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沖縄バス旅7ーゆいレールを使って首里城へ

交通系ICカードで乗車できる。10カードとの違い

Dec 31, 2023~Jan 04, 2024

ようやっと、名護を脱出して那覇方面のバスに朝から乗車している。

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交通系IC OKICA(オキカ)はSuicaと相互利用可能

レンタカーを使わない旅の最終日に近づいています。沖縄のハイシーズンなら実現できなかったかもしれないと思いながら、沖縄の唯一の鉄道「ゆいレール」の乗車駅へ向かう。

名護湾の海ともお別れ

上りの伊芸サービスエリアで、休憩タイムがあるのは、那覇空港から名護へ向かったときと同じです。

さらにここの物見台は、天気がよいので金武湾に広がる海から遠く宮城島や伊計島が見えました。

世冨慶のバス停からゆいレールの駅に接続する「古島駅」前まで乗車します。

この駅は、那覇市内が渋滞時に、那覇空港へ向かう場合に、時間短縮駅としても案内されています。

正月の期間とあって、バスレーンや渋滞といった原因で時間が大幅に遅れるということも無く到着したが、ハイシーズンなら、レンタカーでの移動も含めて「渋滞回避」は難しくなってくると思う。

ゆいレール古島駅

ゆいレール(沖縄都市モノレール )に乗車するにはきっぷの購入や沖縄ICカードのOKICA(オキカ)でというのが一般的。

観光客や何度も乗車するならお得な「1日フリー乗車券」or「2日フリー乗車券」を購入して乗車するという方法もあります。

ICカードのOKICA(オキカ)が使えるため、相互利用としてSuica(ゆいレールエリア)が使えるようになっていて、交通系ICカードの「Kitaca、PASMO、manaca(マナカ)、TOICA、PiTaPa、ICOCA、はやかけん、nimoca、SUGOCA」Suicaを含めて10のカードでも利用可能です。

これから、首里城のある首里駅へ向かいます。

てだこ浦西駅方面へ3つ先の首里駅へ向かいます。

ただし、OKICA(オキカ)で他の交通機関のSuica圏内で使えるかというと、使う事ができない片利用です。

このような、利用方法は我が町「札幌」でも使われていて交通系ICカード「SAPICA」があり札幌圏の地下鉄・市電・バスの電子マネーと同様なのですぐに理解できます。

片利用方式というと、自前の交通機関の「SAPICA」やSuica(10カード)の相互利用できるが、JR北海道などのSuica(Kitaca)では使う事ができない、という変則的なICカードです。

札幌市内でも、国内や海外から観光客がSuicaなどを利用して乗車するのがあたり前になって来ているので、利便性の向上は図られているのだと思う。

ちなみに、首都圏で早くからSuicaを利用して、モバイル決済に移行したこともあり札幌圏の「SAPICA」は使っていない。また、JR北海道のキャッシュレス対応や使える範囲が広くなかったこともあってJR北海道が発行する「Kitaca(キタカ)」も作るタイミングを逸してしまった。

ここ沖縄でもモバイルチャージの設定で使える「Suica」を使うことにした。今回那覇方面まで乗車した「やんばる急行バス」は、電子マネー・各種クレジット・QRコードと使える決済方法は豊富でしたが、那覇市内を走る路線バスは、OKICA(オキカ)以外の決済ができず概ね観光客は現金という乗車方法になってしまっています。

沖縄観光の大半は、ガイドブックの案内で、レンタカーの移動しか考えていないような作り込みなので問題が無いのかもしれません。

車で来ると立ち寄るのも大変ですが、観光案内所はお得情報がたくさん。

首里城へ入場する前に、観光案内所で前売り券を購入すると安くなります。また、ゆいレールの「一日券」があるとさらに割引になるので、公共の交通機関を利用した場合は、是非立ち寄ってみる事をオススメします。

