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【青森・久慈・宮古へ鉄道の旅】東北西半分ぐるっと巡り・不来方(こずかた)【2】編

盛岡城跡の石川啄木の歌碑を見たあとに・・・

盛岡城跡の石川啄木の歌碑を見たあとに・・・

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盛岡八幡宮と盛岡城跡公園

盛岡八幡宮には、今日「子供の日」とあって、多くの家族連れが訪れていました。

まずは手水舎からです。

大きな石の水受けが印象的な手水舎です。

大きな石の水受けが印象的な手水舎です。

この少しだけ開放されてきた手水舎を見て、泉谷しげる氏の「春夏秋冬」の歌詞を思い出しました。

長く険しく強いられた新型コロナ対策が令和5年5月8日以降に5類に移行します。

「今日ですべてが終わる・・・今日ですべてが始まるさ」

季節性インフルエンザと同様の扱いになるということが4月27日発表されていました。

神社にとって、この手水舎が一番影響を受けた所のような気がします。

5月5日子供の日の神社

「お宮の一生もち」

「お宮の一生もち

盛岡八幡宮の「お宮の一生もち」は、1歳の幼児が一升餅を背負うことで「一生食べ物に困らない」ようにという行事です。

こんな大きな会場でできる事は愛情を一杯に受けているのだろうと想像できます。

私も幼児の頃には、場所が違えど一升餅を背負わされ餅に潰されて喘いでいる写真があった記憶がある。一応、確かに食べ物に本当に困ったことがないので、その時の御利益が、いまでも続いているのかも知れません。

木彫りの恵比(毘)須さんと大国さん

木彫りの恵比(毘)須さんと大国さん

今おかれている現実としては、商売繁盛などの神様に引かれているのは俗な人間なんでしょう。

大黒・恵比須の由来と説明文はありますが、木彫りの額には「恵毘須さん」と「大国さん」となっていました。

相方は、当たりでもらえる「特大の目出鯛」ねらいで鯛釣り堀おみくじに挑戦です。

本殿でお参りします。

そろそろお昼をまわっています。盛岡城跡へ向かってそのまま駅に戻る予定でいます。

鳥居をくぐり「宮古街道」を真っ直ぐ進みます。

盛岡城跡公園へ

不来方(こずかた)の地に築城された盛岡城は、明治維新以降の廃城令によって取り壊された一つです。

もりおか啄木・賢治青春館

もりおか啄木・賢治青春館

石川啄木・宮沢賢治がともに盛岡尋常小学校の出身でありその資料を集めたところで、この建物は、旧第九銀行本店本館で国の重要文化財に指定されています。

折角なので、中津川を渡るなら毘沙門橋方向へ足を進めます。

折角なので、中津川を渡るなら毘沙門橋方向へ足を進めます。

毘沙門橋手前は、歩行者用の遊歩道になっています。その路面に現れた「だんご石」?って何に!

盛岡市立杜陵小学校の前にだんご石の標識

盛岡市立杜陵小学校の前にだんご石の標識

川の方をのぞいてみると、これのこと?という石があります。

2つは、川面から顔を出していますが、一つは、何か大きな面を作っている岩が水面から少し沈んだ位置に見えます。川の水の透明度がよくハッキリと見えます。

川の下にどのくらいのサイズで埋もれているのだろう、と興味津々

川の下にどのくらいのサイズで埋もれているのだろう、と興味津々

「だんご石」というくらいなので、あとで少し調べてみたらこの中津川の護岸工事において、撤去する予定がまったく動かなかったと言われている記事を発見しました。

それを工事としてそのままにしているという事なのでしょうか?この盛岡には、多くの巨大な岩(石)が名所になっています。川が三方から流れる地形が自然に作り出しているのかもしれないと想像します。

毘沙門橋

橋を渡り、城跡の方へ進むと宮澤賢治の歌碑があります。

『宮(澤)賢治「岩手公園」』の碑の説明には、この詩の中に登場する「タッピング」は、バブティスト教会の牧師の名で、実際の詩では「タピング」と書かれています。その夫人がけは「ミセスタッピング」となっているのも理由があるのかな?

