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【大井川鐵道井川線】日本で唯一アプト式レールが残る井川線へ(大井川鐵道完乗)

急勾配(‰ーパーミル)を牽引するE90形

急勾配(‰ーパーミル)を牽引するE90形

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懐かしい動態保存の機関車に出会う大井川鐵道の旅【3】May 01, 2021~May 05, 2021

今日も天気がいいので、昨日よりも混雑すること必至です・・・

千頭発9時13分の南アルプスあぷとラインへ

朝の日課にもなったような、上りの金谷行きが川根温泉笹間渡駅を出発して通り過ぎます。

この電車が金谷駅発8:59に変わるのだろう。

この電車が金谷駅発8:59の下り電車になって千頭へ向かうのだろう。

と・・・列車の運行の流れを考えると、レトロなズームカーなら二両だけど、もしかして一両編成の7200だったら相当混雑するだろうなと不安になる。さらに川根温泉笹間渡駅からの乗客も昨日よりも断然多いのです。

この時期に人の流れが多いというのは経済のためには必要なのだけど、俗に言う満員電車状態は、つらいものがあります。

案の定ですが、一両で多くの人が乗車した状態で定刻通り駅に入ってきました。多少、千頭までに停まる駅で降車する人はいるけど、このままでしょう。

■経済を壊してもなにがなんでも自粛規制させるなど、お馬鹿さん思考の人はここには少ないようです。(感染が多い地域から疎開するという考えは全うです。)

乗車している人達は譲り合ったりとマナーがいいので思いのほか快適です。

井川駅まで、南アルプスあぷとラインを使って

千頭駅での「南アルプスあぷとライン」への乗り換え時は、感染症予防対策の検温があり長い列になっています。アルコール消毒も義務づけられています。

大井川本線千頭駅から6番線の南アルプスあぷとライン井川線へ

大井川本線千頭駅から6番線の南アルプスあぷとライン井川線へ

井川線で乗降する人気の途中駅は、昨日の寸又峡温泉までのバスルートで停まる「奥泉駅」・「長島ダム駅」から旧井川線のミステリートンネルを通って「アプトいちしろ駅」や「接岨峡温泉駅」から「八橋小道(やっぱしこみち)」と言われる8つの吊橋を通ってレインボーブリッジのある「奥大井湖上駅」などです。

井川駅まで行く途中で、それらの各駅での人の多さを見るとマイカーなどで来ている人がいるとはいえ混雑の度合いはさすがGWの晴れの日です。

さて、どうしようかと往路を井川駅を目指しています。

千頭駅を出発して5分もかからないで次の駅「川根両国」です。

車掌さんは、長く繋がった客車間の後ろへ走って後部客車まで乗降を確認しています。それだけでも大変な体力です。

各駅を4~6分間隔で走っているようなので「奥泉駅」までは20分間で到着です。

澤間(沢間)駅

澤間(沢間)駅

山側の写真が続きます。

土本駅は大井川の河川形状に沿って作られています。

土本駅は大井川の河川形状に沿って作られています。

川根小山駅の「根小(ねこ)」の文字の上には「肉球(

)」が描かれています。

2020(令和2)年2月22日(土)、川猫山(かわねこやま)駅に。ニャン・ニャン・ニャン

2020(令和2)年2月22日(土)、川猫山(かわねこやま)駅に。ニャン・ニャン・ニャン

2の付く日を選んでつけたようです。kawa-neko-yama 観光資源として鉄道を残していく気概が感じられますね。

乗車して愛猫と記念写真を撮るため に一緒に列車に乗る場合は、手回り品切符(猫ちゃん用)と乗車券(人間用)が必要です。

大きな駅「奥泉」に向けて出発です。

ここまで停車してきた駅と比べると、一際大きなホームと駅舎とに感じてしまう奥泉駅に、まったくと言っていいほど正確な定刻通り09:42に到着。スマホを持ち歩くようになって腕時計より一層便利に時間を知ることがでるようになった。

それだけ、時間に余裕がなくなったというか・・・アナログ的な余裕が少なくなってしまってきているのかなと思ってしまいます。

奥泉駅ーバスからやマイカーの乗客もいるようです。

奥泉駅ーバスからやマイカーの乗客もいるようです。

アプト式の連結作業と電化区間 90‰の世界へ

まもなくアプトいちしろ駅です。手前の大井川ダムが一瞬見えてきました。

かつて鉄道橋だった産業遺産となっている(川根本町まちづくり観光協会)「市代吊橋」を過ぎるとアプトいちしろ駅に到着案内と同時に連結作業のための停車時間を案内されます。

