洞爺湖の観光も一通り見てしまうと、つい新しい場所を見つけたくなります。
遊覧船も何度も乗った記憶があり、目的が乗船だけなら変わり映えしない観光です。洞爺湖の観光の目玉の一つに、この中島の存在があります。そこに散策コースが設定されていることに気づいたのは昨年のことでした。
コースは3つ設定されていて、短いコースは観光で上陸した人も森林浴をしています。
そのときは、ちょうど紅葉が始まったばかりの頃で、中島へ遊覧船で上陸できたのは14時頃、湖の博物館にある名簿に記帳してゲートから散策路にでます。(2023.10.08)
この時間から散策を始めると遊覧船の最終便に戻ってくるまでには、ギリギリ大平原コースか、その手前で引き返すかと悩みながら、時間を気にしての散策で消化不良だったのでリベンジです。
ということで、今回は、中島一周約3時間コースを行くのに洞爺湖畔を出る遊覧船を朝から待っています。これなら、余裕で楽しめます。
Jul 4, 2024
洞爺湖中島の大島には、西山・北山・そして東山と三山あり
洞爺湖の中島には、饅頭島・弁天島・観音島があり、一番大きな島がその名を示すように「大島」、そこへ遊覧船に乗船して上陸します。
20分ほどの航海ですが、意外に充実した船の眺めが楽しめます。
上陸するとすぐ目につくのが「中島・湖の森博物館」の建物です。ここの受付で開始時間とコースを選択し記入して行きます。
その建物の手前には、縁結びの由来として「ウンクル・セトナの桂の木(ご神木)があります。
縁結びの理由が書かれていました。
中島1周探索コースは3時間7.6kmコース
この中島の散策コースは、
- 森散策コース 1.3km 所要時間45分
- 大平原 アカエゾマツ倒木往復コース 4.0km 所要時間2時間
- 一周コース 7.6km 所要時間 3時間
散策路出入口⇒風穴⇒大平原⇒巨木・アカエゾマツ倒木⇒⇒⇒⇒散策路出入口
おおよそコースを頭に入れるのと、もらったコース案内図を頼りに遊歩を始めます。大平原を過ぎて巨木・アカエゾマツ倒木までの往復が2時間とありますので、片道(2km)1時間としてそこから、残り5.6kmを2時間で行くコースということが分かります。
水分補給用とちょっとした行動食は用意して万全にしてあります。
以前は大塚製薬のサイトのみの販売でしたが、他のwebサイトでも購入ができるようです。
水があれば溶かせる顆粒で、持ち運びも軽くて便利。国内旅行・海外旅行・登山など緊急用としても持ち歩いています。
散策路への入口を出るとすぐに時計回りの方向の案内板が現れて安心します。
一周コースを選んでいる人は、意外に外国人が目立っています。分岐で案内を見逃した人達に声をかけられましたが、アカエゾマツ倒木で迷っているような感じでした。
ただ、スマホはほとんどの場所で圏外になることもなく、Googleマップも散策路もトレースしている部分もあったので安心です。
前半の森散策コース上は、ウッドチップを引き詰めたような柔らかさがあり、足元を優しく感じさせます。
カラマツ林を通って、散策路分岐があり森散策コースはそのまま戻ることもできるし、時計回りで一周することもできます。
大平原へ向かって行くと、少し登りの勾配が強くなります。観光の人はこの辺から引き返すことも多いように見えます。
一番短いこのコースを選んだ人達は、この分岐から周遊コースに入ることができますが、普通に戻って行く人が大半でした。
遊覧船の乗船時間がある程度決まっているのかなと思います。
風が吹いている・・・風穴
洞爺湖の再生する力は、近年二回の有珠山の噴火から見事に今の姿になっている。火山とともに共存してきた歴史があり、ここ中島にもそれを示す噴石が積み重なった空洞があるようです。
そのエコツーリズム大会に参加した時の写真。
このエクスカーションで学んだことのなかに有珠山の噴火した当時、噴石が羊蹄山まで届いたという。不毛の土地となったこの中島に飛んだ噴石が作り出す風穴があるのもうなずける。
何となく外気温に対して冷たく感じる風は、この地帯の数メートルの幅でできている。手をかざすとほんのり冷たい風を感じる。
いつも、こんなことを思いながら写真を撮ったりしているので、通常の時間通りの3時間は少しオーバーしそうと、歩き始めたばかりのこの場所で想像がつく。
大平原までは、少し距離がありほぼ登りが続くので先を急ぐ。
この中島の西山と北山の谷になっている大平原にはコニーデ型の山容が特徴で蝦夷富士(えぞふじ)と呼ばれる「羊蹄山」がくっきりと見えるはず。
今回は残念ながら見ることができなかった。
季節は違いますが、2023年の10月8日の15時前なら、ひょっこりと見えていました。
アカエゾマツの倒木コース
あと400mほどでアカエゾマツが台風で倒木してしまった地点です。道のりとしては少し登りの平坦路が続き、最後の方に登りが待っています。
「アカエゾマツコース」の終点、ここで折り返す人も多くいました。先を進むと洞爺湖 中島にとってのアカエゾマツについて書かれていました。外人さんのカップルが見ていましたが、スマホの写真モードで翻訳しているようでした。
この場所は、一周コースのルートから少し上がった位置にあるので、先ほどの外人さんカップルは、そのまま進もうとして立ち往生していました。手前にある案内板を見落としてしまったようです。
