Aug. 11, 2017~Aug. 16, 2017
マレーシア北へ南へ2000kmの旅へ【4】
相方が言う。
「雲にかかってKLタワーがかすんで見える・・・」
バスを降り、王宮に向かう途中振り返ると不思議な雲が空を覆っていた。
「雨がくるのかな?」と私が言う。
「降らないと思う・・・」何の根拠があるのか相方は否定。これまでも海外で外を歩いているとき、ほとんど雨に当たらないという神話が私達にはある。どういう訳か「晴れ男と晴れ女」らしいのである。
午前中というのに、もう陽差しが強くなっている。バスは、普段なら観光できない場所へ行くようだ。それらは人気の観光スポットでもあるのだが・・・。
ツアーだからこそ、行ける場所がある。
きっとツアーを使わずにマレーシアに来た場合は、なかなか訪れる事ができない、クアラルンプール市内観光。午前中は王宮(新王宮)や独立広場になどを巡るスケージュールである。
現国王が住居としてる王宮は、大きな中央門は、金色の扉で閉ざされ、その両側には門番が無表情で警護している。記念撮影のスポットでもあり門番と一緒に写真におさまるのが人気のようである。
門から中には入れないが、よく手入れされている芝の前庭が広がっていて、そこからの距離が一層権威を象徴している。
遠くから王宮をみるとその広大な土地に建っていることがわかる。それにしても、おおくの観光客が訪れていて、門の前の広場は人が行き交って人気の高さがうかがえる。交通の便としては、あまり便利ではないのでツアーでなかったらタクシーでくるしかないように思う。
1957年8月31日はマレーシアの独立記念日、60周年がまもなく
「私も、1957年生まれなので還暦。マレーシアも私達が帰国後に独立60年を迎えるのか」
英国から独立を勝ち取る。それを記念する国家記念碑(National Monument)を巡る。
国旗を掲げるその情景は、どこかで見た気がすると思ったら、s
ベトナムのダナンへソウル経由で行ったとき仁川の「無料トランジットツアー」に参加したときに見た光景を思い出した。
記念塔(自由守護の塔)の写真
イギリスから独立して節目の年となる60年、祝賀行事も例年以上の盛大な規模で開催されるようなので、8月31日の独立記念日以降は、「在 マレーシア日本国大使館」も注意喚起をしています。
一方で、この60周年の記念と同時に、日本との国交樹立60周年でもあり公式のロゴを発表しています。両国関係は経済、文化、人などを通して良好な関係が築かれている証だと思えます。
国立回教徒寺院(国立モスク)マスジッド・ヌガラに移動。ここはイスラム教徒以外礼拝堂には入れないので、ビューポイントから写真を撮る。
尖塔(ミナレット)が特徴で73mほどの高さでそびえ立つ。元々は礼拝の時間を人が登って伝えていたのが、現在ではスピーカーとなり拡声器となっている模様。また青い屋根は傘を開いたような多角形で作られているのが特徴的であった。
午前中最後は、ムルデカスクエア(独立広場)へ向かう。いつものGoogleMapsを見ていると、意外と近いことがわかる。もしフリーで来ていたなら歩いてしまう距離のような気がする。(それでも、道沿いに歩くと700~800m、陽差しだかなり強いので疲労度は大きいそうだが)
現地にバスが着くと、その人の多さにまたビックリすます。真っ先に目に入ってきたのは、
「I LOVE(ハートマーク)KL」の大きな看板。そこの前で写真を撮るのがトレンドのようで、日本人以外のアジアの人達が長い列を作って順番を待っています。
「クアラルンプールに来た証なのかな・・・」と私。
こう言う事には、興味が無いことはわかっているので問いかけているつもりはなかったが、
「ここで、写真撮っても意味があるのかなぁ~」
と相方が言うあたり、同じ価値観でいたことに。それよりも、興味があったのは高く掲揚されている国旗をはためかせる塔の存在である。掲揚塔としては、世界一を誇るらしい。
「ペトロナスツインタワーといい、今はすでに世界一の高さではないけど、マレーシアの人は世界一が好きなのかな?」と相方に言うが、勝手に写真に没頭している。
仕上がったiPhoneで撮った写真は、空高く伸びた掲揚塔の先にたなびくマレーシア国旗である。
この独立広場の向かいには、大きなラジャ通りをはさんで旧連邦事務局ビルがある。写真を撮っていたら、相方が見つからない。どこで何をしているのか・・・まあ集合時間までにはバスに戻るだろうと思い別行動。
そろそろ時間である。相方はちゃっかり顔を見せる。
「時間ですよ・・・」
こっちが言いたいくらいだった・・・ずっと探していたという気持ちがあったで、
「どこにいたの?」
おもむろに、iPhoneの写真アプリを立ち上げて見せてくれたのは、
「まさか・・・捕まった?(笑)」
「みんな注目して写真撮ってたよ」と相方・・・。
バスに戻ると、最後の二人となった。今回のツアーのメンバーは時間が正確。スムーズに進んでいくと現地の添乗員さんのポールさんが言っていた。
次は、バティック(ロウケツ染め)の工場が併設されている雑貨店に立ちよって昼食になることを伝えられた。
インドネシアのジョグジャカルタでは、相方が「バティック作り」を体験しています。
マレーシアはなぜ日本人が住みたい国「世界No.1」なのか?
