世界遺産、大船遺跡・垣ノ島遺跡への往復
ニセコ号を下車する。特急に乗って来たわりにはあっけないが、時間をみると長時間だったことがあらためてわかる。マイカーで中山峠経由ー高速道路なら、自宅から4時間余り、なぜ時間をかけて鉄道なのと同世代さえ揶揄される。
函館に来た理由の二つ目の目的は、世界遺産。この時間からは垣ノ島遺跡方面へアクセスしても、結局見て回るのは、バスの時間から明日になる。
少し小雨交じりの天候が気になるが湯の川方面に向かうことにしていた。それは、今日宿泊するホテルの方向という無計画な状況で、さらにチェックインまでは時間があり、さっそく市電に乗車を決める。
函館駅は、これから乗車する市電や路線バスの停留所といい、アクセスは非常にいい。その何度も来ているというベテラン意識が無計画を助長している。一応「道南いさびり鉄道」も函館駅に乗り入れているからさらに観光の足のアクセスには申し分がない。
進む方向だけ決まると、あとはGoogleマップが決めるような無計画な旅のスタイルが実現している。何度も来ていると行かないという選択が多くなっている。
Spt 22, 2024~Spt 23, 2024
DohNa!!webアプリで市電24時間乗車券購入
行き先が決まるとその土地の「周遊券」を探して購入するのが、私達の旅のスタイルになった。お得な金額ということもあるが、乗り継ぎなどで時間がタイトな時でも提示だけで済むのは魅力的で、それに何度も助けられた気がする。
湯の川温泉の発祥の地、湯倉神社と熱帯植物園
湯の川の電停は折り返し地点。湯倉神社前といってもいいほどの距離感となっていて神社巡りの好きな人には徒歩3分という具合。
手前ある五稜郭公園前の停留所では多くの乗客が降車していきました。こちらも候補としてあげたものの、何度も五稜郭公園内やタワーは見ているし、それも前回の記憶ではJRで函館に来て市電を使ったまるで同じ。しいて4月後半から5月の桜の季節なら選択したかもしれません。
境内内には、赤い鳥居がつづく「豊受稲荷神社」の手前には「なでうさぎ 神兎」が置かれ、雨が残っているせいなのか神社特有の静まった音を感じる。
「大国主神・大己貴神(おおなむちのかみ)」、出雲大社(いづもおおやしろ)由来がここでも具現化されているとは!
境内の中で次に行く場所探してをしている。ここから徒歩で15分くらいで「熱帯植物園」に到着することがわかる。向かう場所が老舗の「湯の川温泉」のホテルが多く集まる通りを行くので知らない道の感覚がない。
温泉街としては、ホテルがエリア内に集まっていますが、観光バスツアー客やマイカーとかレンタカーの客層が多いように感じて、交通の便のよいベイエリアに新しく建っているホテル地域に移動しているようにも感じる。
ちょうどこの季節、雨模様だったこともあって、心なしか寒そうに一部のサル達は風よけで壁に張り付きじっと耐えている。
植物以外の展示もなかなか見応えがあり、こちらのファンの方も多いのに驚き。
もちろん、熱帯植物園ですから、熱帯植物の展示がメイン。
今日は、これで予約しているホテルへチェックインするため来た順路を辿ることにしました。途中冒険心が出て遠回りになりましたが。
観光地の宿泊費高くなりました、ちょっと節約
今回の決め手となったのは、
2,サウナがある(改装して新しい)
3,市電の電停に近くて移動しやすい
4,宿泊費が安い
5,禁煙ルームの空きがある
縄文カンバス1日乗車券でお得に行く(世界遺産へ)
日本国内の世界遺産に「群」がつくと場所が離れていて一つの旅の日程ではいけないことが多い。マイカーを出せば概ねクリアできる地域もあるが、なるべく公共交通機関を使って行くことができないかを目指した旅を重ねている。
だからといって、車の旅を否定している訳でないがどうも性格上、欲張って多くの場所に行きたい気になってしまってじっくりと構えることができなくなってしまう。さらに、時間の制約が外れたことで、旅に緊迫感がなくなって帰路についた頃には、疲れとともに見てきた風景や印象も飛んでいる。
垣ノ島遺跡のある函館市縄文文化交流センターへ行く目的で使える以外に、函館バスの1日乗車券でもあるので、大変お得な券でした。
この券の販売期間はすでに終了していますが、「縄文文化交流センター」まで乗り入れている便利なコース設計がされていました。
本来なら「①大船遺跡・函館市縄文文化交流センター・垣ノ島遺跡 満喫コース」を使いたところでしたが、帰りのJR便、北斗19号の札幌行きが、17:55発です。バスの到着17:25は、平日と違い通勤の混雑は少ないとはいえ、遅れた時が気になって②の短縮コースにしました。
定時に函館駅バス停を出発し、これから約1時間30分の乗車である。電車通りを沿うように松風町から続く道道88号線を旧南茅部町(川汲町)まで走る路線バスとしては長距離ルートになる。そのため、電車通りのバス停では途中乗車も多く市民の足となっている一方、目的地への観光客も乗車している。
湯の川を離れ、郊外に出ると「トラピスチヌ(修道院)」前で下車する人が数名。途中仕事なのか下車することがあったが、南茅部支所前まで、大きく人が動くことはなかった。そのあとは、今回の特別ルートとして「縄文文化交流センター」まで乗り入れてくれる。
本来なら大船遺跡まで行ってから、「(新)国道278:尾札部道路」を戻り「縄文文化交流センター」で下車して、垣ノ島遺跡を見て、旧国道278号(海岸線)にある、垣ノ島遺跡下のバス停から函館駅に向かうと世界遺産コースとしては完璧であった。
