今日は2020年1月1日です。この頃はハノイの中心部は多くの観光客で溢れていました。喧騒を離れて昔ながらの場所を求めてヴァンフック村にきています。
2回目のハノイの旅【9】Dec 29, 2019~Jan 04, 2020
ドゥンラム村は、ベトナムの古い町並みを残していました。もう一つ伝統を受け継いだ村がハノイの郊外にあります。
東南アジアのシルクと安い中国シルクの明暗
絹の産業の村は、かつてベトナムを代表する産業でした。
記憶に新しいのは、2017年に起きた「カイシルク」事件と言われる、シルク0%と分析されてSNSなどでも炎上したのは記憶に新しいと思います。
ベトナムの伝統衣装のアオザイなどにも使われるので、絹の産業は1000年ほど前からあったのもうなずけます。
絹と言えば日本では群馬県にある世界遺産「富岡製糸場」、隣国ですぐに思い浮かぶのはタイの「ジム・トンプソン」やカンボジアで日本人の故 森本喜久夫さんが手がけたIKTT(クメール伝統織物研究所)が有名です。
2014年カンボジアのシェリムアップにあるIKTT(クメール伝統織物研究所)のシルクの織機です。
日本は国をあげて生産してていましたので、規模が違います。
世界遺産に登録されていますが、建造物はレンガ他、木造建築なので今後の維持管理が求められるでしょう。富岡製糸場は国策の事業でした。
ヴァンフック村のシルク織機
前置きが長くなりましたが、ヴァンフック村のシルク織機が稼働していました。
本来の繭の色は白ではなく黄色のように色が付いている。それが、熱水やアルカリで白い絹糸になるという。日本のカイコは多くは白のイメージがあるが、それが少数派なのだと言う。群馬で「群馬こがね」などという黄金色にした特殊なものがあったのを覚えています。
ショップもかねている「Mao Silk」の工場を見せてもらいました。カイコから絹糸を作り絹織りをして販売までをしているようです。
ベトナムハノイにあるヴァンフックのシルク工房です。
シルク織りの紋様の型とのことです。
人口1000人ほどの村と言うことで、スマホなどのデータ通信が弱いという話がありましたが、まったくモバイル通信には事欠くことはなくアクセススピードも十分でした。
観光客向けのおもちゃの販売です。家族連れの観光客(中国人)が多かった気がします。
小さなエリアなので、各シルク店を見てまわってもそんなに時間はかかりません。
ただ商品の価格はまちまちでしたので、よく見て判断するのがベストだと思います。
シルク商店街のほぼ中央付近に竹の密林があり、そのまわりをシルクの店舗などが並んでいます。
郊外といってもハノイの旧市街から30分程度
街並は、古くからあるような風情がありますが、思った以上に観光客が来ています。喧噪を離れてゆっくりしたいとか、ゆったりと落ち着いてシルク製品を購入するという向きにはどうかなと思います。
ハノイの大聖堂あたりからでも、タクシーで30分程度の場所です。少し時間があったら、ホテルでタクシーチャーターで往復するのもいいかもしれません。
今回の旅で、使ったベトナムのSIMカードは通話付きの「Vinaphone」です。使いやすいSIMカードだったと思います。
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