市代吊橋

市代吊橋

その時間を使って連結作業を見ることができたり、駅のホームにあるトイレを使うことも可能です。

アプトいちしろ駅

この井川線のメインイベントはこの連結作業でしょう。お子さんから大人まで多くの乗客が集まって見学しています。次の長島ダム駅までの難所となるアプト区間ですが日本で使われている唯一無二の存在です。

井川方面ですから、列車を後押しするための連結です。

井川方面ですから、列車を後押しするための連結です。

そして、ここのすごいところは、この井川線はディーゼルの気動車でここまできましたが、ここから長島駅までのアプト式機関車は、パンタグラフの見ての通り電化された区間を走行する電車ということです。

長島ダムが見えてきます。

長島ダム駅に近づいてきました。

長島ダム駅に近づいてきました。飛沫橋を渡る人が見えます。

長島ダム駅までの区間が90‰(パーミル)の世界です。
ダムの堤高109mの同じ高さまで一気に登っていく目線で確認できます。復路の下りの勾配の方が体感しやすいようにも感じます。
平田」と書いて「ひらんだ」という駅に向かっています。
※国土交通省のHPによれば、長島ダム周辺案内として、「平田(ひらんだ)地区」と案内されています。
この長島ダム周辺案内をチェックすることで、この井川線の旅が充実することは間違いありません。
こちらに気づくと手を振ってくれます。

こちらに気づくと手を振ってくれます。

このひらんだ駅には奥大井接岨湖カヌー競技場があり、湖面にはカヌーの練習が見えています。この接岨湖は長島ダムができたことによる人工湖です。

次の奥大井湖上駅があまりにも人気なので、ひらんだ駅は秘境駅と言ってもいい。

次の奥大井湖上駅があまりにも人気なので、ひらんだ駅は秘境駅と言ってもいいかな。

人気の奥井湖上駅です。
人が多いのと、撮り鉄の人も多そうです。井川線の一番人気の駅のように思います。
駅前には寸又峡温泉にもあり、昨日休憩をした晴耕雨読が湖上駅Cafeとしてありました。
湖上駅Cafe

湖上駅Cafe

座席に少し余裕ができてきました。終着駅の井川まで行く人はどれくらいだろうと思います。
次の駅、接岨峡温泉も人気があるように思えます。また、秘境ウォークとして奥大井湖上駅へのコースもあるので乗降客が多いように思えます。
奥井湖上駅から乗車する人も多かったのですがその理由がちょっとだけわかりました。
この接岨峡温泉駅を10:59に千頭行きが発車します。あの人の波を考えると始発を使うのかなとも・・・。
接岨峡温泉駅始発便が待機している。

接岨峡温泉駅始発便が待機している。

次の駅は本当の秘境駅「尾盛」です。この南アルプスあぷとライン以外の交通手段はありません。何枚か写真に収めた気でいましたが、ライブラリを確認してもありませんでした。
閑蔵駅に着くといよいよ終着が見えてきます。
閑蔵駅「この駅の標高は五七八米」

閑蔵駅「この駅の標高は五七八米」

閑蔵線路線バスが千頭駅から来ているので、秘境駅のような印象はなかったのですが実際は、乗降客は少なかったです。ただ、このバスは湖上入口・長島ダムといった主要な場所に列車と平行して走っているので、面白い観光ルートが作れるかもしれないと時刻表を確かめています。

次は目標としていた終点の井川駅です。

2線路を持つホームから、1線になりトンネルへ

2線路を持つホームから、1線になりトンネルへ

車窓から井川ダムが見えてきました。

大井川にかかる吊橋とダムの多さには閉口しますが、それにしてもスケールを身近に感じます。

大井川にかかる吊橋とダムの多さには閉口しますが、それにしてもスケールを身近に感じます。

井川駅に到着です。

終着駅は奥深いものを感じます。

終着駅は奥深いものを感じます。

これから、井川湖畔遊歩道「廃線小路」に行きます。

これで、大井川鐵道を完乗しました。

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大井川鐵道の記事も書かれています。

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