新幹線が開業すると、この路線に未来があるのか?
遠い記憶ですが、函館に行くならすべて「函館本線」で向かうのは普通でした。現在、函館に行くのに本線と名付けられた鉄路を使わず、遠回りをするなど思いも及ばない時代があります。
ニセコにスキーに行くと言えば「山線」に乗り、ニセコ駅からバスに乗り継ぎアンヌプリに行くのが常識だった時代もあったと思います。この鉄路は、ニセコが中心に動いていたはずです。
Spt 22, 2024~Spt 23, 2024
そこで、この停車駅で降車したらどんな観光だできるだろうか、あまりに私的過ぎてガイドブックには無視されるような観光案内をします。
そのため、駅ごとに時系列が違うことにご注意願います。訪れた年代や季節などは、バラバラで構成しています。
札幌(旭川)から函館へ向かう「函館本線」、通称山線は観光資源に富んだ途中下車をくすぐる路線だと思っています。
今回、特急ニセコ号に乗車して、途中下車は一切していませんので再度ご注意をお願いします。
この山線「特急ニセコ号」の運行は9月で終了したので、このBlogを見る人も少ないと思いますがこの路線、地元の人の足としてではなく、国内外の観光客がこの運行のために乗車している人の数が多かったのが印象的です。
ニセコ号を待つ間に、ライラック4号が到着します。今日の先頭部のラッピングは、果たしてなんでしょう。
編成ごとに違う(6編成24種類)ようですが、今回は「宗谷(SOYA) 宗谷管内の自然、名所」のサロベツ原野のデザインでした。
9月22日、運行日が限られていくなかで乗車することにしました。(※今年は、9月7日から土曜・日・祝日を含めて16日間の上下線の運行です。)
通常の函館行きには、室蘭本線を使う(通称:海線)が、走行距離が遙かに長いのにもかかわらず利用される一つには、平坦な地形と雪の量の差のように思います。
最初に、ニセコのスキーの話をしたのも、この地帯は豪雪地帯の山岳地帯を走ることとなり、遅れや運休が多かったように感じます。列車の運行というよりもバスの運行の遅れなどで、予約の便を諦めて延泊して払い戻しがきかなかったこともありました。(これは鉄道が理由でないので当たり前ですが。)
魅力的な停車駅
この特別列車は、それぞれの駅やその区間で特別なイベントが盛りだくさん。各駅の停車時間も長くとってあり、函館までの距離は短いのに、5時間17分と長くても移動時間を感じさせない工夫があります。
駅ごとの紹介ですが、過去の写真を使って訪れた場所などを書いています。利用した交通機関は、鉄道を始め、マイカー・高速バス・路線バスを使っています。
小樽駅
駅前の中央通りの坂道を下って行くと、徒歩で800mほど15分ほど小樽運河に到着。復路は上り坂なので、少し時間がかかるかな!小樽の街を周遊するバスもあるから心配ないか?
新幹線の延伸による新設される小樽駅は、別のところになるので徒歩圏での、小樽運河などの街並み散策はできなくなってしまいそう。レンタカーやマイカーで来ても駐車料金が高いので注意が必要かな。
蘭島駅
特急なのに、普通列車を待つ時間があります。8:59~9:00。この瞬間ワクワクしてきませんか。下り列車、長万部発の小樽行きが発車していきました。
若い頃は、海水浴と言えば蘭島海水浴場でした。ここにあったセブンイレブンは1日の売上全国一位を記録したことがあるくらい夏の季節は賑わいっていました。
札幌にプールなどの設備が整い、マイカーで来ても大渋滞の国道5号線、そんな風評が徐々に蘭島海水浴場離れにつながっていたかもしれません。
余市駅
札幌ー手稲ー小樽間は、途中乗車も含めて利用度は高いが、その次の駅「余市」はどうだろうか。
Suica(Kitaca)エリアでないのも観光客にとって不便な理由となるように思う。徒歩3分でニッカウヰスキー余市工場がある観光立地、そんな利便性のよい駅はめったにない。
もちろん、アルコールを提供することを考えると、公共の乗り物で行くのが常識。なぜ、新千歳駅からの集客をしないのかが疑問です。山線があれば「新函館北斗駅」の新幹線乗り継ぎ客の観光も期待できる。
ニッカウヰスキー余市工場、石炭燃料。
小沢駅
倶知安駅の1つ手前の駅ですが、倶知安駅を出た普通列車の待ち合わせのため停車です。9:40から5分ほどでした。
この小沢駅、写真はないが乗り入れ駅として幅の余裕のある駅のように跨線橋の大きさを見るとわかる。
特急ニセコ号では、乗り降りできるわけではないが、小沢駅の近くには鉄道遺産が残されている。
かつて、岩内線があったときは、函館本線に接続する主要駅だった。廃線となった岩内線の廃駅となった幌似駅が「幌似鉄道公園」として保存されている。
駅舎も丁寧な管理で保存されている。
倶知安駅
倶知安町は、このニセコ号が走る並行在来線函館本線(山線)を新幹線延伸5年前までに廃止する(倶知安町HPより)としているので、在来線のイベントにはあまり興味が無いように思ってしまう。
今後、新幹線駅は、スキーリゾート客の集客基地になっていくだろうから、駅からの交通インフラに力が入っていくのだと思う。
羊蹄の名水と地元で作られる「蕎麦」は有名。昔は駅前に美味しいそば屋があった。
現在は、駅からは、随分離れてしますが、ニセコ高原比羅夫線(631号線)と倶知安駅からの道道343との交わるT字路にある「手打蕎麦 いちむら」がお気に入り。
かろうじて、羊蹄山の登山口にバス路線がつながってので、今のところ意外に便利な駅。この季節なら、このニセコ号を使って倶知安駅で下車、前泊して明日朝早くから登るのが可能かな。
しかし新幹線が開通し在来線が廃止になると、従来のバスの路線も整備されるだろうし、北海道全体のバスの路線がなくなっている現状から、鉄道の廃線や廃駅だけが無くなっている訳ではないはず。
ニセコ駅
ニセコ高校による「オリジナルベーグル販売」が1号車の「はまなすラウンジ」の手前にある販売コーナーで購入できました。
駅構内では、色々な地元特産品を販売していました。余市駅など臨時列車ならではのイベントの盛り上がりと購入する人は、道外の観光客。インバウンドの海外組などでした。何かもったいないような気がするのは、私だけでしょうか?