帰りのJRを18:43の北斗21号であれば、十分に間に合うが次の日の仕事の段取りの時間が確保できないと思い断念していた。
縄文文化交流センターは、道の駅 縄文ロマン南かやべ
特別解説がこの期間中にあるので、入場をして一通り見て受付付近で待機する。
見て鑑賞するだけでは、分からないものが多くこの日程で来て良かったと思う。
4方向から写真に収めるとよいようだ。人が集まっているので撮影も気を遣うところです。
青森の三内丸山遺跡は、青森美術館へのアクセスに近く訪問しやすいが、北海道・北東北の広範囲に広がる遺跡群を単独で見に行くとなるとかなりの時間的な制約がありそう。
史跡 垣ノ島遺跡 定時解説
定時の解説が始まる前に、どこから来たかを聞いていたが思ったよりも本州から来ている人が多かったのには驚く。ほとんどが、レンタカーなのか時間に十分な余裕があってうらやましい。
往路で乗車した顔ぶれが、帰りのバスの車内でも見かける。きっと解説を聞かずに単独で見て回るには十分な時間があったからだろう。
帰りは、225系統の古部行きに乗り、南茅部支所前のバス停留所で99系統の函館バスセンター行きに乗換えで函館駅前のバス停までの経路となります。
十分、帰りのJRの時間まであるので、路線が増える函館市内に近づくところで途中下車も考えましたが、ある程度の観光地は、函館を訪れた時に何度も行ったことがあるところが多いので、このバスの座席を立ち上がる勇気がありません。
時間は、この場ではたっぷりあるのにどうしたことでしょうか。
函館駅周辺
JRの函館駅で結構困ったことを、小耳に挟む。
それはこの駅のトイレ問題で、数は決して少ない訳ではないのに、和式の比率の多さが不満になっている。年配者は、その和式の形式をわかっているにせよ、そのしゃがむスタイルが慣れないと探し回っているのがわかる。
若い人からも聞こえてきました。
駅で走りまわっている人の70%以上はトイレを捜しているよう雰囲気を醸し出しています。駅というロケーションは「大」を促す効果がありそう。
外国人も独特の和式スタイルはどうなのでしょう。伝統的な日本スタイルを求めている人は別ですが・・・。
これまでは、設備の更新とか都合があるからと、根拠のない自己完結をしていました。
しかし、状況はどうでしょう。
摩周丸とハセガワストア「元祖 やきとり弁当」
天気がいいので、函館の駅周辺を散策。函館港に係留展示されている摩周丸には、数回乗船したことがあり何となく雰囲気はわかっているが入場料を払って中を見るとほとんどが記憶に残っていない。青函連絡船の歴史とその頃実際に乗っていた記憶が、織りなして記憶があるように思えているだけかもしれない。
青函連絡船は、国鉄時代に乗った「青森ー函館」間を仕事帰りに、深夜便で特別室で寝た航海が最後だと思う。JRになってからは、この航路に乗船した記憶がない。
甲板に注ぐ夕陽が綺麗だったので、レトロチックにモノクロ撮影モードです。
帰りの時間が迫ってきました。駅弁と思い駅ナカの店を見渡すも売り切れ終了とのこと。時間が時間だから、連休の最終日ということもあって無いものねだりしてもしようがない。
観光案内所に近くでお弁当を調達できるところを相方が聞きに行ってくれた。食べ物になると行動は早い。以前にたガイドブックに掲載されていたうような気がして、頭の中は函館といえば海鮮描いて決めていたこともあり混乱する。
もう少し時間があれば他を当たるのだが、今の選択肢は朝市ひろばの向かい側の2階にある「ラッキーピエロ」か函館駅西口から出ての信号を渡ってすぐの「ハセガワストア」は候補。
多くの人が車道側の歩道に立って整理券を持ちながら順番を待っている。会計を済ませた時点で20分待ちを告げられる。順調に行くと受け取れるのが、札幌行きの北斗19号発車の時刻まで30分前くらいだろうか。
受け取りの人の流れが早くなった。たまたま、15分くらい出来上がり駅に急いで向かう。その時点でも、待つ人と注文する人が少なくなるどころか、増えているのが見てわかる。
北斗19号17:55函館発が動き出した。
順調なら、21:41札幌着、少し慌ただしい旅となってしまったが、長万部から復路は乗り慣れた海線を通って行く。もう陽が落ちているので車窓の楽しみは少ない。発車して1時間が過ぎた八雲駅を過ぎたあたりで、今回の元祖 焼き鳥弁当を広げてみた。
お腹がすいていたこともあって、食欲をそそる。そして冷めても美味しい、函館ワインにつけ込む製法がそういう味覚を作り出しているのだ納得した。
そして、ニセコ号山線を使った世界遺産へ向かう旅は、そろそろ終わります。
世界遺産まで欲張ったのは、少し無理があり消化不良となりました。ただリベンジしたい気持ちはありますが、この北海道内の遺跡巡りはマイカーで補完しかないのかなと思っています。
日本国内の世界遺産は、点在して「群」としての登録も多く、旅として捉えると北海道内ならマイカー、その他では現地の拠点からレンタカーという流れになってしまうことが多いので残念です。
函館に来るなら、東北新幹線と北海道新幹線を乗り継いで「新函館北斗」へ。自由に組み合わせて、ホテルも一緒にお得なプランがあります。
もちろん、北海道内から特急を乗り継いで函館駅へ。楽天ポイントも使えます。貯まります。JR楽パックを使ってお得に旅を満喫。
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