沖縄には現在、ゆいレールという鉄道が1つだけですが・・・

沖縄の唯一の鉄道モノレールに乗ったので、少し話題を変えます。

鉄道ファンなら知らない人はいないとも言える鉄道紀行作家の故 宮脇俊三氏が書いた「失われた鉄道を求めて(1989年)」という廃線跡を探す旅の書籍の中に「沖縄県営鉄道」という表題があります。

執筆時は、このモノレールの「ゆいレール」もなく、沖縄には鉄道の無い県として紹介されていますが、戦前は6の路線が敷かれていずれも大正時代に開業。

1,沖縄電気株式会社(電車)

※「那覇市通堂町ー首里市真和志町(6.9km)昭和8年廃止」

2,糸満馬車軌道

※「垣花ー糸満(9.3km)昭和10年休止」

3,沖縄馬車軌道

※「与那原ー泡瀬(17.7km)戦争末期に消滅」

4,沖縄県営鉄道(正しくは、沖縄縣營鐵道

※「与那原線:那覇ー与那原(9.4km)戦争末期に消滅」

※「嘉手納線:古波蔵ー嘉手納(22.4km)戦争末期に消滅」

※「糸満線:国場ー糸満(15.0km)戦争末期に消滅」

※印の6路線があったようです。

日本のどこを取っても、廃線と廃駅が続いているのでバス転換が時代を先取りして来たような印象もある、鉄道の代替交通としてバスが主役になったにもかかわらず、今日バスの運転手不足となって公共の交通がないがしろになってきているのは皮肉です。

今回の沖縄旅で、事前にバスマップを手に入れて、路線バスのルートを色々考えてみたが観光として那覇市内から使うには、OKICA(オキカ)とか1日券などを使うしかなく、バス営業毎に体系が分かれていることもあり、なかなか難儀してしまう。

鉄道駅前からの起点を無くすると、車の移動がメインとなりその利便性だけが追求されていく、その典型が沖縄の観光の姿なんだと思っている。私の地元北海道の観光も多くはレンタカーの移動が主となっているが、背景には交通網が車主体に出来上がってしまったという事だろう思う。

鉄道はバスに押しつけ、タクシーに押しつけて全て高齢化や採算が合わなくなると、自家用車(マイカー)に移動を任せる。

観光もハイシーズンになるとこんな事言ってられなくなるが、それを避けることで路線バスや公共交通を使って旅をしてみるのも面白い。

首里城へは、タクシーを拾って向かう人もいましたが、大半の人は歩いて向かって行きます。

公共の交通機関を使うと基本歩きが多くなります。

途中、鐘を突く音が聞こえて来たので、引き寄せられるようにお寺の前に・・・。

臨済宗の万松院

首里城公園の駐車場は、近い所は満車となっていました。「新春の宴」が開催されているので、多くの人が来ているようです。

首里城の復元

車は列をなして待っているので、ちょっとだけ「歩き」の優越感を感じます。待ち時間よりも早く入場できる感じがします。

入口からは、少し距離がありますが通称守礼門「守禮之邦」に到着しました。

首里城は現在再建中で2026年頃に、完成予定との事です。以前2009年7月17日に訪れた時、現存していた首里城正殿正面の写真が残っていました。当時はちょうど赤色の「漆の塗り直し」作業が始まっていたので、一部足場が組んでありました。

火災前の首里城正殿正面。2009(H21)7月17日17時52分撮影

今日、1月3日は琉球王国時代の正月儀式の「朝拝御規式(ちょうはいおきしき)」を再現して「国王・王妃出御」がちょうど始まりました。

復元作業の様子が見学できます。通路には首里城正殿の屋根にあった「龍頭棟飾」の火災跡が残されていました。

正殿の復元用の建物の見学エリアは3階まであり、一部の作業現場が見る事ができます。鏡餅の横には道具の解説が手描きの木片に描かれています。

大工三種の神器

英語表現:JAPANESE CARPENTER THREE SACRED TREASURES

指金(SASHIGANE)

墨壺(SUMITSUBO)

手斧(CHOUNA)

