今年のお盆は、インバウンドの影響もあって、旅行計画も出遅れてしまったのと、この時期の高速道路の混雑具合にもうんざりしている。
ここ3年くらいは、巣ごもり事情も続いていたのが、一気に開放された感があって、道路だけでなくホテルも満室か高騰して手が出ないかになってしまった。
今回は、この期間の後半を墓参にまわして、車を使わず鉄道旅を計画してみた。
道内なので、日帰り旅ができないかという目標に絞って考えてたら、普段乗換無しでは行け無くなってしまった札幌ー富良野に便利で快適な特別列車があった。
この時期だけの臨時駅「ラベンダー畑」駅を目指して
Aug 11, 2024
札幌からこの臨時駅を鉄道を使って目指すには、期間限定の特急列車 「特急フラノラベンダーエクスプレス 」に乗るのが都合がいい。
この鉄道旅の往復で2つのルートを考えて見ました。
日帰りプラン2つの方法
単純に「特急フラノラベンダーエクスプレス 」で往復する方法と往路をこの列車を使い、帰りは、旭川から特急ライラック40号で札幌に戻る予定も考えられる。後者(②)の場合、目的の「富良野美瑛ノロッコ号」の乗車も最終の旭川駅きの便を選択することになる。
ざっくり、予定表を頭で描くと下記の表のようなプランが出来上がり。
往路・復路とも同じ「特急フラノラベンダーエクスプレス 」を利用するか迷った。
一泊するなら、ノロッコ号の最終便である美瑛ー旭川に乗車して旭川一泊の方が理想かな?旭川経由でも日帰りのプランが成り立つので悩ましい。
事前予約をしていたので、当日の天候を考えると、ノロッコ号はどうなるか?結局、天候は恵まれ過ぎるくらいの晴天で、盆地特有の非常に気温が高いくらいで、オープンウインドウのノロッコ号は、快適でした。
これなら、復路②の旭川経由で帰宅する復路を使ってもよかったように思います。
今回の旅の目的は、今だけの臨時駅「ラベンダー畑駅」です。
冨田ファームに一番近い駅ですが、車道の路肩を歩くことになるので注意が必要です。
札幌駅発ー富良野駅行き 特別特急261系5000「ラベンダー」
2024年の観光列車の時刻は、6月8日から指定日に運行が始まり札幌駅7:41 に出発する。観光だけでなく帰省などの足に使われているのは、普段なら特急ライラック滝川駅乗換をして各駅停車で富良野駅が普通の乗車なので、時間の短縮と特急のなかでも自由席があることだろうか。
従って、2・3号車の指定席は、何となくインバウンドの海外の人が多かったのも特徴でした。
実際、自由席のある4・5号車の乗降口は多少並んでいるようでしたが、実際満席だったのかは疑問です。私達が確保した指定席の車両は、ほぼ満席。色々な国の言葉が聞こえていました。
インバウンドの人達は、北海道の観光がレンタカーが主体となっている中でも、鉄道移動を好んで利用しているように思います。指定席の周りを見ているとグリーン車両があっても購入されたのではないかと思います。
自由席と指定席の大きな違いは、スマホなどの充電に欠かせない電源タップ(100V2口コンセント)が、ついていることと、肘掛けを開けるとサイドテーブルが座席前のテーブルと2つ同時に使えることです。
旅行者にとってスマホが充電できる環境はありがたいです。そのため、このような装備が魅力で長期の旅行者は、指定席を求めるのかもしれません。
私達は日帰り旅行で、モバイルバッテリー持参だったので敢えてお世話になりませんでしたが、サイドテーブルは以外と使い勝手がよかったです。
3号車の車内が、出発時間に合わせてほぼ満席のような状態になります。
1号車のラベンダーラウンジへ
フリースペースなので、誰でもが入出することができます。ここに、乗車記念のスタンプが置かれています。混雑する前にちょっと座席を離れて向かいます。
窓ガラスは3号車よりもキレイでした、すでに何人かここで出発を楽しむようです。
車掌さんにより用意が整ったスタンプ台は、大人げなく一番でスタンプすることになりました。