山線を普通在来線で「ニセコ駅」に到着すると駅舎の対面側とはいえ、寂しさを感じます。それでも乗車している普通列車は満杯状態。小樽ー倶知安間さらに、倶知安ー長万部間すべて立っての乗車した思い出があります。
ただし、特別列車のニセコ号という名の通り、この駅で降車する人。乗車する人も多かった気がします。実際、登山をする装備で乗車する人もいましたので、この機会に「特急」を使って山に行く計画をしたのかもしれません。
自分だったら、バスでアンヌプリスキー場に行って、ゴンドラで1000m台地経由でアンヌプリ山頂登山か、距離は少し長くなるけど見返り坂経由でアンヌプリ。
帰りは五色温泉とか、アンヌプリ「いこいの宿いろは」で温泉に浸かっても日帰りもできそうです。(夏山登山)
ただし、帰りは今回のニセコ号の下り(17:14発)山線を使って帰るもよし、バスで小樽まで出てJRかまた高速バスでなら時間の制約がなく移動も楽です。
一泊して鉄道好きなら、あえて長万部まで出て北斗13号で札幌へ、とか山線を普通を乗り継いで札幌に戻る方法もあるように思う。祝日で使うとかなり混み合うこと請け合いです。
そのルートは、
ニセコ駅11時26分発 函館本線(倶知安行き)に乗車。倶知安駅 11時50分発の乗換 函館本線(小樽行き)ー13時01分着からさらに乗換 小樽 13時17分発 エアポート110号なら、札幌 13時57分着と鉄道では最速で帰ることができる。
素直に、高速ニセコ号なら「いこいの湯宿いろは」バス停発10:15発からか次の「ニセコノーザンリゾート・アンヌプリ」発ー札幌駅13:13着なら、ゆったり帰れます。
目的地ありき、最短でというとこうなってしまいます。それなら「マイカー」や「レンタカー」が便利で鉄道という利点はなくなってしまうかもしれませんが・・・。
昆布駅
蘭越町では、毎年美味しいお米全国一を決定する「米-1グランプリinらんこし」という大会を開催していて今年は、「第13回目」が令和6年10月21日(月)~10月28日(月)の予選審査を経て、決勝大会が令和6年11月23日(土)まで繰り広げられる。
基準の炊飯器を決めて審査するので、ガチの米評価グランプリです。
「米-1グランプリinらんこし」の詳細はこちら
黒松内駅
ブナ北限自生地帯「歌才ブナ林」へ、前日「歌才自然の家」に宿泊しましたが、当日はあいにくの雨模様、11月3日すでに紅葉も落ち葉となっていました。
「歌才自然の家」からは、フットパスのコースになっていて、入林届けに記入をして行きます。
フットパスのコースになっていて、入林届けに記入をして行きます。
長万部
停車時間に「まんべくん」が出迎えてくれます。
長万部と言えば「かにめし」ですが、このニセコ号では、前日予約販売されて停車時間にホームで受け取りができるようです。
この駅は、鉄道での北海道観光には欠かせないところで、普通列車に乗り換えれば全国の秘境駅第一に輝くとされる「小幌(こぼろ)」駅に向かうことができます。
通常では、車や船では直接アクセスできないので、この鉄道を使うか歩いていくしか到達方法が見当たりません。
通過する特急を見送ります。
この駅は、停車する列車よりも通過する列車に見応えがあります。トンネルとトンネルの間の短い距離で通過していくので、ホームでの風圧とスピードが一層強い体感ができます。
あるいは、貨物列車の通過です。
今回のニセコ号で長万部駅を下車し小幌駅に向かうことは4時間ほどの待ち時間はありますが可能です。さらに、2時間ほどの待ち時間で、長万部駅に戻ることが可能な日帰りが可能です。
雨風を遮る場所がないので、天候には注意して行くことがオススメです。
これらの写真は豊浦駅から小幌駅を往復をした時のものです。廃駅になってもおかしくない立地条件ですが、通年豊浦町が観光資源として管理して駅を維持しています。
八雲駅
こちらの駅は、上下線ともに今回の「山線」内ではなく、いつもの室蘭本線経由(海線)からでもアクセス可能なので、本州方面からも、東北・北海道新幹線から特急北斗を乗り継いで来ることも可能なので、もっとピーアル可能な駅だと思っています。
