クメール遺跡を求めて6年越しのシェムリアップへ【8】Apr. 29, 2019~May 06, 2019
昨日は、なぜか元気が残っていて、プリア・ヴィヘアから戻るとシャワーを浴びて、オールドマーケットあたりまで歩いていこう、ということになり早々にホテルから出かけることにした。
足取り軽く、できたてビールを飲みに出かけることに・・・。もちろんテクテクと、と歩きです。
カンボジアの正月は4月に・・・
最初、空港からこのホテルの送迎車で、この門を通った時は「趣味わるっ!」と思いました。最初はホテルの看板だと思ったくらいです。一昨日の遺跡巡りのガイドさんに「カンボジアの正月」が4月という話を聞いて正月用の飾りなのだと納得したところです。
トゥクトゥクチャーターで、最初の王都ハリハラーラヤへ
ホテル入口で待機しているトゥクトゥクの一団があるのを確認していたので、朝食を済ませ、すぐに今日の遺跡巡りの値段交渉をすることにした。(交渉と言っても法外な金額以外は値切るつもりはないが・・・)
「ロリュオス遺跡をまわってほしい」というのと出発を10時にしたい事を伝えた。様子としては、観光チャーターのドライバーとワンウェーのドライバーは分けられているようで、こちらの要望を言うと指名されていた。
10時にホテルの玄関前で約束した。
トゥクトゥクと言えば、プノンペンに行ったときは、まだ普及して間もなかった「PassApp(パスアップ)」が、ここシェムリアップでも普通になっていた。
使い方は慣れた?もんなので、ちょっとした移動には重宝する。ただ、プノンペンほどPassAppの小型トゥクトゥクでなくてもいいように思っていた。
配車アプリを起動すると、シェムリアップなら自分の居る周辺にたくさん待機しているトゥクトゥクが現れる。
ただ今回は2~3時間ほどチャーターしているので、従来のトゥクトゥクの方が都合がよかった。
いろいろなところで、トゥクトゥクを乗るが最近ではその運転を開始しただけで上手か下手かがすぐわかるようになった。そうは言ってもまわりの車やバイクなどがあるから絶対安全と言う訳ではないけれど、ひとまず、緊張感をひとつだけ緩めることができた。
ロリュオス遺跡のロレイへ
スコールのような短時間の雨がまったく無いので、道路はどこも乾燥している。
チケットを見せて、鋏を「②」の場所に入れてもらいます。
3日間用なのであと1日分がこの時点で残っています。その分は4日の日に予定しています。
ロレイ遺跡に到着。
近づいてみると壁面に残された彫刻像などはっきりと残っている。
見学するには、制約があるのは仕方がありません。
まだ午前中だと言うのに、気温がどんどん上がっているのが体感できる。水分はホテルの冷えたミネラルウォーターを持ってきているがすでに温度は常温である。
トゥクトゥクの止めてある場所に戻ると、すかさず車を自分達の乗車に合わせるように停車してくれた。
来た道を国道6号線まで戻っていく。
アンコール王朝の祖先を奉った最古の寺院プリア・コーへ
ミニチュアの模型が置いてある。
プリア・コー寺院の道を挟んだ向かい側だ。
先ほど見たロレイも修復済みの形でおかれている。
これは、販売用のサンプルなのだろうか?意外に精巧に作られているので高水準のレベル。ただジオラマ的に考えると雨ざらしの外は避けたいところ。
もちろんアンコール・ワットもあるしこれから見るプリア・コーだってある。
入口はどの程度残っているかと言うと、さすがに屋根は崩れてなくなっています。実際上のような模型だったのでしょうか?
