定番はずれのマイナーな場所【5】Aug 08, 2019
小樽の運河沿いや堺町商店街は、色々なイベントをやっていて札幌から出向いても楽しいです。でも、観光客でオーバーユースになっていたり、マイカーで手軽に行けるのに、駐車場が恐ろしく高くて敬遠していました。
そんなことを言っていたら2022年までの2年間余り、観光客の姿も少なく店も閉まっていたりしていました。
ようやっと、少しですが活気が戻ってきているようです。
新千歳空港駅から小樽まではSuicaが使えます。是非、空からもお越しください。
購入当日の次の日から使える、「おトクなきっぷ」が発売だれています。
24,000円が半額の「12,000円(大人)」
これほどお得なきっぷはなかなかでてきませんね!
JR北海道内の在来線特急・普通列車の普通車自由席及びジェイ・アール北海道バス(一部路線を除く)が6日間乗り降り自由なきっぷ
さらに、4回まで指定席も利用できます。。2022年9月30日(金)まで
詳しくは、こちらJR北海道HPへ
ここからは執筆当時の2019年の旅模様です。
久しぶりに札幌駅からJRに飛び乗って!
小樽方面へ行くのにJRなんて何年ぶりだろう。
その原動力になったのは、小樽駅に「伊勢鮨」があると知ったからだ。
駅から数分歩くとすぐに本店があり、ミシュランにも認められた味が、駅で食べられる。
普段は、小樽に行くなら「車」というのが当たり前になっていたが、駅前にある駐車場の心配をするくらいならという気持ちと、市中の有料駐車場がほとんど観光地の価格になっていて気が気でなくなる。
そんな訳で、普段なら車なので小樽なら気分で行くのを決めてしまうが、今回はいつになく少しだけ計画的に・・・。と言っても鮨を食べたい一心で札幌駅発の時間を決めただけだった。
各駅停車と行っても、所要時間45分で10時25分には小樽駅についている。
駅の改札を出ると、目の前の視覚に広がるのは、小樽のガラス工芸にふさわしく、ガラスのランプが装飾されている。
そして、振り返ると駅の改札口にも同様にオイルランプを模したランプが提げられている。
伊勢鮨の開店時間は11時。もう1組のお客さんがメニューを持って並んでいる。エキナカを探索しても、まだまだ時間があるので、小樽駅の外へ。
10分位前に、並ぼうと店の前へ戻るとすでに1組が増えています。
エキナカとは思えない伊勢鮨は、逸品でした。
このエキナカ「伊勢鮨」を目指して来ているのが、列を作る人達の会話からわかる。
「ここだ、ここだ!」と通りすぎてから並んでいる。
絶妙な味付けをしてあり、素材本来のネタの味を味わうために醤油はつけないで食べる北海道生鮨の神髄を堪能する。
札幌からJRの運賃640円をかける価値は十分のある。相方も無口だが満足しているのがわかる。日本酒が合いそうだが昼なので我慢。ビールを注文した人達は「サッポロクラシック」が人気だった。
店内の回転率は高く、私達も含め食べ終わるとすぐに、次に並ぶ人のセッチングが行われる。それにしても行列が増えた。
メイン通りを離れて、都通りを抜けて、浅草通りに出てサンモール1番街のアーケードを抜けて散策する。
石原裕次郎記念館は、オープン当初入れないくらい人気だった。
小樽は新しい建造物より、古くからあるレトロ感が落ち着くように思う。石造りの建物も道路拡張でなくなったものもある。
小樽へ来ると今は無き蕎麦の名店、「樽そば」を思い出す。
写真は残っていないが、作家の故、杉浦日向子さんが通っていた「蕎麦屋の名店:樽そば」もそのひとつ。
この銘店は石造りの蔵を使った店舗で、耐震強度の補強で取り壊されやむなく札幌に「樽そば 真々庵」と名前を変えていた。
この「もっとソバ屋で憩う―きっと満足123店 (新潮文庫)」でそば通の「杉浦日向子さん」が『蔵の中のお宝ソバ』と称している。(※現在は「樽そば 真々庵」札幌店も閉店しています。)
この書籍は、選ばれた全国の蕎麦銘店を紹介した書籍のなかでも名著だと思います。
この蔵は、小樽の景観地区として何か保存する手立てはなかったのかと思ったりするが、もう遠い昔の事となってしまいました。
今日もうだるような暑さで、北海道らしさがない。
食べたばかりなのに寿司屋通りを運河沿いまで下ることにする。
海上観光船「あおばと」でオタモイ海岸を周遊
運河を歩いて中央橋を渡り、フト目に入った海上観光船乗り場。海風をなんとなく感じたいと思い、窓口で時間を聞くとまもなく出航する「オタモイ航路」があるという。この場所に戻ってくる「Aコース」に乗船することに決めた。
