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【大井川鐵道本線】札幌から大井川鐵道「新金谷駅」の目指しかた。

21000系南海電気鉄道製「ズーム-カー」

21000系南海電気鉄道製「ズーム-カー」

懐かしい動態保存の機関車に出会う大井川鐵道の旅【1】May 01, 2021~May 05, 2021

旅の目的を大井川鐵道と決めてからは、ざっくりと思いつくルートを考えてみます。

東京へは来るなと言う。(緊急事態宣言)
旅の計画はこんな所から崩れていきます。気をとリ直してプランの練り直しをはじめます。

GWは、いつものように相方との夫婦旅をはじめます。

本当は、旅は空港と鉄道を乗り継ぐの理想

静岡県にあるのだから、富士山静岡空港と考えてみるも空港と大井川鐵道の最寄り駅「金谷」や「新金谷」のアクセスがあまりよくない。なるべく公共の交通機関を乗り継いだ旅をしたいのでもう少し調べて見ようと苦戦している。

もう一つ、札幌から行く場合、札幌市内にある丘珠空港からFDAを使う方法と新千歳からANAを使う二通りがあります。本当は、富士山静岡空港が開港した時に、経由して沖縄へ行ったことがあり、せっかくなので札幌丘珠空港から飛び立つ計画を最後まで考えていました。

ただ、旅先の滞在時間がどうしても少なくなるので諦めてしまいます。

また時間の配分と金額を考え、便数の多い新千歳-羽田間を使い品川でJRの新幹線を使い静岡駅で在来線のJR東海道本線で金谷駅というのがストレスなく移動できそうと思っていた。

しかし、東京を経由するリスクが頭の片隅にあって取りやめることにした。新幹線や旅客機内でクラスターが発生するなんてことないように思いますが・・・。(みんな忠実に基本原則を守っていますね。)

空港からはタクシーを使う事を決め、ANAを利用。

空港からはタクシーを使う事を決め、ANAを利用。

新千歳発-静岡空港着の便は、この空港からさらに沖縄に乗り継ぐのに便利な時間帯で多くの機内で供にした人達は温暖な気候の南国へ飛び立つのでしょうか。

大井川鐵道「新金谷駅」に行く理由

富士山静岡空港のタクシー乗り場を見ると一台だけ停車していた。レンタカーの案内カウンターが結構混んでいたので、ここからはクルマの旅をする人も多いのだろう。

新金谷駅へタクシーで向かう。

新金谷駅へタクシーで向かう。

少し離れた所に、乗合タクシーへ数人が乗り込む所が見えた。あとで乗車したタクシーの運転手から教えられたのは「掛川駅」へ定額で運んでくれるという事だった。帰りの空港に向かう時は使えるかも知れないとパンフレットと予約の方法を教えてもらう。(県からの補助が出ているということだった)

20分ほど車内の会話を楽しみながらの移動です。意外なほど観光客が来ているような事を話しながら、「新金谷駅」というと今日は温泉で泊まるのかと聞かれる。川根温泉へと答えてはじめて、行き先が「金谷駅」ではなく「新金谷駅」とわかってもらえたらしい。

それにしても、タクシーのQR決済の普及率はすさまじい。一昨年(2019年)東北の旅で岩手にある啄木記念館から手配してもらった「IGRいわて銀河鉄道」の好摩駅までに支払いがすでにPayPayが対応していたのに驚いた思い出があります。

巷では、資本力にまかせて普及させたという意見があるけど、スタッフの粘り強い交渉力と人海戦術のたまものが他を寄せ付けない営業シェアに繋がったように思います。

この新金谷駅までのタクシーも一通りキャッシュレスは進んでいて、PAYPAYでの支払いを告げると、紐で束ねた手のひらサイズのバーコードカードを数えるようにして差し出してくれた。

黒の郵便ポストが印象的な「新金谷駅」

黒のSL郵便ポストが印象的な「新金谷駅」、このポストSLと同じ塗料を使っています。

SL塗装の郵便ポスト、転車台もあとで見に行きます。

SL塗装の郵便ポスト、転車台もあとで見に行きます。

この駅を目指したのは、ここの斜め向かい側にあるPLAZA LOCOで、予約していたSLの急行券と有効期間3日間のフリーきっぷ「大井川周遊きっぷ」の購入のためです。ここは、これらの購入がキャッシュレス(クレジット購入)ができるのが利点です。

