「硫黄の山」らしく五色温泉郷にあるイワオヌプリへ Oct 14, 2019
春、6月中旬くらいまで、登山道には雪が残る。それは、冬のスキーシーズンとの変わり目を教えてくれる。そして、ニセコ山系の紅葉の見応えが薄くなる10月中旬以降、今度は冬のシーズンを待ちわびるように冷たい風が山頂に吹いている。
実は先月、9月29日(日)はチセヌプリを目指していた。
9月の最終日曜日の29日、同じ時間にニセコ山系に来たばかりです。
実は、その日はニセコとしては終盤となった紅葉のなかでチセヌプリへ登る予定でいました。神仙沼経由なので木道を通っていくルートです。
スタートは少し雲がありどんよりとした空模様でしたが、雨はなく快調な滑り出しでした。
チセヌプリとシャクナゲ岳の分岐の手前で徐々に強い雨になり撤収となりました。
雨がどんどん強くなる中で、時間があるので予定に無かった神仙沼へ。
硬いソールで濡れた木道を歩くと、何度かスリップします。トレッキングシューズは、アウトソールが硬いものが好みですが、このときばかりは、スニーカーのように柔らかいソールのグリップが歩きやすいです。
と言うことで、秋の深まりを感じながら再びニセコ山系へ来てみました。先月に比べてグッと気温が下がってきています。
五色温泉インフォメーションセンター前から登山開始
ここからが、イワオヌプリ登山の概要です。
ここには、五色温泉インフォメーションセンター以外に、休日運行のバス停と駐車場には常時使える公衆トイレがあります。
駐車場には数台の先客がいる。まだまだ余裕があるが準備を進めている登山者は、イワオヌプリを目指すものと向かい側にそびえるアンヌプリに行く登山者に別れます。もちろん、アンヌプリの登頂から戻ってイワオヌプリをさらに登るというのも、この時間なら日帰りでも十分可能です。
鳥居の横を通って、入林届けのBOXをまずはめざします。
この標識から、急な階段状の登りになります。身体が慣れていないのでここが一番キツく感じるという人も多いようです。
この石段を登り切ると、入林届けがあります。
相方は目指す山ではなくアンヌプリの山頂の方向を見ています。
入林届けを階ながら見上げると、この階段があり気が萎えてきます。イワオヌプリは、正直初心者でも登れる山には違いはありませんが・・・。
イワオヌプリがアイヌの人の言葉の意味で「硫黄の山」は、この麓にある「五色温泉旅館」などの温泉施設があります。ニセコパノラマラインを下って行くと、さらに 大湯沼をもつ「交流促進センター雪秩父」など温泉の宝庫です。
乾いた火山礫の地表なので歩きやすくシューズが汚れないです。
8時30分を過ぎると、日差しが強くなってきますが、徐々に風の冷たさが高度を上げていく都度感じます。
この看板「イワオヌプリ」の横には「大沼」への分岐があります。紅葉のシーズンならニトヌプリやニセコの沼巡りのルートとしても使われています。前回のチセヌプリから長沼から神仙沼などを縦走し、大沼へ戻ってくることもできます。
ここから、ゴツゴツした斜面が続きます。前を歩く登山者がいる場合は落石に注意が必要です。私達も、後続者がいなくとも不用意に小さな岩を蹴ったりしないような歩行を心がけてます。
お鉢に到着です。ここで右まわりか左まわりかを選択します。比較的多いのが左まわりで登る方が多いようです。
ここからグッと高度を上げていきます。
急勾配が続いて行きます。まだまだ山頂ではなく・・・。
登り切ると先ほどのお鉢が見えます。
紅葉の季節でなくとも、このイワオヌプリは、山頂へ向かうに従って展望が開けてきます。天気の良い日は特に登った満足感が得られるはずです。
山には色々な自然なオブジェが・・・ここイワオヌプリにも?
まもなく、目印にしている岩に到着します。
本当に自然の姿なのか・・・「スヌーピー?」
このスヌーピーの向かい側には、恐竜「T-レックス(ティラノサウルス)」の頭があります。
イワオヌプリで見つけたのはこちら。
残りは、なだらかな稜線を進むと山頂が見えてきます。風が強く冷たさを感じます。
北海道の登山ガイドブックでは、類を見ない丁寧な説明が人気の一冊「北海道夏山ガイド〈1〉道央」によれば、登りは1時間となっています。
北海道夏山ガイドは、北海道内に山を登るなら手にしておくと安心です。登山者のバイブルになっています。シリーズは6の地域に分けていて、改版では「新 夏山ガイド」となっているものがあります。
ごくごく初心者でも登れる山として人気がありますが、この時期は、山頂付近は5℃以下でした。それに風も強く、1000m級の山とはいえインナーやアウターなど「冬の装備」で登山することをお勧めします。
あと、まだ秋なのですが、風の通さないで防寒性能のある「手袋」があると楽です。
’めっちゃ熱いカイロ’と言うように、他の一般的な「使い捨てカイロ」に比べて、低温(氷点下)環境においても高温で発熱し続けます。パッケージにはやけどに注意と書かれるくらいの性能を誇ります。
今回は使う機会に恵まれませんでしたが、夏場の汗による低体温症にも。常にリックの中に入れて行動しています。
ちなみに、テクテクとノコノコと歩きで、写真撮りながらでしたので、登りは1時間25分でした。
コンビニで調達したおにぎりを頬張りながら、ミニカップ麺に湯を注ぎ山頂の空気感を満喫して下山です。
下山は、50分ほどで入林届け前に到着。楽しみにしている登ったあとの「温泉」は、この近郊とも思いましたが、9月の神仙沼ルートでチセヌプリ(大雨で断念)の帰りは「交流促進センター雪秩父」でしたので、クルマの帰路の通り道、源泉かけ流し「真狩(まっかり)温泉」にします。
「まっかり温泉」の露天風呂の景色も雄大な羊蹄山を見ながら過ごせます。
今回はいい汗かいて、いい温泉で汗を流し、札幌へ早々に戻ってきました。
登山者の悩みの一つにヒザの痛みがあります。登山靴のある部分を変更することで改善できると言われています。
群馬県にあるBMZ(ビーエムゼット)製YAMAP別注「山を歩くインソール」シリーズにその答えがると言います。
土踏まずではなく「立方骨」という場所を支える構造になっているのが特徴です。
世界のアスリートがこのインソールを求めています。
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