記念スタンプとしては、デザインがわかりやすくてラベンダー畑を疾走する姿が描かれていて好きです。このような何気ない記念品ってイイですね。
根室本線に入ると芦別駅に停車、その後のアクセスが貧弱
このようなことを書くと「駅」デスるようでいやなのだが、もしせっかくの特別特急の停車駅で降りたら・・・
ここで降車する楽しみがあるといいが、どこへ行くにも「車」が必要となればはじめから車で行くよ!となってしまいます。そのことが何となく北海道の鉄道が無くなっていく現状がわかる気がする。
ここ芦別が炭鉱の町から観光で息を吹き返した90年代は、もっと車の利用が多かったはずなのに、同時に鉄道駅も生き生きとしていたように思う。
鉄道が人を運ぶ物ではなく、もともと物資の流通を支える産業構造として敷設して行ったのだけど、観光地として変化させた時点で、鉄道駅(国鉄とかJRが悪いのではないですよ!)も変わるべきじゃなかったか、と疑問を呈します。
車社会だからと、駅を起点とした観光地のアクセスや街作りをしなかったことも一つの理由にもなりそうだ。
北海道の人は特に、汽車は不便・乗り換えが面倒・降りた駅から交通手段がない。ということで車での旅行(ドライブ)が普通となって来ている。移動距離だけ言うと通常旅行と思われる距離がドライブと思う人今でも多いを聞く。
このラベンダーエキスプレスの指定席をみると、インバンドの欧米人・アジア人に限らず個人として海外(日本国内)旅行を楽しんでいる人達は、鉄道を移動手段に使っている。しかし、その利用駅には、条件があってその降車駅からのアクセスがどうなっているかが重要なように感じる。
団体旅行が主となるマスツーリズムから、個人旅行が多くなった世界的傾向のエコツーリズムの多様性についていけないのが理由だと思ってしまう。
富良野駅到着
昔の面影はほぼ無くなっていた。
観光案内所で紹介してもらった駅前の宿も無くなっていたし、その観光案内所の隣にあった観光土産の雑貨店は、コロッケの販売で賑わっていたが今は案内所が拡張されたスペースになっていた。
さらに、キレイになった駅前は、バスの往来・タクシーの乗車待ちを含めて駅らしさがあった。観光地を巡るルートのバスは人気なのが停留所に並ぶ人数を見るとよくわかる。
私達は、ノロッコ号の時間まで、駅前の東五条通りに向かい合う商店街を通って、もっとも賑わいを見せる「マルシェ」に徒歩で向かう。
北海道の中心の富良野らしくすぐに「へそ丸」が登場!
それにしても、まだ午前中というのに日射しが厳しい。
富良野と言えば、今日ラベンダーですが、もともと農業と印象が強い場所というイメージです。世に富良野を観光地に押し上げたのは、ドラマ「北の国」からだと思います。その聖地巡礼と富田ファームが次第に結びついていった印象があります。
また、二八そばなどの名店では、富良野産のそばを収穫時期に合わせて使っている通のそば粉のイメージで、美瑛の田園地帯に続く丘は圧巻でした。
あと北海道では、赤肉メロンの夕張メロンが有名ですが、昔から富良野メロンが美味しいと思っている人が多かったと思います。(最近は超有名ですが、隠れた逸品として好んで選んでいた時代もありました)
また、ホップ栽培「フラノビューティ」という品種があり、ビール好き、いやいやサッポロビールファンには、おなじみの北海道限定「富良野限定Classic」などなど。このホップ畑は、知る人ぞ知る厳重管理されているサッポロビール開発が長年育てていたはずです。
これを、清涼飲料水に使ったことが、富良野に詳しい人であればあるほど「事件」と言います。
そういう意味では、ビール飲めない人であっても「北海道富良野ホップ炭酸水」は暑い日にはぴったり。フレーバー入りの炭酸水なので香料が入っていますがホップの味がします。
私は、お酒も飲みますが実際はビールよりもこの「北海道富良野ホップ炭酸水」が好きです。
