Sep 19,2020~Sep 22,2020
廃線路アプトの道をテクテクと。【6】
アプトの道を下りになると、少し歩きに余裕ができます。まわりの木々を見るとこれからおとずれる「紅葉」の季節は見応えのある景色を提供してくれるだろう、と思う・・・。
碓氷湖近くにある小さな(MINI MINI)コーヒーハウス
熊ノ平からの復路は少しペースを上げています。疲労感もあまり感じていないのと、一周が20分ほどかかる碓氷湖をどうするかを時間を気にしながら歩いています。
一番長い六号トンネル内の排煙口も余裕を持って撮影できます。すれ違う人達も少なく、後から追い抜いて行く人もいません。
このトンネルを過ぎるとめがね橋まで一気に下り視界が開けてきます。案の定、人の多さが目に飛び込んできました。この上はマスクをしようとめがね橋の階段横にあるベンチで装着の用意をします。
アプトの道のトレールは、本当は昨日の朝から予定していました。ただ、午前中は雨の予報だったので、榛名神社と急遽入れ換えましたが今日にして良かったと思います。ウォーキング日和と言いましょうか、気温も高過ぎずで快適でした。
碓氷湖を一周するか、朝この道を通過したときに、気になっていた雑貨屋さんとコーヒーの店でその時間を使って休憩するかを相方に相談すると、すぐにクールダウンと即答されました。
この左脇の階段状の坂を登っていきます。最初は雑貨店「コロボックリ」とコーヒーショップが同じ建物かと思いましたが、隣の建物でした。
そこには、旧車ファンなら目に止めるだろう「MINI」が置いてあります。
店内は、もちろんMINIに囲まれていて、先ほど見たMINIも購入時の塗装を維持しているというから驚きです。ナンバープレートは「群」一文字時代ですから40年くらい経っているビンテージでした。
「碓氷の湧き水で入れたコーヒー」とアプトの道側のお店の案内板に書かれていました。
この辺は自然が豊かなのだと思います。クワガタを久しぶりに見る事ができました。
北海道へ旅行したいというオーナー夫婦と話したおかげで、体力を回復しました。これから「峠の湯」に入って汗を流します。
アプトの道を歩いてちょうどいい場所にありますよ。
峠の湯で汗を流し、麺処 霧積で舌鼓
天然温泉(循環)で、今日の疲れを落とします。受付のとき「モンベルの会員証」があれば割引きでした。さらに「碓氷峠鉄道文化むら」の入場券提示でも割引きでしたが、相方にまかせたため知らずに普通に支払いを済ませたようです。
さっぱりしたところで休憩しながら窓から見える山系に見とれてしまします。
峠の湯の休憩所にこのような張り紙があってカンペです。
温泉に浸かってお腹が急に空いてきました。時間は13時半になろうとしています。「麺処 霧積」のメニューを確認しましたが、ここ数ヶ月コロナの影響で販売休止中のものが多いようです。
峠の釜めしは昨日堪能しているので、冷たい蕎麦の中から珍しい「信州クルミそば」を注文してみました。
本当の信越本線を使う「トロッコ列車シェルパくん」へ
15:40分の最終便か14:40分のトロッコ列車に乗車しようと考えていました。碓氷峠鉄道文化むらの入場券は、持っていますからトロッコ列車の乗車券を購入します。連休中なので混雑していると予想していました。
「とうげのゆ」駅を終着駅とするトロッコ列車は、実際の横川駅から碓氷峠へ続くアプトの道となる廃線路(平成9年廃線:信越線横川~軽井沢間の下り線)を残して走っています。
復路で峠の湯から歩いても1時間位で、碓氷峠鉄道文化むらに戻れる事を考えると利用しなくてもいいのですが、せっかくだから乗車してみます。
乗車時間は約20分ということで、かなりゆったりとしたスピードです。さらに往路では「旧丸山変電所」前の「まるやま」駅に停車しますが、上り列車となる復路は通過してしまいます。乗客は、往復の乗車券を持っている人が多かったように思います。
このトロッコ列車を利用するには、碓氷峠鉄道文化むらの入場券が必要です。ここで入場券と乗車券を同時に購入可能なようですが、トロッコ列車の定員に限りがあるため急な購入はできないこともあるようです。
復路の終点駅「ぶんかむら」駅に近づくに従って、乗客の中から一定のため息が所々で起きています。旧18号線に目線がいっています。碓氷峠から高崎方面へ向かう車が大渋滞してます。
コロナ自粛とGoToトラベル、そして爽やかな旅行日和の天候で、一気にレジャー指向になっているのがわかります。
この写真の便が戻ってくる最終に乗車する計画をしていましたが、1便早く戻ってきてよかったかもしれません。展示車両などテーマパークとして施設内は、多くの小さな子供達を連れた家族で賑わっていました。
鉄道文化むらを散策
この便が戻ってくる便に乗車する計画をしていましたが、1便早く戻ってきてよかったかもしれません。展示車両などテーマパークとして園内は、多くの小さな子供達を連れた家族で賑わっていました。
特に、おじいちゃんとお孫さんという二人連れも多かったのは意外でした。
思った以上に馬力があります。軌道にはちゃんと踏み切りがあり歩行者は遵守します。
アプト式とはなんぞや?という答えが展示されていて資料館としても重要です。ちなみに日本国内で「アプト式」で走っている鉄道は「大井川鐵道」だけだそうです。
このシステムに組み合わさる線路の形状が、屋外に展示されているのがわかりやすかったです。
大半の鉄道車両は屋外に展示されていますが、その手入れの良さに関心します。
アプト式の車両に増して目を引いたのは、シルバーに輝く車両です。
その特徴が書かれていた。九州と本州を結ぶ「関門トンネル」用であり、本州側の直流と九州側の交流の切替を車両内でできた。さらに、塩害の腐食から守るためのステンレスボディとなった。
1時間ほど施設内を巡ったあと、横川駅に戻り高崎へ戻ります。これで、今回の旅の目的の一つ「アプトの道」を歩くを達成することができました。
昨年、世界遺産「富岡製糸場」へ行く時に予備知識として読んでいた講談社学術文庫「明治鉄道物語」があります。(※講談社学術文庫は、古いモノはなかなか増刷さらないので貴重です)
この信越本線は、繭と生糸の集散地化に役立ったと書かれています。日本の国策としてのシルクと産業革命である鉄道、輸送力アップによる近代化と繋がっていく重要な路線だったと感じます。
今日歩いたアプトの道が繋がっていたという信越本線(高崎から直江津まで)と高崎から上野間(高崎線)も「繭と生糸」当時重要な位置づけであったと書かれています。
そして、海外への貿易港への横浜までが日本の鉄道によるシルクの道だったかもしれません。
明日は、札幌に帰ります。旅はあっと言う間に過ぎていきます。
アプトの道の旅の見所や書き入れなかったこと、帰路で立ち寄った神田明神など次の章でまとめて見たいと思います。
つづきます・・・。
コメント