宮沢賢治大全の「文語詩稿 一百篇」の岩手公園を詠むことができます。

盛岡城跡は、石組みが綺麗に残る本丸から二の丸へ進んでいきます。

遠景から、今いる石垣の上からでも高さがわかる。

遠景から、今いる石垣の上からでも高さがわかる。

三の丸方向へ足を進めると、石川啄木の歌碑がある。

不来方(こずかた)の お城の草に寝ころびて 空に吸はれし 十五の心
石川啄木の歌碑

石川啄木の歌碑

この詩ですが、『一握の砂』の「煙 一」掲載され『教室の窓より遁(に)げて ただ一人 かの城跡に寝に行(ゆ)きしかな』に続く詩として書かれています。

青空文庫など無料で読むこともできます。

授業をサボって盛岡城跡の草むらで寝そべっていると、気持ちが空に吸い込まれていく、15才の自分の心。

何もかもうまくいかない時の心情のような、青春時代の一度は通ってしまう心の葛藤かな。

盛岡城跡の石垣が置かれ保管されています。

盛岡城跡の石垣が置かれ保管されています。

そろそろ盛岡駅に向かうようにします。ただ一つ気になった大きな石があります。神社の境内があるこの下からこの高さまであるように見えます。

烏帽子岩と言われる頭の部分?

烏帽子岩と言われる頭の部分?

盛岡城跡公園を降りていき、烏帽子岩がある櫻山神社へ行きます。交通量のある国道106号線が境内の入口のようです。

実際は中央通の県庁前の信号から鳥居が続いているので、その方向から訪れる人が多いようです。

肝心の烏帽子岩はと言うと、車の駐車場側に構えていました。

予想に反して、石垣が組まれていてそこからの高さでしたが、その下には一回り大きな石の上にのっているという二段構えでした。

東北新幹線は秋田新幹線「こまち」を連れてくる。

いよいよこの東北ぐるっと旅も終了です。

亀が池の前を通って盛岡駅に向かっています。その通りは「大通り」といいメインストリートになっていました。

東京発の東北新幹線は、秋田新幹線こまちを連結して入線

東京発の東北新幹線は、秋田新幹線こまちを連結して入線

盛岡駅では、この新幹線両車の切り離し作業が行われます。

その後、秋田新幹線は2分早く盛岡駅を出発して行きます。

切り離されて2分先発する「こまち」

切り離されて2分先発する「こまち」

ここで、東北新幹線単体となった列車は、新函館北斗まで北海道新幹線となり乗り入れます。

新青森~新函館北斗-北海道新幹線は1時間あまり

新青森を出発すると、次は木古内駅で停車

新青森を出発すると、次は木古内駅で停車

新青森駅を出発すると約1時間で新函館北斗駅に到着します。

えきねっとの予約では、新幹線はeチケットで乗車しています。

在来線は、従来通り乗車券が必要になりますが、ここまでモバイルでタッチ認証しているので、シームレスにスマホだけで乗り換えできると便利だと思えてきます。

順調にいけば20時25分札幌駅に到着です。

順調にいけば20時25分札幌駅に到着です。

盛岡で乗車後すぐに、スマホの地震情報がポップアップしています。先行して出発した「こまち」秋田新幹線の方角です。余震とか頻発しないでほしいと思っていました。

そして、まもなく在来線に乗り換えます。同時に国内旅行としてはたっぷりと時間を使ったように思います。

新函館北斗駅で乗り換えです。

新函館北斗駅で乗り換えです。

場合によっては、時間があっても端折ったりしながら、大きな旅の訪問地やイベントを見ることができたと思います。国内旅行にこれだけの日数をかけるのは、10年以上ぶりです。

これにレンタカーなどを組み合わせればもっと短縮した旅ができたかもしれませんが、車を使うと、あらもこれも行ける旅となってしまい時間の観念の無い旅になってしまします。行きたい所をうまく公共の交通機関を使う「時間軸」の旅は続けて行きたいと思っています。

今回は、こんな書籍を参考にしました。

観光ガイドブックと言うよりも、土地をよく知った人がこんな穴場や歴史があります、と言った情報です。バス ガイド さん向けの教材をベース に編集されたものなので簡潔に書かれています。

kindle版ですが「岩手県の観光スポットガイド」が役にたちました。

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