- 住民税や相続税・贈与税などがない
- 日本とマレーシアは租税条約を締結している
- 日本よりも安い生活費
- 長期滞在ビザを取得しやすい(MM2H)
などがその理由といわれています。財団法人ロングステイ財団の調査においては2009年から2016年まで住みたい国No.1(日本人が)だそうです。
あと、食事がおいしいと言う理由があって期待してしまいます。中華料理に影響を受けたものが多いようにも感じます。
このように、住みたい国No.1ですが、ビールなどのアルコールは他の食料品の比率に対して高く、日本と変わらないかそれ以上の金額で販売されています。そこで、あらためてイスラム教の多い社会なのだと認識させられます。
あと、イギリスの植民地支配による交通が功を奏して、日本と同じです。車は左側通行で右ハンドルなので、海外で運転をするにも違和感なく操作できるのは大きなメリットだと思います。
KLセントラル駅からいよいよ乗車します。
さすがに、マレーシアの最大の鉄道駅です。スリムリバーへはウエスト・コースト線 Ipoh(イポー)行きに乗車します。出発時間までは、多少自由時間があります。階下のコンビニに行ったり駅の全体を見てまわります。
車両は、マレーシアの虎(マネーの虎ではありません・・・古い!)をイメージしているようで、先頭車両にはそのアイデンティティが活かされています。キャラクターも力強い存在でアピールしていますので、観光客のみならずに地元の子供達にも人気で一緒に写真を撮る姿をよく見ました。
スリムリバーまで、80分ほどの鉄道の旅へ
駅構内でチケットカウンター付近だけ、エアコンが効いています。明らかに快適さが違います。集合時間が近づいて来たのでこの辺にいます。鉄道の旅なら現地オプショナルツアーに参加する事ができます。Ipoh(イポー)までなら日帰りの鉄道旅行も楽しめます。 マレーシアの現地オプショナルツアー を使ったクアラルンプールから現地ツアーを利用してみるのも効率的です。
東南アジアで乗る鉄道の旅では、エアコンのない二等車・三等車のグレードに乗る場合を除いて、車内は強烈な冷房を効かせている。そのため、絶対に用意しているものがあります。
ウインドブレーカーなんですが、ペラペラしたもので風や雨を通さないジャケットを持っていると助かります。また収納ではポケッタブル仕様なら言うことありません。
その他の荷物は、バスの中に入れてありますので身軽です。駅に到着後、先回りしているバスに乗り換え、高原地帯のキャメロンハイランドのホテルへ2時間ほどの道のりになります。
キャメロンハイランドは、避暑地ですので朝夕の気温がグッと下がってしまいます。バスタブ付きのホテルなら、疲れを取るのに入浴剤があると便利です。
固形タイプの入浴剤で炭酸が出るタイプがお気に入りです。マレーシアの軽井沢というくらいに涼しく過ごせます。
夜は寒暖差で冷え込むので、ポカポカ温泉気分でリフレッシュです。
いつも使っている入浴剤を持っていったのは正解でした。
その中でも、イポー行きはこちらが対応しています。
マレー鉄道(KTMB)を事前予約するならこちらから
つづく・・・
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