景色の雄大さは、実際登って感じて記念におさめるのがよいと思いますので、登山ブログのようにあまり写真を掲載していません。
登頂5日後には、8月というのに初冠雪
という私も8月だというのに、ダウンジャケットはしっかりバックパックしています。黒岳の山頂は、この時期でも日差しがあると暑いのですが少しガスが覆うと途端に身体を冷やします。
頻繁にアウターの重ね着で調整しています。
大雪山への入口として
私の場合は、札幌から4時間ほど車を走らせて「層雲峡黒岳ロープーウェイ」を目指して登山を開始しますが、本州から来る場合は、主に旭川空港を玄関口とする場合が多いと思います。
大雪山の登山ルートは色々ありますが、黒岳から登って旭岳縦走というルートやその逆も多いと聞きます。その場合でも同じく旭川空港からだと思います。そこで気になるのが、ガスカートリッジの入手ではないでしょうか?
黒岳方面で効率のいい入手方法は、空港到着時に「旭川空港到着ターミナル総合案内」で
購入するか、「層雲峡・黒岳ロープウェー」の売店で購入するかでしょう。
天候が良ければお鉢平を一周してくることも考えましたが、朝早くこちらに向かう道中も雨模様。今日は黒岳石室まで行って下山するルートに変更しました。
往復切符を購入して乗り込みます。
天気が良ければこんなにキレイに見えるロープウェイの車窓です。珍しい「柱状節理」の岩肌が印象的です。
黒岳ロープウェイの黒岳駅が5合目です。
黒岳ロープウェイの終点の黒岳駅が5合目となります。そこから、少し歩いてリフトに乗り継ぎ7合目まで一気に行きます。そのため、多くの観光客もスニーカーで黒岳を目指すことが多いです。今日は天候が良くないので、それほど多くはありません。
朝の黒岳の天候は濃霧、ロープウェイ改札手前に書いてありました。観光客の中にはリフト終点の7合目にある「黒岳カムイの森のみち」を散策する人達もいるようです。
黒岳駅からリフト乗り場までの道のりは、かなりガスがかかっています。霧雨が降っています。
雨が上がってきています。風があるので刻々と変化する気がします。
リフトの乗車は、バックパックを前に抱えて乗り込みます。
7合目にて下車します。帰りは、乗車口から乗り込みます。
こら辺を充分考慮して御鉢平の一周などを楽しみましょう。
帰りは反対側から下りのリフトに乗ります。
一度、リフトを使わずに下山したことがあります。登山ルートがありますので迷うことはないのですが、七合目~五合目までの二合目分の所要時間を考えると素直にリフトを使う方がいいようです。
ちなみに、ロープウェイを使わずに登るルートもあります。今年は、天候のため見ることはできませんでしたが、以前は麓から登る姿をみかけます。健脚の方や時間をかけて大雪山系の縦走する人などが挑戦していました。
この7合目は、エゾリスなどの庭になっています。必ずと言っていいほど出会います。
雨で濡れた木道や岩肌は滑ります。
登山開始は9時41分、普通は1時間半位で山頂まで行くようですが、いつのもように写真撮ったり、休憩したりで2時間ほどの行程を考えています。
小学生くらいの子供が追い抜いていきます。よく見ると親子連れですが、馬力ある子供は親を置き去りにして進んで行きます。
雨が止んできました。日差しが強くなるまでにはなりそうもないですが、相方と私は一応「晴れ男・晴れ女」で通っています。神通力が効くのは自分たちが活動している範疇です。
マネキ岩の周辺は、お花畑になります。あと1ヵ月もすると紅葉が始まりますがここも見所の一つです。
晴れているともっとキレイなのですが、ここのお花畑は登った人が共有できる場所です。
黒岳の山頂
九合目からの登りは、雨も上がり天候の回復をきたいしたのですが、ちょうど山頂に到着したときは、ガスに覆われていました。
2時間位のペースで登ってきましたが、1時間45分ほどで到着。普通はもっと早いペース、1時間30分以内でしょう。
昼近いのでここで簡単な食事をすることにします。湯を沸かして高速道路パーキングエリアにある「セコマ」で購入したおにぎりを食べます。
山頂にも、エゾシマリスがいました。石積みの隙間に潜んでいます。エサを求めて近づいてきます。
黒岳石室までの視界が開けたので、向かうことにします。山頂は天候が変わりやすく急激に冷え込んできます。エゾシマリスのいた避難所の陰に隠れてTシャツを着替えることにします。サラサラで気分がイイのと、なんと言っても体温の低下を押さえるられます。
