メンテナンスも第4回目です。ツーマントルとなった288ランタンも前回の「peak1 Lantern 222Bシングルマントル」とほぼ同じ行程です。
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そのため、分解と清掃のメンテナンスをしながら当時の資料と記憶を呼び戻して見たいと思います。
日本限定発売の288 DELUXEが生まれた背景
1991年までコールマンは「日本コールマン」として日本で販売されていましたが、1992年に社名が現在の「コールマンジャパン」と変更になった記憶があります。その記念としてシルバーモデルの288 DELUXEが発売されたはずです。
288 DELUXEは、Colemanの旧ロゴのモデル
新社名として日本記念モデルの「Coleman TWO MANTLE LANTERN 288DELUXE」は、同時にコールマンのロゴが変わったと話題になった時期でもあります。私が持っているモデルは、旧ロゴの赤いシールが本体に貼られています。
どのくらいの数量が販売されたのか分かりませんが、この288 DELUXEにも新ロゴ仕様のものがあったように記憶しています。
パッと見、強烈なインパクトがあるような変更ではなかったのですが、現在見慣れたロゴはこんな風に「C」が若干小さくなって、その下から真っ直ぐにのびていき全体を囲んでしまうラインです。
シルバーメッキのモデルは、このモデル以降にシリアルナンバーを付けた「SPORTSMAN 288」などが発売されているので比較的大きなロットで「シルバー燃料タンク」を作ったのではないかと予想します。(モデルを表すのはシールです)
この288 DELUXEモデルは、1992年から発売されたものです。
ちなみに「THE COLEMAN CO.INC WICHI.KANSAS U.S.A」とは、コールマンが産声を上げた創業の地「アメリカのカンザス州ウィチタ」です。
288 DELUXEの特別仕様
なんと言っても、シルバーの燃料タンクが特徴ですが、当時の別売であったランタン用キャリングケース。しかも当時、別売品として手に入れられなかったブラックのケースが特徴でした。
また、ガラスのホヤの保護のために「グローブラップ」がついていました。(経年劣化でスポンジがヘタってしまって処分しました)
また、フロステッドグローブ(つや消し模様付き)というホヤが付いていて、眩しさの低減を図れる仕様でした。カタログだったかキャンプ雑誌の紹介文か記憶が定かではないのですが、このフロステッドの部分を逆さに取り付けると、キャンプシーンにより最適な配光ができるとありました。
前回使ったマントルが壊れずについたままだったので・・・
ポンププランジャーが固まっていて動きが悪かったのですが、登山するのに前泊したキャンプ場で使ったのが最後だったと思うので、6年位前のまま保管していました。マントルもほぼ正常だったので、「リュブリカントオイル」を注入してポンピングをしてバルコニーに出て点火したらあっさりついてしましました。
部品の交換などは必要がないと思いながら、「チェックバルブ」を外すレンチがあるので気楽に点検できます。このチェックバルブレンチがあるだけで、メンテナンスの70%は終わったと思えるほど画期的です。
それと、マントルは昔に備蓄しておいたもののはずなので現在の物より丈夫だと小耳にはさみます。壊れてもいいと思いながらホヤを外して作業にかかります。
ホコリなどが入ったままですが、後で拭き取ります。マントルが壊れるかもしれないし・・・。
チェックバルブを取り出すと、今までと違った部分がありました。
古いColemanモデルの中には、チェックバルブにOリングが最初から付かないモデルがあるとのことです。本来なら付けた方がよいように思いますが、チェックバルブからの圧縮漏れがないのでそのままに今回はします。
これも、チェックバルブ用のレンチがあるおかげのような気がします。
青錆といわれる、緑青(ろくしょう)を軽く取って、組み付け直します。リュブリカントオイルで各部を満たしておきます。
チェックバルブを少し固めに取り付けてポンププランジャーを取り付けるときに、ゴムのカップの膨れが大きくて少し入れるのに苦労しました。
それだけ圧縮(ポンピング)には都合がよかったようにスムーズです。
これで、メンテナンスは終了です。
本当に、コールマンは壊れないです。(使った分だけ、シーズンオフのメンテナンスは必要と思いますが・・・)
気になっていた「Oリング」取り付けました!
Amazonにこんなのがありました。
しかも、弾力性のあるゴムパッキンを装着する事でチェックバルブの締め付けトルクが、少なくて済むことがわかりました。
これで硬直して外すのに力がいる作業が軽減されます。ポンピングでも全く問題がありませんでした。
今回使った「Oリング」は、こちらから調達しました。