横山八幡宮の「逆さ公孫樹(さかさいちょう」
宮古市の「逆さ公孫樹(さかさいちょう)」は、横山八幡宮の新官が阿波の鳴門の大鳴動を鎮めた功績から「宮古」の地名をもらい、帰路持っていた杖を地面に差して根付いたのが「逆さ(公孫樹)イチョウ」だったと言われている。
Appil 30,2023~May 05,2023
龍泉洞から宮古へ
今日の朝から予定していた龍泉洞の入洞は、昨日済ませてしまっていたので、チェックアウト後に同じく遊歩道を使って龍泉洞へ向かいます。チケットについているもう一つの券、龍泉新洞科学館へ入場します。
てっきり、博物館のような展示スペースと思っていたので、その本格的な洞窟を目の当りにしビックリです。昨日の龍泉洞よりも、ここで出土した土器や石器が展示してあったり、縄文時代の住居に使われていたと知って気楽な洞穴ではないと感じます。
龍泉新洞科学館へ
入口には、ヘラジカの角が飾られています。トンネルは、一気に地底に足を運ぶ構造です。
規模は小さいようですが、この新洞は龍泉洞の鍾乳洞と清水川を挟んで地底深くでつながっていたとされています。地底は気温が一定で過ごしやすかったことが住居として使われた跡が残っているのでしょう。
秘密基地に侵入という探検気分になります。
龍泉新洞科学館は、将来にわたって形成される石柱を計測したり、鍾乳石に富む洞穴の奥を保存のために立入禁止にしています。
科学館の名前の通りの施設でした。
15分ほどで見学は終了です。
当初の計画は、14時過ぎにここ龍泉洞を離れる計画でしたが、昨日龍泉洞を一通り見てまわったことで時間がたっぷり余ってしまいました。
14時台のバスの時刻の前は、12時台にあり三陸鉄道の宮古方面への乗継ぎもなんとかできそうです。今の時刻は10時をまわったばかりで、一本前の便でも2時間以上あります。そこで、現在時刻から最短での乗継ぎ方法を検索します。
これで宮古で過ごす時間が増えますが、いくつかの予備プランで行こうと言う事になり10:36発の龍泉洞前のバス停で待つことにします。
スマホにインストールしている「乗換案内」アプリのおかげでほぼ瞬時に計画を立てることが可能です。この結果に基づいてバス停の時刻表を確認しておきます。
岩泉小本駅から三陸鉄道宮古駅へ
前出「線路はつながった」書籍によれば、岩泉小本~宮古は、トンネルが多く三陸海岸の一番いい景色が見えない場所となると書いてあり、その例として龍泉洞からのツアー客が鉄道に乗車しても三陸鉄道の良いところをご覧に入れられない。そのような表現があったと記憶しています。
そして、この路線こそ三陸鉄道の社長が「できる所から、一刻も早く列車を走らせる」と震災で被害にあった線路を復旧宣言した区間の一つであり、それに乗車することも今回の旅の目的でした。
昼頃まで龍泉洞にいるつもりが、宮古駅に到着しています。「道の駅いわいずみ」に立ち寄って予定にしていた次のバスが来たら乗車という方法もあると思っていましたが、鉄道内で調べてみると宮古に面白い神社があるので興味を持ちます。
明日の山田線「さんりくトレイン宮古」は、えきねっとで予約済みなので、JRのみどりの窓口で発券します。
はちまんさまと親しみを込めて言われる横山八幡宮
宮古市役所(イートピアみやこ)の駅前広場出入口から、階段でクロスデッキ(自由通路)に上がると宮古駅に集まる鉄道車両が見られるビューポイントになっています。祝日なので親子連れで展望デッキのように眺めている子供達が印象的です。
国道106号、宮古バイバスを横断して、宮古市立第一中学校方向へ行くと、第一鳥居が見えてきます。その学校には宮古の指定文化財の公孫樹(イチョウ)表示があります。実際は校庭にあるようなのであとで行ってみます。
第二鳥居が見えてきました。その手前には手水舎があります。鳥居をそのまま直進して階段を登る「男坂」と左手に進む緩やかな坂の「女坂」に分かれます。
数え間違えがあるかも知れませんが、この男坂は100段以上だと思います。
「はちまんさま」に辿りつきました。大きな木を左右に従えて重厚な神社の体を成しています。
境内には、神興堂、古峯神社、金比羅神社があり参拝のあとは、順に女坂から戻る方法もありそうです。
参道から離れて踏み固められた細い道を閉伊(へい)川の河川敷まで降りていきます。対岸は公園のように整備されているように見えます。あとで調べると、ふれあい公園(閉伊川緑地公園)という大きな施設でした。
宮古の地名のルーツと逆さイチョウ
先ほどの宮古第一中学校のグランドが見えてきました。ここに公孫樹(イチョウ)の木があります。特に、この木の枝につく葉は、逆さに付いていることから宮古市の指定文化財(天然記念物)に指定されています。
阿波の鳴門が、鳴動し怒涛巻く天変地異が起きた時、横山八幡宮の神官がこれを鎮めようと日夜祈祷をしたところ、一首の神歌を得ることができたという。その歌を持って阿波の鳴門に赴いた。
その古びた様子を和歌にして答えたのが
このような場所は、ツアーなどの観光としては成り立ちにくいように思います。フリータイムのような時間にオプションの一部として訪れるならいいかも。今日は祝日なので校内や校庭を含めて人気(ひとけ)はないですが、通常は授業中で教室もグランドも使用しているので気をつかいます。
一応この逆さイチョウの木がある場所は、「いちょう公園」となっていてすべり台やブランコなど遊具がある施設です。
こちらを出てすぐ、閉伊川にかかる小山田橋の欄干から見える「ラサの大煙突」は圧巻です。
宮古のシンボルになっているとの事です。
宮古に宿泊するのですが、候補に挙げたのは磯鶏(そけい)駅の近くです。駅からの送迎があったので決めました。
ホテル内はすこし築年数がたっているようですがリニューアルされています。
震災の時は、このホテルの建物が津波の防潮堤の役割をして、広い範囲での被害を防いだと言われています。もう一つこのホテルを選んだ理由に磯鶏駅にあるSL公園を見て見たかったこともあります。
龍泉洞や、明日予定している浄土ヶ浜まで、北海道からのパックツアーがJTBならホテルを中心に選べます。最短一泊二日からのプランが用意されています。
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