ロコミュージアムもあるプラザロコへ

ロコミュージアムもあるプラザロコへ

注意が必要なのは、クレジット支払いを選択した場合は、払い戻しなどがある場合、この窓口となります。ただ、今日から発券しこれから乗車するので何の問題も無いです。

前もって周遊きっぷ等を買う場合は、一寸注意が必要です。

前もって周遊きっぷ等を買う場合は、一寸注意が必要です。

使用開始日を本日からの日付スタンプを押してもらいます。SL急行券は。座席指定となっていて明日、千頭駅からの乗車分として購入しています。

少し時間の余裕があるので、ロコミュージアムを見てまわることにしました。

製造、現在、松江から出雲を走る一畑電気鉄道の蒸気機関車

1921年ドイツのコッペル製造、現在、松江から出雲を走る一畑電気鉄道の蒸気機関車

昭和時代のポスターや看板などもレトロ感を演出していて面白いです。

鏡の周りに宣伝看板、昔は良く見ました。現代風バナー広告に通じる?

鏡の周りに宣伝看板、昔は良く見ました。現代風「バナー広告」に通じる?

喉が渇いたてきた時には、定番「うなぎコーラ」をミュージアム向かえの「おみやげコーナー」で購入です。

静岡みかんサイダー・うなぎコーラと銘茶の川根茶のペットボトルがオススメ

静岡みかんサイダー・うなぎコーラと銘茶の川根茶のペットボトルがオススメ

Plaza Locoを出て、200mほど奥にある転写台を見に行きます。少し雨足が強くなってきます。

感染予防対策で入口と出口が分けられていました。

感染予防対策で入口と出口が分けられていました。

転写台の上には、現在運休中の「C12164」でした。

C12型164型(運休中の車両)日本車両製

C12型164型(運休中の車両)日本車両製

有人の窓口がある駅なら、懐かし硬券購入して乗車できます。

新金谷駅に戻り、予定の「塩郷」へ向かいます。ここで駅の発車時刻をみると14:55に、金谷行きが出る予定になっています。さらに下りの新金谷駅には15:14発の表示があります。

新金谷駅~金谷駅までの硬券に鋏を入れてもらう。

新金谷駅~金谷駅までの硬券に鋏を入れてもらう。

それならばと、駅員さんにこの14:55発の金谷行きに乗って、到着後、新金谷15:14発の便に金谷から乗車に間に合いますか?と訪ねます。この金谷行きの便がそのまま折り返すと事なので乗車することにします。

記念に鋏を入れてもらいました。

記念に乗車券には鋏を入れてもらいました。

先ほど購入した3日間有効の「周遊きっぷ」がすでに有効ですが、記念にと、現代では珍しくなった硬券の乗車券と入場券を購入しておきます。

新金谷発 金谷行き、南海電鉄の通称「ズームカー」は、かつて高野山を走っていました。

新金谷発 金谷行き、南海電鉄の通称「ズームカー」は、かつて高野山を走っていました。

淡いグリーンの車両にディープグリーンのストライプが、しっとりと雨に濡れた肌地にさえています。

列車番号84便の車内

列車番号84便の車内。沿線の見通しの良いところで写真撮影をする人多かったです。

5分ほどで「金谷駅」に到着です。

一度大井川鐵道金谷駅の外へ出ます。

一度大井川鐵道金谷駅の外へ出ます。

ロケーションが何となくわかってきました。すぐそばにJRの金谷駅があります。相方はSuicaカードなので、一応チャージしておきます。さらに5月4日に掛川に行くのでホームの確認をしておきます。

15:09発の千頭行きに乗車のため、もう一度金谷駅に戻ります。同じ車両と言う事で何だか安心してしまいます。

金谷駅から折返しの運転

金谷駅から折返しの運転

塩郷駅にある大井川最長の吊り橋「恋金橋」を渡りに。

大井川鐵道沿いには、多くの吊り橋があります。「久野脇(くのわき)橋」が正式名称とも言われる塩郷の吊り橋は、別名「恋金橋」として人気です。雨がチラついたりするので人が少ないようです。

