷房が入っている訳で無いのだが、厚いコンクリートの壁は、強い光を十分に遮る。涼しいとまではいかないが、温度が低いため、また外に出たくなるくらいである。

※往復など予約のチケットを求めて、急に混雑したりしている。

王宮と水の離宮へテクテクと。

「ココまっすぐが王宮ね・・・今日は金曜日だから12時30分までと書いてあった気がするけど、間に合うかな」と相方。

トゥグ駅の東口から南口へ、そして改札を見たりコンビニを確認したりして1時間位たってしまった。

午前中だというのに、ここまで歩いただけで熱中症になりそうなくらい、陽差しと道路の照り返しが強い。少し急いだ方がいいのはわかっているのだが、歩いているとたびたびベチャやアンドン・タクシーと声をかけられて、応対しているので思ったよりも前に進めない。

「もう32・3℃ありそうだ。たしかにタクシーの運転手も、王宮は昼で終わりと言っていた気がする。でも・・・暑い、冷房入ってそうだからマリオボロモールに緊急避難しよう」と立ち寄った時は、すでに11時をまわっていた。

このマリオボロモールが、その後、この旅で大いに助かることとなる。

※ジョグジャカルタの大型ショッピングセンターの一つ「マリオボロモール」

観光案内所の横を過ぎていく。そこでも、ベチャやアンドンなどに声をかけられる。口癖のように「昼迄だ」と言われている気がした。

※短い距離を早く行くのに便利なアンドン。二人で使うにはもったいない気がする。

見るものも珍しく歩いてきた。時間が限られている金曜日。車道の横断も何度か繰り返してやっとタイミングに慣れてきた。王宮へ続く道にたどりついたのが、11時40分を過ぎていた。

※「ジョグジャの王宮」へと続く長い一本道は、いつも僕を勇気づけた・・・♪(チューリップ青春の影より)

‘ジョグジャの王宮’へと続く長い一本道は、いつも僕を勇気づけた~♪(チューリップ 「青春の影」より)

入口の前で、チケット売り場を案内されて購入する。
前の購入客に話している様子を聞くと、見るところが限られてしまうような会話である。それに続いて、私達の順番である。

1人7000Rp(ルピア)だという。12,500Rpと思っていたので、先ほどの先客のやり取りはそういう事と理解した。ほとんど閉まっているのだろうか・・・それでも写真は撮るだろうと思い、写真の撮影をする金額2,000Rpを支払い入場。

「昼の10分前だから、もうあまり見るところがないかもね」と相方が言う。12時30分が閉門とガイドブックに書いてあるようなので、とにかく小走りになって中に入っていく。

※現地の学生が授業(修学旅行のような感じで)の一貫として見学していてたくさんのグループが集まっていた。

もう少し早ければ、金曜日なので、ジャワ詩の朗読が行われていたはず。

※王宮の内部、閉門の時間が迫っているので人影もあまりない。

 

※王宮内の写真撮影

 王宮を後にして、今日の目的の地へテクテクと、水の離宮と呼ばれるタマン・サリへ。

もう太陽は空の真上に達している。遮るものは何も無い。十分水分を取ってはいるが、顔がほってて赤くなってきている。歩いて行くことに決めていたのだが、

「ベチャに声かけられた考えようよ」と赤身を帯びた顔にけげんそうな表情がプラスされて言ってくる。

初のベチャに乗る

ペチャが一般的な移動手段になっている。

『最近では珍しいなぁと、普段ならこちらが先に暑さでギブアップするのだが・・・』 と思っていると、小さな交差点の角で、 ちょうど壁際だけが日陰を作るその場所から、タイミング良く声がかかる。

「20,000Rp」だと言う。距離も距離、絶対に高い(170円位)と思ったが、面倒なのでOKをだした。

かなり年配のベチャの運転手は、おもむろに、タバコに火をつけた。
相方が煙りにむせた。「タバコだけは、消してほしい」 と相方がジェスチャーを交えて言う。

すかさず、その運転手は火を消した。

飲酒には厳しいインドネシアのジョグジャカルタ。それに比較して「喫煙率」は、非常に高く外を歩いていても至る所で煙りの臭いがある。これも、マナーの範囲で規制してもらいたい。

街並みを映し出すそのスピードは、このジョグジャカルタに合っていた。そして、それを感じさせるベチャが作る風は、実に心地良かった。

つづく・・・

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