黒岳石室~桂月岳へ
天候が回復しているので石室をそのまま通過して15分から20分ほどでの桂月岳に登る予定を立てる。山頂から一度下り、遊歩道のような道のりを歩き石室へ。20分もあれば到着する。
※注意
縦走や御鉢平周遊などの時は、スマホの電源を切ってバッテリーの節約をすると良いと思います。
※補足
写真に向かって右側の奥に、黒岳キャンプ指定地があります。
そのまま、桂月岳へ向かいます。ここで、荷物を置いて行く人もいます。たいした距離でないのでそのまま向かうことにします。
山頂付近では、「なきうさぎ」の鳴き声を聞くことがあります。すぐそこにいることはわかるのですが、なかなか姿を見せてくれません。警戒心が強いのだと思います。
山頂から、今登って来た方向を見下ろすと、黒岳石室とキャンプ指定地に張られたテントが鮮やかに見えます。
環境の保護のため、協力金200円をお願いします。
自転車漕ぎをしない人が多いので、登山で疲れているところなんですが頑張りましょう。
トイレ休憩のあとは、再び黒岳山頂に戻って下山します。
大雪山系黒岳の下山で思う初期設置値(デフォルト)
雲は厚いが、風の流れによって青空が顔をだす。
リフト乗り場がある7合目に近づくと、本降りの雨がったらしく朝の登山開始よりも濡れていた。ガスもかかっていたが雨には当たらずにすんだ。
リフトを乗り継いで、ロープーウェイのある5合目黒岳駅に着くと、臨時運行のお知らせのアナウンスで、飛び乗って下山した。往復キップがあると少しだけ割引になる以外にこんな時間の節約ができる。
黒岳ロープーウェイのお得な往復と山遊
往復キップは、リフト券とともに2日間有効なので登山者に取っては、先ほどの黒岳石室かその横のキャンプ指定地で一泊して「お鉢平」一周するとか、北海岳を目指し、白雲岳を登り白雲岳避難小屋のあるキャンプ指定地で一泊、翌日は北海岳方面から、黒岳石室経由で下山などは可能だろうと思います。
北海道登山と低体温
北海道外から層雲峡を目指す場合、旭川空港でレンタカーなどを借りて登るかたも多いと思います。実際、駐車場を見ると他府県ナンバー以外にレンタカーも多く見かけます。
レンタカーを各社別に比較ができます。とくに「旭川空港」での手配なら定価の最大50%OFFのレンタカー「たびらいレンタカー予約」が便利です。
たとえば、札幌よりも北にある旭川ですが、夏は土地が盆地の形状で気温が高いことが多いです。旭川空港に着いて体感する温度感覚を、大雪山に持って行くのは危険です。
本州に比べて標高が2000m級と低い大雪山系にある旭岳が、北海道最高峰です。
計算式のエビデンス
単純に100mごとに気温が0.6℃低くなる計算式にあてはめても、10℃~12℃低い気温です。地上で25℃と暑いくらいの気温を感じても山頂付近では13℃ほどになります。
本書にあるように、3000m級の山を例に書かれていますが、北海道では2000m級の山々で夏場の気温の管理と置き換えて見た方が良さそうです。
夏の時期でもダウンジャケット(ウルトラライトダウンなど嵩張らないものが多くなりました)など防寒をしっかりしていくことをオススメします。(使わなかったらそれはラッキーです)
気候から考えてみると、所々、雪渓としてとけずに年中残っています。今回登った黒岳7合目からの登山道さえ、7月になっても9合目付近のマネキ岩が見える場所は、雪が残っていることもしばしばです。
アイゼンが必要か?と以前聞かれたことがありますが、ほぼ必要がないとおもいます。ザクザクしたザラメ状の雪だからです。北海道内の人なら夏のスニーカーでも器用に登れるくらいです。(その程度の装備で登るのが良いかは別問題です)
それほど、普通に観光で来て気軽に登ることができる山でもあるのです。
層雲峡は景観自主協定地区
地区内の宿泊施設や土産店などによる景観自主協定を平成10年度に締結し、施設の形態、意匠、色彩が、自然の景観や環境を害しないように配慮し整備された。
(資料:上川町役場企画総務課より引用)
そのため国道39号線から旭川方面から来る場合、層雲峡入口の手前左手に、「セブンイレブン」があります。しかしながらいつものカラーではなく初めての場合、パッと見で判断しにくく、通り過ぎてしまう車や、唐突にハンドルを切ってコンビニ駐車場へ入る車がいます。