通常、ホップと言えばビール!【北海道限定】【期間限定2024年度】「クラシック 富良野VINTAGE 内容量:350ml缶」を思い浮かべる人の方が多いと思いますが・・・。(発売予定日は2024年10月16日から)
一応、フラノマルシェを目指しているのですが、駐車場は混み合っているだろうし何度も立ち寄っていて、特にそこで購入したり食べたりすることがない。ただ、こんなにいい天候なので、明日の祝日に予定がなければ、一泊してゆっくり帰れたと日帰りの計画が悔やまれる。
(これが、後々になって復路もラベンダーエキスプレスにした結果、ギリギリ過ぎるスケジュールになっていたことに・・・)
11:53発のノロッコ号に乗るためにまた富良野駅に戻ってくるのだが、まだ2時間ほどある。
富良野神社とSL D51(フラヌイ号)
普通なら目に止まることはないと思うが「北方国土の返還・・・日本の戦後は終わらない」。えっ、北方領土ではなく「国土」?、さて強烈なワードとなって脳に残る。
あらためて辞書を引くと
国土=領有している土地(一国の統治権の及ぶ地域)
と解釈される。
これを辿ると北方国土=北方領土だからとなってしまうが、「一国の統治権」を掘り下げると現状は違っているということなのかもしれない。自分の父も祖父もすでに鬼籍に入るが、択捉島で生まれてです。
ちょうど駅へ戻る帰り道、市役所内で「北方領土返還要求運動強調月間」として署名コーナーがあったので書き入れてきました。
これまで何度も交渉のチャンスがあったとおもいますが、今は、ウクライナ依りの外交だけになっているので、私が生きている間は進展がなくなったと見守っています。
普段通り、お賽銭を入れてお参りをして行きます。
この神社の近くの旧文化会館横には、D51蒸気機関車が静態展示されています。また、その近くには札幌にも支店がある人気カレー店があって行列が出来ていました。富良野の名物にカレーがあるのを忘れていました。
場所はカレー屋さんの店舗の横になります。
フラヌイ号と愛称で呼ばれたのは、富良野がアイヌ語由来の地名「フラナイ」と想像がつく。この蒸気機関車D51 は、昨年2023年7月1日~8月28日 、まさにこの季節に塗装工事をやっていたという記事がありました。
訪問時は、確かに野ざらし保存としてはキレイでした。管理している富良野市生涯学習センター の記事によると16年ぶりとのことで、ちょうど見ることができたのはラッキーでした。
それにしても、防錆のためのテカテカのペンキ仕上げではなく、当時を彷彿させる仕上げは感動させられます。風雨だけでなく風雪にも耐えなければならない土地なのにすごいというしかありません。
富良野は盆地ですから、気温は34℃となっています。汗だくですが再び富良野駅に戻ります。
フラノマルシェの付近の歩道には、マンホールのアートがいくつか楽しめます。すべてではないですが紹介していきます。
暑さを紛らわすためですが、お付き合いください。
ブドウとワインにつながるのでしょうか。
USUI「雨水」のことのようです。
富良野スキー場、かつては北の峰と言われていました。
へそ丸くんの「北海へそ祭り」バージョンということでしょうか。
富良野は北海道の中心の町、へそ祭りは盛大です。今年は、7月28日・29日に開催されたようです。
早速、今回の目的でもあるノロッコ号に乗って、期間限定臨時駅「ラベンダー畑駅」に向かいます。
自由席でしたが、少し余裕がありました。
この特別列車「特急フラノラベンダーエキスプレス」と「富良野・美瑛ノロッコ号」の運行は、今年9月の土日・祝日となり23日(月)が最終便となります。6月8日から運転開始から、残すところ運行回数としては少なくなってきました。
期間限定臨時駅「ラベンダー畑駅」へノロッコ号に乗って
(特急フラノラベンダーエクスプレスの旅【2】)につづきます。
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