恋金橋の入り口

恋金橋の入り口

実際、この吊り橋が目の前の「塩郷駅」で降りたのは相方と二人だけです。

一時的に雨が止んでいますが雲行きが怪しい塩郷の駅です。

一時的に雨が止んでいますが雲行きが怪しい塩郷の駅です。

ほとんどの人は、マイカーで来て、近くの駐車場からアクセスするのが一般的なようです。また、近くにある「くのわき親水公園キャンプ場 」から来ている人もいました。

大井川で一番大きな吊り橋、国道・鉄道・川幅をまたぐ220mは、生活を繋ぐ橋。

大井川で一番大きな吊り橋、国道・鉄道・川幅をまたぐ220.4mは、生活を繋ぐ橋。

渡り始める頃には、弱い雨が降り出して来ましたが、傘をさす余裕など微塵もありません。

塩郷の吊り橋からの全景

上下の波長のような揺れにカメラのシャッターもブレブレです。ちょうど中央あたりの振幅は大きく、木の板も雨で多少滑りやすくなっています。

この後、雨あしが強くなってきました。渡りきってまた戻るか思案中。

この後、雨あしが強くなってきました。渡りきってまた戻るか思案中。

天候のおかげで、渡る人が少ないのが幸いしましたが、復路も吊り橋を渡るよりも、塩郷ダムを目指すことにします。

渡りきった対岸には「恋がねの鐘」があります。ここは「恋金」という地域名から来ているようですが、逸話なかには、身分の違う地主の娘の恋が成し遂げた、という由来からとも言われています。

恋がねの鐘は、ここ「久野脇(くのわき)」は「縁結びの聖地」として2017年6月に設置

恋がねの鐘は、ここ「久野脇(くのわき)」を「縁結びの聖地」として2017年6月に設置

最初に見た「しおごう&くわのき おさんぽMAP」のように、対岸の散策も予定していましたが、だんだんカミナリが頻繁に聞こえてくるのと、雲の動きから強い雨が近づいているようなのでダム橋へ向かって駅まで戻ります。

千頭駅から出て川根温泉笹間渡駅方面の電車は、まだたっぷりと時間があります。天候が崩れていなければもったいない時間を過ごすことになります。

案内板に「不動明王」と書かれています。これくらいなら行けそうです。とにかく雨が気になります。

大井川とダムと茶畑、新茶のシーズンです。

大井川とダムと茶畑、新茶のシーズンです。

舗装路から外れて、少しの登りがありますが案内で迷うことはありませんでした。雨が降ってきているので、水量を確認のための監視の人の車が止まっていました。上流の方ではかなりの大雨なのかもしれません。

普段、登山をやっているので川の水位は気になります。ダムの監視レベルになっているとしたらここら辺も大雨になって来るのかもしれないと思いながら、近づいてくるようなカミナリ音を気にしながら歩いています。

不動明王入口

不動明王入口

不動明王の祠の由来が書かれています。

ここのお宮の建立は、昭和61年12月とのこと

ここのお宮の建立は、昭和61年12月とのこと

35年ほど経っていますが、普段から手入れがされているのでしょう。きれいな祠が現れました。

せっかくここまで来たなら、恋金橋を渡り、恋がねの鐘を打ち、ここ不動明王でお参りをすると、良縁に恵まれ子宝にも恵まれるという三点セットが必要かも?

大日如来様の降魔(ごうま)ー追い払うの意。

大日如来様の降魔(ごうま)ー追い払うの意。

といったところで、雨が本降りになって来ました。

とにかく先ほど通り過ぎたダム橋(後からわかるのですが、塩郷えん堤巡視橋と言うようです)まで戻ります。あの車一車線分の道幅しかない橋を交互に車が行き交います。歩行者用は確保されているので安心です。

右下にかすかに見える階段を降りて橋に行きます。

右下にかすかに見える階段を降りて橋に行きます。

ぐるっと回って吊り橋の登り口まで戻ってきました。まだ次の電車まで時間があるので、閉店の準備をしていた「せせらぎ郷」でホットコーヒーを作ってもらいました。

ここでも普通にキャッシュレスが進んでいて、今回はPayPayで支払いを済ませます。

ここから入って行った証が見えて一安心。

ここから入って行った証が見えて一安心。

こんな雨でも果敢に渡っている人がいます。往復するのでしょうか?