三階の屋根のエリアの様子です。

屋外に出て首里城公園内にいます。

先日の今帰仁城跡の城壁も同様ですが、このような様式は琉球王国独特の文化のような気がします。

空模様が少し雨が降って来そうな天候です。

今日の天気予報の午後から雨になるは、当たりそうです。

首里金城町石畳道

真珠道と書いて「まだまみち」と読むそうです。

金城町から那覇港へ続く道として作られたそうですが、今は写真の真珠道から金城橋付近までが残っているようです。

暫く下って行くと階段状の石道途中に日本の道100選「金城石畳道」の石碑があります。この碑は昭和62年8月10日に選ばれた記念として設置されたものと刻印されています。

日本の道100選「金城石畳道」碑

写真が前後しますが、首里金城の「大アカギ」へ寄り道するつもりでいます。その時から雨が激しくなり地図を見て計画していた石畳を中心にした左右を見て回るのを中止することにしました。

島添坂(しますいびら)を下ってきて、天然記念物の大アカギを目指しています。

地図を見るとここからが、金城町石畳道と明記されています、

道が荒れて来ました。このような山道を歩くのには相応しくない靴の人もいるので、出来れば歩きやすいもので来るのが安全です。

ここが大アカギの左折位置が表示されています。少し上り坂ですが距離は100m程です。

ちょっとだけ住宅街の細い道を通るので、不安になる距離感なのですがやっと案内板が見えて一安心。この近くには大きな木がいくつかあるので、さらに進行方向を示してくれます。

大アカギの全景です。奥行きがないので広角レンズに指定しても入らない画角です。木道の一番奥にそびえ立っています。

雨の石畳道

しばらく、大アカギ近くの大木の下で雨宿りをして雨雲が通過するのを待っていましたが、一瞬雨足が落ちても、再び大粒の雨が降ってきます。

このような時のために、モンベルの軽量傘を持ち歩いていますが、折りたたみの傘としては一択です。旅の荷物はなるべくライトウェイトに限ると思っていて特に、使うか使わないか分からない物の重量を増やすのは旅にとっては重要な課題です。

トレッキング用として作られている「登山用コンパクト」という一番小さなサイズを持ち歩いています。大雨にはサイズが小さいですが、主要な顔や肩口などの雨風から守ってくれます。

海外でも、タイ・カンボジア・ベトナムと言ったスコール地域の不意の雨から濡れるのを防いでくれて、持って歩くのも気にならないすぐれものです。

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感想:8件

金城村屋

この金城村屋横には、金城大樋川(かなぐすくうふひぃじゃー)と言われた共同井戸があります。

雨が強くなって来たので空も暗くなっています。結局雨が止むこともなく本降りに変わってしましました。

金城橋のある大きな通りの交差点まで石畳道を降りてきましたが、そこからが大変でした。

最終的にはゆいレールの首里駅へ向かうのですが、どうも最適な道が無いことがGoogle Mapsでわかります。何とかショートカットを探して歩き回ってみても元の大きな通りの少し進んだ位置に戻ってしまします。

結局大回りする住宅街の抜ける道を見つけましたが、徒歩で首里駅に向かう場合は、金城石畳道を登り返すして戻る選択が一番短距離という事が後から分かります。

タクシーとの選択肢もありましたが、空車で流している車がなかなか来ない、観光地付近で急な雨となれば、首里城周辺から乗車しているのだと思います。

沖縄では、飲食店も含めて交通系電子マネーが使えるところが多いですが、やはり本来の公共交通のゆいレールで、全国共通のSuicaが使えるのは安心感がありホッとします。

美栄橋駅

首里駅から今日の宿泊場所に近い美栄橋駅に無事到着しました。今回は安い宿泊プランがたまたまあったので、ホテルリゾネックス那覇iconを予約してあります。


icon
icon前回2009年の沖縄の旅もこの駅から2分ほどのリッチモンドホテル那覇久茂地iconを使ったので、沖縄最終日の定番の駅となっています。

明日は国際通りを歩いて、那覇空港から帰路というスケジュールになっています。

レンタカーを使わない旅も明日最終日、意外に自由が利いて旅が面白くなります。

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