中へ進んでいくと、6塔の祠堂が見えてくる。
人が少ないのもあるが、整備がされていて見やすさからも、遺跡としての満足度はたかいだろう。しかし、まだ午前中というのに陽が上がって暑さは堪える。
聖なる牛というプリア・コーらしく祠堂の前には3体のシヴァ神の乗り物とされる「ナンディン」が並んでいる。
いくつかのレリーフはきれいに残っている。
西側(裏)からの情景。
東側の祠堂から後ろの祠堂へまわると比較的きれいな状態でした。
少し観光客が多くなってきたので、次の「バコン遺跡」へトゥクトゥクのいる東桜門へ戻る。
振り返りプリア・コーを畏敬の念を込めて、聖牛ナンディンの目線の位置に落として見た。
王都ハリハラーラヤの中心、バコンへ
ナーガが守っている。
思ったよりも長い参道があり、入場する人達は日傘を使ったりしている。バコン遺跡まで行くのを躊躇している人もいる。なるべく端の日影を歩くだけで温度が違うようだ。やはりカンボジアの遺跡巡りは、トゥクトゥクなどを使うなら10月頃の乾期が良いかもと自問自答している。
相方は、レンタサイクルで周遊するとホテルの部屋では息巻いていたが、きっと今頃トゥクトゥクでよかったと感じているはずだ。それぐらい暑い・・・あれほど盛んに撮っていた写真撮影のシャッターを切るのも少なくなっている。
正面の階段を登るのは、躊躇と休憩が入り交じっています。ツアーで来る人よりもタクシーやトゥクトゥクを使ったプライベートで来ている人が多いようです。もしかしたら、この時間を避けるのが良いのかもしれません。
多少急勾配の階段ですが、普段ならなんなく駆け上がるところです。しかし、今回は、前を歩く人達に合わせてゆっくりです。暑さはペースを乱します。
アンコールワットの原型とも思われます。
東から西に回ります。中央祠堂が開いています。
この方向から見ると、西楼門から西塔門への参道があるのがわかります。
3段目の壇上の隅には、像を彫ったものが置かれています。切り出した石をつり下げる、ロープがリアルに表現されていました。
はじめは「ニーハオ」と声をかけてきたのですが、相方が「こんにちは」と返すと、すぐに日本人だとわかり演奏が始まった。
私達のために、音楽を奏で「さくらさくら」を唄ってくれたので、少ないですが数ドルの寄付をしてきました。
ここの迫力は、ロリュオス遺跡の中でも圧倒的な存在感がある。ツアーなどでは省略されそうだが、タクシーやトゥクトゥクなどを使ってもシェムリアップの中心からでも20分~30分程度なので、是非時間を作って見てもらいたい遺跡である。
アンコールチケットも数年前に比べて値上げされているので、世界遺産の保護と修復などに使ってほしいと思う。
ここからオールドマーケットあたりまで行って降ろしてもらう約束である。先ほどトゥクトゥクを降りたバコン遺跡入口に戻ることにする。
シンプルなお土産の買い方・見つけ方
そこで、声をかけられ「またあとで。。。」と約束していた。本当は違う客の接客に忙しくてかまっていられない状況を期待していたが・・・。
最初にバコン遺跡の入口で出会った女の子。「学校の授業」で作っているという、牛革で作るクメールの伝統工芸「影絵(スバエク)作品を見せてもらった。
その小さな作品一番手前にある「サカナ」を二つもらう事にした。ちなみにひとつ「1$」で計2$です。この「1ドル」という物(商品)の物価は、前回(2014年)シェムリアップに来たときと変わりません。
このロリュオス遺跡の近くには、これを作る工房があるのでこの子が学校で作ったと言うのも偽りはないだろうと思う。そして、それらはクォリティも高く購入してもいいと判断できた。
手作りの物に対する興味はそんなところから足を止める。
意外と日本のツアーの人を見ていると、売り子さんが寄ってきたときに、購入する人は少ないように思う。それは、その商品の価値がはっきりしないという事でもあるが、大半は寄せ付けないとか来てほしくない、と言うのが多いように思う。
たとえば、先ほどの女の子がありきたりのアンコールワットの絵はがきを買ってという。
そしておきまりの「1ドル・・・」と連呼する。
ただ、それは、前回購入したものとほとんど同じだったし、価格の1$も同じ。
これは、店に並ぶと2$以上の値札表示がされているので、手売りの方がお得だった。
現在もスーパーマーケットのような場所の棚には2$です。こちらの方が安心して買えるのかもしれないけど1$も高い。