船のエンジンがかかると、いつの間にかカモメが追いかけて来ます。
窓口でも乗船してからでもカモメ用のエサを販売しています。お子さんは夢中であげています。
祝津漁港(祝津観光船乗り場)に一度停船します。ここで降りておたる水族館や鰊(にしん)御殿などに行く人は下船します。また、ここから乗り込んでこれから行くオタモイ航路を楽しむ人もいます。
なぜかわかりませんが、船のエンジン音が低くなりゆっくりとなるとカモメはいなくなってしまいます。小さなお子さんなら、このようなところでエサをやりたいでしょうが、カモメは見向きもしません。
どこに行ってしまったのでしょう。
船の推進力が増すほど、カモメは追いかけてきます。
今はオタモイ唐門(龍宮閣)には、陸伝いではいけないそうです。海からの眺め限定と言う事らしいです。
オタモイ海岸のツルカケ岩でUターンします。奥には窓岩が見えています。
この小樽港から積丹半島で見る風景は、正直ベトナムの世界遺産「ハロン湾」よりもスキです。この海からの資源が、「寿司」の文化をつくっているようにキレイです。ここも積丹ブルーと言っていいくらいです。
これから、先ほどの祝津観光船乗り場経由で、小樽観光船乗り場へ戻ります。
90分のオタモイ航路の周遊を終えて帰港しました。
「あおばと」は、女性の気配りが随所に見える観光船でした。
酵母が生きている小樽ビールへ
無料の醸造所の見学ができるようなので、レストランの店内へ。
酵母が生きています。
アルコールができる前の試飲です。相方はお酒が飲めないので好都合です。
麦芽の水飴のような味です。黒ビールを連想させます。
見学を終えたので、そのままレストランで一休みです。潮風と太陽光で身体がほてっています。ちょうど良い具合に冷えた生ビールが飲めます。しかも生きた酵母がたっぷりです。
店内は、昔ながらの株式会社アレフ(びっくりドンキー)流と言う感じで見事です。
食事を終えて店の外へ出ると、まだまだ日差しが厳しい。鼻の頭が赤く焼けているのは、合うコールを含んだ身体の表情も多少増長しているようにも思う。それにしても、車で来なくてよかったと思える瞬間でもある。
浅草橋を渡って、堺町通りへ
小樽観光でもの堺町通り商店街ほどメジャーな場所はない。ほとんどが、この周辺だけで済ませてしまう観光客も多いくらいだ。
昔からあったので、大きく変わる事もないが賑わいは従来よりずっと多いように感じる。若い頃は、この付近のカフェで冬の雪のある時期が好きだった。そんな面影は今は無くなっている。
ここの通りを歩いているというのもあまり経験がない。それは、目的の場所へ車で行って、さらに移動してということの方が多いように思う。
堺町通り商店街のイベントは8月3日から4日の2日間だったらしい。車で来ていたら絶対と言うくらい見ることができなかった。
ここまで歩き通すと、小樽駅に戻るよりも「南小樽駅(なんたる)」が少しだけ近い。登り坂の条件はどちらも同じ。ここならJRの快速エアポートも停まるので普通でもいいし選択肢も小樽駅と同じだと思える。
メルヘン交差点のオルゴール堂の横の坂道を登っていく。私達の前には中国のファミリーが歩いているし、後ろの方からも歩いてくるファミリーがいる。観光名所でもこの急坂の上にあるのかと思ったら、同じく南小樽駅を目指していたことがわかる。
あと10分ほどで、札幌駅経由新千歳行きの快速エアポートに乗れそうである。
「みなみおたる」ではなく「南樽(なんたる)」と言う。まもなく快速エアポートが2番ホームに入ってくる。
今回のマイナーな旅は、こうして17時過ぎに札幌駅に到着。
帰路につくことになった。
免許証返納と言うと生活の足としての課題ばかり話題ですが、マイカーを捨てる不安は、どこへでも気軽に行ける安心感を失う恐怖との戦いのような気がしています。
北海道の雪国の生活でできるかな!さらに、マイカーのEV化が追い打ちをかけます(これは命に関わってくる問題でもあります)。
今目指している公共の交通機関(バスや列車)を使った時刻表の旅や、今だからできるマイカーを使いながら、可能な路線を探求して行きます。まだまだ、現在も未来も「テクテクと。」旅の途中でありたいと思っています。
小樽市桜1丁目1番地というちょっと高台にあり、北海道文化財100選に選ばれている「鰊御殿」を改装して作られた宿泊施設です。なかなか予約が取れないと評判ですが、食よし、(温泉)湯よし、眺めよしの三拍子そろった温泉旅館です。
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