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アプトの道が教えてくれたゆっくり旅

廃線路アプトの道をテクテクと。Sep 19,2020~Sep 22,2020 【7】

札幌では、車を使った旅をすると、あれもこれもと凝縮したプランを練りたがります。しかも北海道を旅は、公共の交通機関を使うとどうしても不便なところを素通りしてしまいます。

今回のように関東圏を旅行しようと考えると意外なほど楽しめるスケージュールが可能だったりします。路面バスやJR・私鉄などは、路線と時間を下調べしてみると車が無くても(レンタカーを借りなくても)大丈夫なことがわかってきます。

旧18号中山道を使い車なら、主要なところに駐車場がある。

旧18号中山道を使い車なら、アプトの道を歩くことなく主要なところに駐車場がある。

もちろん、休日は限られているので目的地近くまで、空港と空港を点で結んで往復しますが・・・。

レンタカー使ったら、もっとたくさん詰め込んでいる旅だった

アプトの道を歩いていると、観光の名所との合流点、たとえば「めがね橋」で一気に人が増えたりします。今まで鉄道が走っていたところも車での移動で早く手軽に訪れることが可能となっています。

信越本線の群馬側の終着駅横川駅から、廃線になった長野側軽井沢駅まではバスが往来していてます。本来の信越本線は直江津を経由して新潟までを運行していたが、北陸新幹線と上越新幹線によって移動時間の短縮、早さの追求により廃線と経営分断により使命を終えたのかもしれません。

これまでは、効率良くとか早くという旅のテーマによって「ゆったり」とか「のろい」が悪のように扱われていたように思えてくる。少ない休日を最大限活用するために「もたもた」したプランは嫌われてしまうのかもしれません。

SLぐんまよこかわの運行日は、駐車場も満車が続きます。

SLぐんまよこかわの運行日は、駐車場も満車が続きます。

横川駅に下車しておぎのやの「峠の釜めし」を食べる人よりも圧倒的にマイカーなどで来ている人が大勢いました。

この日は、SLぐんまよこかわ乗車前に、定食を食べることができました。

この日は、SLぐんまよこかわ乗車前に、定食を食べることができました。

私達は何とか「本店」でありつくことができたが、近隣の横川店や駅前で仮設の販売所などで「釜めし」を購入したり食べたりしています。

蒸気機関車も十分な燃料を補給されて出発を待ちます。

蒸気機関車も十分な燃料を補給されて出発を待ちます。

SLが、沿道の住宅街を走り抜けると、家族が出てきて手を振ってくれます。その通過スピードが何ともちょうどよく、目と目を合わせることも可能です。

「横川ー高崎」間は、各駅に停車しながら通常約30分程度で走り抜ける。しかしその同じ路線を「SL(蒸気機関車)」は、1時間を越えて運行していく。しかも、停車駅も限られているしその時間も決して長くはない。

旅の移動を時間軸で測ってしまうと「早さ」が正義となり便利を要求してしまう。

この日、横川駅から高崎まで車で同じ時間帯に走ったら渋滞などで随分時間がかかっただろうと想像してしまう。一見便利な車ですがこんな時はゆったりと列車に乗車してみるのも楽しいものです。

旅の途中で美術館

ほぼ定刻通りに「高崎」駅に到着し、今回初めて高崎駅の西口から出るとき気になっていたポスターがありました。

高崎美術館でダリが見られるとは!

高崎美術館でダリが見られるとは!

午後6時まで開館しているようなので、SLに乗った高揚感 をもったまま行くことにします。コロナ対策で入場に少し時間がかかるだろうと想像していましたが、体温測定と住所の記入し入場料を払って館内へ。(※300円は安い・・・)

高崎市美術館 - 高崎市公式ホームページ

もちろん美術品の撮影は禁止ですが、この展示されている作品は目に焼きつき心に残ります。

チェコの建築家アントニン ・レーモンドが設計した高崎市の有名人「井上房一郎」の邸宅がこの美術館の中にあります。新型コロナの為か予約者のみが邸内観覧可能とのことです。時間も17時までで庭園のみは見ることができるとのこと。