自分としては、単なる物乞いは避けるところがあるが、手売りで売り子さんの大人・子供に関係なく、物がよければ対価として購入するのはありだと思っている。
ミネラルウォーターを買いたいとその女の子と別れ際聞いた。
それなら「私の親がやっている店で買って」と指をさして示してくれた。
店は三軒ほどあるのだが、一番近い店で購入することにした。ひんやりと冷たいペットボトルを二本手に取ったら、三本で2$という。
「ドライバーがいるでしょう・・・」と言っている。
それに納得してトゥクトゥクの待つところへ歩き出す。そうすると、斜め45度方向から猛然とダッシュしてくる姿が目に入った。
先ほどの女の子だ。
私達に追いつくと「真ん中の店になぜ行かないの!(と抗議している)」そして「自分のところなら2$で4本(そんなジェスチャーで)だったのに!」
と、すかさず、キーホルダーやその他小物も1$と連呼して商売気を出してくる。根っからの接客好きなようだ。それでも、トゥクトゥクのスタートのエンジン音が響くと、悲しそうに自分の持ち場に戻っていった。
「店を間違えたのはすまなかったことをした」と、トゥクトゥクが走る走行音にかき消されながらつぶやいた。
トゥクトゥクは気が合う人がいい
予定通り、オールドマーケット付近で降ろしてもらう。
両替所の場所はどこら辺かと聞くと、この通りの道を渡ってすぐの赤い看板だあるところと教えてもらう。
今度は、明日の予定は決まっているかと聞いてくる。3日は「バンテアイ・チュマールに行く予約があるけど、5月4日ならまだ決めていない」と答えておいた。
実際、好青年?だったし、トゥクトゥクの運転も安心できる。他のドライバーにお願いするよりもこの人ならと感じさせる。
観光をメインにしているトゥクトゥクドライバーなので、いい加減な約束はできないと思い保留していた。それでもこちらの事情が大きく変わらない限りはお願いすることは決まっていた。
パブストリートで、念願の生コショウ料理を
実は何を食べようかと決めかねていた。
店頭のメニューを見てまわりながら歩く。そんな雰囲気をすぐプロ達は見逃さない。トゥクトゥクから、頻繁に声がかかる。無目的でブラブラ姿はスキだらけである。
一軒の店の前で目がとまった。奥にいた店員がメニューの説明をしてくれた。海鮮を使った野菜+生コショウ炒めであることがわかる。それを知った相方はすぐにこの店に決めた。
そして、私の方は、普段は日中にはアルコールを入れないが、ハッピータイムというお得な価格と強いオススメでビールを注文した。さすがパブストリート内である。
これは、プノンペンの「ボパープノンペン・タイタニック」でオーダーしたら牛肉と野菜の生コショウ炒めが出てきて、がっかりした経験があり悲願のメニュー。
食事が終了して、店をでるとトゥクトゥクから、また声がかかる。それでも、この場所からホテルまで、なんとなく歩いて帰ることにしたのです。
近くはないですが、意外と歩けてしまいます。
明日は、カンボジアの北西部、タイのピーマイ遺跡へ通じる交通の要衝でもあった「バンテアイ・チュマール」への長旅が待っている。
以前、無印良品の中でセレクトしたものがありますが、断然「変換プラグ」はこれに決めてます。いろいろ使いましたが、今はこれを二セット持っています。
ホテルだけで無く、トランスファーやトランジットのときや、ラウンジでスマホの充電などでACアダプターと一緒に持って歩きます。
カンボジアの場合、比較的日本のプラグのまま差し込んで使えることが多い。ただし、220Vの電圧なので、日本の家電製品を使うなら変圧器が必要になる。スマホなどのアダプターは、世界の電圧に対応する物がほとんどなので、iPhone 等で困る事はない。
ホテルでは、ほとんど日本のプラグをそのまま差し込めるのですが、たまに緩いことがありアダプターなどは重さで外れそうになります。
私が常に持って行くのは「無印良品」の変換プラグと決めています。
以前の記事の抜粋です。
充電アダプター等を接続した場合、重さによっては差し込みの安定で大きな違いがあります。無印の方は、導通する面が一つ増えているので安心感があります。
たったこれだけの違いですが、無印良品のクオリティの高さを感じます。今度海外に行くときは、もう一つ、トラベル用変換プラグアダプターを調達する予定でいます。
コメント