少し戻ると、湖岸に降りていくルートがあります。この案内板を見逃すと「巨木 洞爺湖 中島アカエゾマツ」の大きな看板に引き寄せられてそこからまだ前に進もうとしてしまうようです。
Googleマップで確認して、こちらの存在に気づいて降りてきたので、待っていました。ここまで来れば、英語で書かれているので、正規のコースに戻り安心して下って行きました。
ここまで、約1時間経過しています。もたもたしているようでしたが、一応規定以内の時間に収まっているので順調です。この下りを降りきるとあとは湖岸を進むことになりますが、風光明媚という景色を楽しむくらいしか大きなイベントがないのがつらいところです。
2時間あまり、湖岸を歩く
このトレールは、北山と東山との谷を歩くことになります。そのため、奥深い森林に囲まれていますが、高度がある程度高いので、湖岸をチラリと目線に入ってくるので疲労感は少ないです。
目の前を立ち塞がるように、クマ顔の巨木が構えています。
フットパスナンバーT6、ここから5kmとなり、私達の普通の速度で歩くと1時間15分弱。先を進めて目にする物に興味があったりすると、写真撮ったりして+20分くらいかな?と計算に入れておきます。
ここまで予定よりも少しタイムオーバー気味です。
奥行きはあまりないですが、湖岸に近づいて穏やかな水面をみています。天候が良くて陽射しが強いところは、暑さを感じましたがこの水辺に来ると爽やかな風を感じます。
もたもたしていたら、後続グループ2組に抜かれてゴール
湖岸を歩き始めると、景色が平坦でもくもくと歩を進めるだけになりやすい。ちょっとした変化を求めているが、目標が到着ゲートとなると時を進めることと歩きが一致して楽しくはなくなってくる。
このような平凡な道のりになるとなぜか、面白いものはないかと探している、いつものクセが出ている。後方のからの西からの陽ざしが木々の隙間から湖面に模様を作っていたり、変哲もない切り株などに反応して写真を撮っていた。
いつの間にか、コース上から人影が見えた。挨拶をするとスーッと抜き去っていった。しばらくすると、途中で休憩していた外人さんが、足の長さからくる歩幅の広さで、ニコッと微笑んで抜き去っていく。
少し急ぐかと思いつつ、何かを探している。
珍しくホップの木を見つけた。
まわりを見てみるが、ここだけにあるようなので、実験的なことだろうか。
トレール上に倒れた木が、ちょうど木の枝に引っかかってくぐり抜けることができる自然の美。
湖面に浮かぶ「饅頭島」が見えてきて、少し距離感がわかってきます。
同時に、フットパス番号T8が表示されています。饅頭沢をこのまま直進という指示です。
船着き場から13時台の遊覧船が出航していくのが見えます。最終ゲート到着まであと10分くらいの距離です。なぜかというと、昨年来た時に分岐コースを使って戻ったので、今のいるコースと途中で合流地点があるから分かったという具合。
周遊コース最後の案内版があります。ここから一度湖岸を離れて内陸部に入っていきます。
最後の登りがゴール目前なのに心を苦しめます。まっすぐ柵にそっていかせてよ!とショートカットしたい気持ちを抑えています。
出口まで120mとメートル単位になって、疲れた歩幅70㎝~80㎝として170歩くらいで到着です。
14時20分出航の遊覧船に乗船
一周コース7.6㎞は、湖の博物館の出入口から戻って来るまでは、3時間15分でした。寄り道をしないで歩き通すだけならもう少し早かったと思います。
次の遊覧船の出航時間まで、40分くらいあるので、館内の湖と森のCaféで休憩することにします。
熱った体を冷やすのにアイスクリームを注文。
船着き場に定刻に合わせて向かいます。この大型の遊覧客船は、洞爺湖から乗船して、ここの中島で下船せずにまた戻って行く海外旅行の団体観光客がいるので、かなりの人数が乗っているように感じます。
洞爺湖の船着き場に着くと、そのほとんどが近くに停車している大型観光バスに乗って行きます。
小一時間、船に乗るだけのツアーは、時間をぎゅっと圧縮したプランなのだろうと思ってしまいます。洞爺湖の思い出が残って国に帰ってくれるのかなと心配になります。
昨年のリベンジをようやっと実行できました。季節を夏にしたので風景も違っていましたが、もしかしたら、秋の紅葉シーズンなら、今の深い緑の世界に相まって赤や黄色のコントラストを楽しめたかもしれません。
また、苔やキノコといった撮影スポットが少なかったのは、夏に来たからでしょう。
今回は急に決めたことが一番の要因ですが、ゆっくり温泉に浸かりながら一泊という考えていました。しかしながらインバウンド需要によって?ほぼ満室、予算の上限を超えていたことも日帰り旅行となった理由です。
もう少し前から計画を立てていたら、一泊旅行を選択していました。
全客室湖側に面し温泉露天風呂&テラス付きのオススメホテルです。
洞爺湖に初めて宿泊する場合、湖に面したところで、部屋も湖に面した場所が旅の印象が変わるはずです。と言うのも「洞爺湖ロングラン花火大会」があり、道道2号線沿いのホテルは徒歩、公共の交通機関の利用も便利です。
【じゃらんアワード 売れた宿大賞 北海道1位(4年連続受賞)】
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