庭園の深い緑に囲まれた邸宅の写真を何枚か撮っています。

居間と寝室の間のパティオ(Patio)とでも言うのでしょうか、戸外の空間があります。ここが入口となっているようです。

屋外の庭と邸宅の間に柱と壁面を利用した空間。

屋外の庭と邸宅の間に柱と壁面を利用した空間。

その時、美術館スタッフの方に呼び止められます。今なら中に入れますとのこと。コロナ化のなかで人数制限があるのだろうと思っていましたが、たまたま、人が少ない状態だったからかもしれません。

アントニン ・レーモンドの妻のノエミ氏の家具とともに。

アントニン ・レーモンドの妻のノエミ氏の家具とともに。

特徴のある天井の梁を撮影したかったのですが、ちょと室内灯の兼ね合いで諦めました。天井を被うのではなく柱が構造体として支えているのがわかります。Xperia5の超広角レンズモードで撮影しています。(このモードの場合は、歪みが補正されないので樽状になります。)

手前に引き出して使うベッドです。特徴のある天井の梁が見えます。

手前に引き出して使うベッドがあります。寝室という事でしょうか!特徴のある天井の梁が見えます。

斬新な建築の中にも、日本人として和室があるのは安心します。

シンメトリーで落ち着きます。超広角で遊んでいますのであしからず。

シンメトリーで落ち着きます。超広角レンズで遊んでいますのであしからず。

最終日は高崎からの帰路の選択

旅の最終日の前日、アプトの道を歩いて一度ホテルに戻る。もうお腹が空いてしまっていてどうするかとなった。今日立ち寄った「碓氷湖」近くの「コーヒーハウス MINI MINI 」の会話のなかで、群馬の郷土料理は食べました?と聞かれ何も食べてないことに気づきました。

昨年桐生では、「ひもかわうどん」を食べた事を思い出していました。宿泊先が高崎の駅前だと伝えると高崎は「パスタ」が有名だと意外な答えが返って来ました。

そう言えば、高崎駅前には大きなショッピングモールがあり滞在中何度か見てまわりました。その中に、パスタ屋さんがあったのを記憶していたので、駅ビルのMontres(モントレー)へ入ってみます。

夕食時、店に並んでいる先客は2組のカップルです。その一番最後に並んでいるとここから先に並ぶ場合は、エスカレータ側に沿って並ぶような指示が書いてあります。そんなに人が並ぶのかと疑心暗鬼・・・。

待つこと30分あまり、私達が入店する頃には本当に長い列になっています。

高崎名物と言っていいクォリティでした。

高崎名物と言っていいクォリティでした。割引き期間内にもっと自由に旅行ができるように・・・

「スパゲティー専科 はらっぱ」でおいしいバスタをいただきました。

翌日、いよいよ札幌へ帰ります。

帰りの便はJAL595便16:10発です。朝、高崎を出ると十分な時間があります。

帰りのルートですが

1,ゆっくり「車窓」を楽しみがら八高線

このルートなら、往路の時のように高麗川での待ち時間がなくスムーズに東京近郊の駅に到着できる事を確認しました。

2,地の利の良い「高崎」を生かして一気にに新幹線を使う

アプトの道を歩いて、せっかくゆったりした旅を目指したのにという思いから、今回は時間の節約をしない方がいいと思いました。

3,往路と同様に復路も同じ「高崎ー上野」

乗り換えもなく、比較的ゆったりしてせわしなくならなくていいかもしれないと思っています。

鉄道を乗る旅なら、せっかくの交通の要所である「高崎」を考えれば、JR前橋駅まで行き下車、乗車経験の無い「上毛電鉄」で赤城、前回「わたらせ渓谷鐵道」の相老駅で乗り換えた東武の「りょうもう」とか、素直にJR両毛線で伊勢崎から東武伊勢崎線などなど。

いずれも高崎駅を朝出発して、どうするかというルートは、東京に入って羽田空港へ行くまでの間に何をするかです。

ここからは、無計画でした。帰りの飛行機の時間からを逆算すると、高崎には昼頃までは滞在できます。

外国人の人気スポットの「神田明神」に寄ってみない?と相方が言い出します。

コロナの影響で京都の清水寺でも比較的過ごしやすくなったとかニュースの情報があり、これまでのオーバーユースが解消されていそうと言うことらしい。

御徒町駅で降りて、地下鉄に乗り換えたりせず歩いた方がいいかな!