もう本格的な雨です。

もう本格的な雨です。

塩郷の駅舎の中に入ります。

塩郷の駅舎です。これが在ってよかった。雨宿り・・・。

塩郷の駅舎です。これが在ってよかった。雨宿り・・・。

さすがに誰もいないです。

金谷方面行きは17:21に到着します。やっとあと20分ほどになりました。

金谷方面行きは17:21に到着します。やっとあと20分ほどになりました。

さっき吊り橋を渡った時にいた人達は、きっとマイカーで来たのだろうと思います。数台駐められる駐車場にもすでに車はありませんでした。

時間まで暇なので、川辺を見るとサギが遊んでいます。コンデジの目一杯の望遠ズームで撮影してみました。雨が降っても元気そうです。

長い一日がやっと9割がた終わろうとしています。今日からの宿泊地の「川根温泉笹間渡駅」に到着しました。

駅舎の手間の細い道が川根温泉ホテルまでの近道のようです。あいにくの天候でしたが、先ほど乗った静岡空港のタクシー運転手の方によれば、明日2日から4日までは天気が晴れが続き、5日はグズつくとの予報でした。

「〜SLが見える宿〜大井川鐵道 川根温泉ホテル」へは、あと7分くらい。

「〜SLが見える宿〜大井川鐵道 川根温泉ホテル」へは、あと7分くらい。

大井川鐵道へ行くまでの意気込み(旅行計画編)

大井川鐵道のオンラインショップが完成していました。その開設記念に販売されていたのが、300セット限定「電子商取引所開設記念乗車券・入場券セット」です。記念ですので、使用はしませんが、本当に「令和4年3月31日」まで乗車券として使えます。

大井川鐵道 ONLINESHOP

大井川鐵道 ONLINESHOP

さらに、合格駅と門出駅の入場券(軟券)と同じデザインでマグネットが付いてきます。

きっと合格を「引き寄せる」とか、人生の門出として「二人が付き合う」結婚のおまじないかも・・・。磁石効果ですかね(^_^)/

合格をマグネットのように引き寄せて・・・

合格をマグネットのように引き寄せて・・・

現在色々なところで「缶バッチ」ブームになっています。オリジナルが簡単に作れるというところでしょうが、テイストが効いたバッチをセレクトして同時に購入しておきました。

「準急」大井川鐵道では運行しておりませんーのフレーズがお気に入り。

「準急」大井川鐵道では運行しておりませんーのフレーズがお気に入り。

これらをあらかじめ購入したことにより、日切駅と神尾駅の間に駅名の変化が起きていることに気づきます。鉄道マニアからすれば笑われるレベルのことだと思いますが、五和駅を改称して合格駅になり、さらに短い区間の運行時間1分ながらその隣駅に「門出駅」を新駅として誕生させています。

昨年2020年の11月12日に大井川本線で改正されていました。

昨年2020年の11月12日に大井川本線で改正されていました。

自動改札機が当たり前になり、自動販売機での軟券、さらにFeliCaなどの電子決済が当たり前の時代に、窓口購入で「硬券」を求め昔ながらの「鋏(はさみ)」を入れて改札を通るノスタルジックなひとときを味わえます。

まあ、記念ですね!

この大井川鐵道の旅では、いきどまりの線路を求めて書かれた「鉄道の旅」の書籍を参考にしました。そこには運行本数が少ないところが多いので注意する点は「最終時間」のチェックが大切です、とのこと。

駅から少し離れて行きたい場所があるのがほとんどなので入念さが必要と教えられました。

この文庫は、単行本「駅長さん!これ以上先には行けないんすか」を加筆・修正して改題したもので、「越美北線、長良川鉄道」が本文に追加されています。

そうやって、旅の気持ちを高めてはるばる札幌から川根温泉へやっと着いたところです。

 

 

 

 

 

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