ちょうど、向かえ側には、人気の大きなホテル「層雲峡温泉朝陽リゾートホテル」があるのでそこに右折で入る車があると、一瞬混雑します。速度を緩めて安全に・・・。
旭岳方面から縦走する場合の携帯トイレ
登山者として、トイレの問題は重要な事項だと思います。トレッキングをする場合は、携帯トイレ持参が原則です。黒岳で登山者に話しを聞くと旭岳から黒岳を目指している方々が多いです。
ロープーウェイで下山後、建物に背を向け左手に「層雲峡ビジターセンター」があります。時間がある登山行程なら、ここに立ち寄って大雪山系全般の情報を得るとよいと思います。
携帯トイレの販売は、回収場所である「層雲峡ビジターセンター」や「黒岳ロープーウェイ売店」やホテルの売店などで手に入ります。
黒岳軟弱登山を終えて
相方を巻き込んでの登山を始めて11年ほど経ちます。
北海道の山は7月・8月といえ登山するものの心得として「低体温」に気をつけたいところです。今回も、準備段階でダウンジャケットを持って行くか相方が質問してきます。
長く雪国に暮らしていても防寒具は、夏とは結びつかないようです。登山用品店なら季節に関係なくダウンジャケットなどが手に入ります。
そのため夏場に「ダウン?」という冬仕様のモノは忘れがちです。また、夏用のトレッキンググローブは、雪交じりの気温になると指先の感覚を失うくらいになります。
オーバーサイズの防水グローブや防寒用の手袋があった方が良いようです。
北海道の夏山と言えば「最新第3版 北海道夏山ガイド③ 東・北大雪、十勝連峰の山々」は欠かせない山のバイブルとなっています。古い版のものを持っていますので最近の編纂のものと比較はしていませんが、今回の黒岳は七合目から1時間というコースタイムとなっています。
この著書のことわりの中に、休憩なし(健脚?)として書かれている部分があり、私は、おおよそこのコースタイムに1.70から、時には1.80位の係数をかけて自分のコースタイム予想(軟弱です)を立てています。
今回の黒岳は、1時間(60分)と書いてあったので、1.70をかけて
景色の写真を撮ったり、休憩したりしていたのでほとんどジャストタイムでした。
旅のブログに、なぜ登山の記事を織り交ぜたか?
海外の旅を続けてきて気づいたことがあります。私の年代になるとツアーを利用する旅行が圧倒的に多い事です。それと同時に、私が北海道外の登山をしようと検索すると、思った以上に登山のツアーの募集があります。
ここ北海道の山でも登山に関するツアーが多いことに気づきました。登山口までのアクセスやルート設計なども任せられれるのは便利です。
しかし、疑問に思ってしまうのです。
最初の一歩からお膳立てされて、不足のものは聞けば購入する場所を教えてくれる。そういうリスクのない山旅もいいのでしょうが、調べていく登山というのも楽しいものです。また、登山は単独か相方としかあえて行くことはありません。
数少ない日数のなか登山へ行くので人に合わせて行くのは難しいと思えることと、山へは朝早くから行くのがいいと思いますし自分のペースとリスクは他人とは相容れないからです。
今回は、大雪山系のなかでも初級クラスの往復を題材にしましたが、その山の奥深く入って行くと難易度が上がって行きます。楽しいはずの登山が一瞬にして台無しになってしまうことがあります。
2009年7月16日「 トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか」も登山者に取っては記憶に新しく、それもツアーでした。
登山の技術については、語れませんが多くの「事前情報」については詳細に残せるような気がします。
高速道路が通っているので札幌から日帰りの範疇の場所ですが、せっかく来た良質の温泉地ですので、ゆっくり温泉に浸かります。
今回は予約サイト 「一休.com」から老舗の「層雲峡温泉 ホテル大雪」を選びました。建物は古いのでしょうが、改装をされて古さを感じません。
温泉は、ホテル内に三ヵ所あって源泉温度が高いために加水しているようですが、すべてかけ流しでした。館内でプチ湯巡りしましたが、なかでもチニタの湯が気持ちがよかったです。
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