 

高崎駅から高崎線で上野で乗換して「御徒町」へ決めました。

高崎駅での乗車率はそれほどでもありませんが、乗換線が接続されている駅の熊谷や大宮とった駅ではかなり混雑が予想されます。

Suicaのグリーン券の販売機があります。

Suicaグリーン券販売機

Suicaグリーン券販売機

相方はSuicaのカード型を使っているのでここで購入することが可能です。

相方は急いで購入です。

相方は急いで購入です。

私はモバイルSuicaなのでスマホアプリから購入が可能です。

あとになって車内でグリーン車を希望すると割高になりますし、800円でゆったりとした旅を続けられるならと思い購入することにします。

座席の上と書いてあるので背もたれ付近を探してしまいました。(-_-;)

座席上部と書いてあるので、背もたれ付近を探してしまいました。(-_-;)

お恥ずかしながら、「座席上部」と書いてあったので座っている背もたれ部分かな?と思っていたら、天井部分でした。

※上部という単語だったら「上の方」という距離を感じるけど、「座席」と一緒に使われているので「そのモノ」の上の部分と解釈するけど、ちがうかな?
頭上にあるSuicaタッチ部分

頭上にあるSuicaタッチ部分

赤のランプをグリーンにタッチして「自由席」の座席を確定しします。

座席を何度も変更している人もいました。

座席を何度も変更している人もいました。

高崎駅を出発です。最初のうちはグリーン席は、空いていましたが上野到着時はこの車両の2階席はほぼ満席でした。

次ぎの停車駅倉賀野へ

次ぎの停車駅倉賀野へ

GoToトラベルの最後は、神田明神へそして帰札

御徒町から歩いて、どこかで行きすぎて「裏参道」から入るつもりが「男坂」の階段を踏みしめることになりました。

男坂の階段

男坂の階段

普通だったら、少し遠回りでもここまで来たら「 随神門」へ行くでしょうと思いながらも・・・。

階段を登ったという達成感を感じさせてくれます。

階段を登ったという達成感を感じさせてくれます。

連休最終日とあって、混雑しています。外貨両替機があるくらいなので通常であれば海外の観光客も多いのが想像できます。

近づいて見るとたくさんの人が参拝しています。

列の一番最後に並びます。

長い列が続きます。

長い列が続きます。

私達の後からもドンドン人が増えています。

昼食をこの神田明神内にある「文化交流館 EDOCCO」でとることにしました。

そろそろ、空港へ行く準備をします。「随神門」から出ることにします。

秋葉原駅から歩いた方がよかったかなと思います。

秋葉原駅には、遠回りでしたが神田川沿いの「マーチエキュート神田万世橋」を車を避けるために散策していきます。

マーチエキュート神田万世橋

マーチエキュート神田万世橋

こんな事をしながら、旅の最終日を終えることにします。羽田に着くとすぐに手荷物検査をしてゲートへ向かいます。

帰りの便のJALの機体は、普段国際線で使われてうる航空機でした。ずっと使わないでいるわけに行かないのでしょう。本来なら、このシルバーウィークを使って海外旅行と考えていました。

それは、今年正月に行った「ハノイ」から帰って来てすぐです。その後、日本国内の反応は鈍いようでしたが、世界に蔓延したコロナウイルスによって「海外」の二文字は消えてしまいました。

そのおかげかもしれませんが、国内でゆったりとした旅行ができたのも良い経験になります。ただ心配なのは、失った人々の「活気」です。空いている事が不安になる場面がいくつもあったのも旅の印象でした。

アプトの道を歩いて、身体を癒やすには近くにある温泉がいいように思います。本数が少ないのですが、JR磯部駅から徒歩5分と近いので利便性もあります。また、「SLぐんま よこかわ」などの乗車日程と合わせても、停車駅となっています。
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高崎駅から信越本線の横川駅まで長くはない距離ですが、その間の磯部駅には「舌切雀のお宿 ホテル磯部ガーデンicon」があります。

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