八雲町と言えば、地名の由来が「一週間の7日の内、曇りの日が8日あると言われる」くらいに「曇り空」の日が多いという俗説があると住んだことのある知人に聞いた。今日は函館方面が雨の予報なので、一概に言えないが、今回もどんよりとした雲り模様でした。
北海道ではおなじみの「クマの木彫り」の発祥の地と言われていて、生まれも育ちも北海道なら家には飾っている時代が続いていた。(昭和レトロ)
大量生産でつくられ、鮭をくわえた木彫りの熊は普及していきましたが、北海道内の至る所で作られるようになったのが衰退の理由かも。ちなみに、八雲産の木彫りの熊は、有名なポーズ「鮭」をくわえている物は少ないようです。
観光土産としてブームになっていたこともあるので、今更感は強いアイテムですがインバウンドの海外組が購入したり、道外からも手に乗るような小さな物は、雑貨感覚でという人もいるようです。
昭和の原風景でいえば、一世を風靡したアイビーファッション「VAN JACKET 」の製造工場があった記憶が・・・。
森駅
ホームで購入したり、駅構内での販売はないので、駅を出てすぐの場所に直売所があります。
鉄道を利用して購入する人よりも、バイクのツーリングで立ち寄ったり、車で来てさっと購入してすぐ立ち去るというパターンが多いようです。
以前、この森駅で下車したのは、5月2日。森町にある「オニウシ公園」内は有名な桜の名所となっています。徒歩で行くと上り坂を15分から20分くらいかけて到着です。
先ほど購入した。元祖いかめしをベンチに座って、花見をしながら食べることにします。
この公園は、国道5号線にも面していて「道の駅 YOU·遊·もり」が併設されているので、この時期桜観賞には最適です。
大沼公園駅
天候が良ければ、日本二百名山に数えられる駒ヶ岳(標高1131m)が雄大に見えています。
【入山可能期間】今年(2024年)6月1日~10月31日までとなっています。
大沼公園と言えば、沼の家の元祖大沼だんごです。
新函館北斗駅
連休などが続く場合は、平日とは違い新幹線乗換駅として観光客が多い印象があります。
新幹線ホームへ乗り換えます。
この駅で前泊する人達は、連休中ということもあって、マイカーなどの車を使った人でホテルのチェックインが混み合っていました。また、夕食を近隣で食べるところが限られているので、車の移動ができないと不便な立地でもあります。
新函館北斗駅は、ビジネスとして一泊するのは、便利な場所だと思います。
朝のこの時間には、マイカー観光組は早々にホテルをチェックアウトして、新函館北斗駅を離れてしまっていました。
私達は、函館本線でも渡島砂原駅を経由する支線を目指していたので、特急北斗の時間を待って大沼公園駅で下車して観光後に、さらに普通列車で森駅へ。
隣の駅の「東森駅」まで、歩いて行き乗車した記憶があります。
ちょうど、渡島沼尻駅が老朽化で解体されると「鉄オタ道子 2万キロ(玉城ティナ主演)」で取り上げられていた頃です。
この渡島沼尻駅には、マイカーでアクセス可能なこともあってカメラを構えている人達が多かったです。
支線ルートであれば、鹿部駅からバス移動となりますが、間欠泉は見応えがあります。
五稜郭駅
道南いさりび鉄道の始発駅(函館駅まで乗り入れています)です。五稜郭公園に行くには、口コミなどにあるように、交通機関使うなら函館駅から市電に乗車して行く方が便利。
函館駅
終着、函館駅まで乗車した感想をいうと、多くの道外の観光客が主となって乗車している印象です。鉄道駅からの目的地となるアクセスが良ければ、その地域に住む地元の方の利用以外の乗降客が見込めるのではないかという印象です。
車はあちこちと多くの目的地を回るには便利ですが、目的地を一つに決めて旅をするには鉄道の利便性もあり、運転に伴う疲労感もなく快適に移動してくれます。
今回、特急ニセコ号に乗車する目的と、函館から「世界遺産」となった縄文遺跡群を見るのが目的です。
非常に便利なバスルートでしたが、やはりバスの時間帯と帰りのJRの時間が合わずに、②の短縮コースを選び、それでもバスの時間に合わせて早退?する、スケジュールになってしまいました。
青森の三内遺跡は、アクセスも便利でよかっただけに残念でした。
その模様は、次につづきマス。
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