クメール遺跡を求めて6年越しのシェムリアップへ【5】Apr. 29, 2019~May 06, 2019
バンテアイ・スレイ様式の匠の技と東洋のモナリザ
1時間前までいたプノン・クレーンで切り出された「赤色砂岩」。それを使って作られた美しい遺跡がバンテアイ・スレイです。訪問は二度目であるにもかかわらず、この独特の空間はなぜか魅了します。
前回、ここに来たときは午前中だった気がする。東門から入っていくので、16時前は気温も高くなっているが、多少写真撮影に関しては逆光になるようだ。相変わらず観光客は多いが、途切れているので見学の間合いが取りやすい。
雲の動きが早くなっていて、先ほどの日差しに雲がかかってきました。上空では大気が不安定になっているように、ゴロゴロと遠くで聞こえてきます。通り雨(スコール)に会わなければいいのですが・・・。
第一東塔門へ向かいます。
※ヴィシュヌ神:ヴィシュヌが起きている時間がこの世の寿命と言われている。
ここに来て気になったレリーフと言えば、「大雨を降らせるインドラの神」、いよいよ天候が怪しくなっているのは、この神が・・・。でも、最終的には雨から守ってくれたようにも思えます。
一応、反時計回りで遺跡をまわっていく。現存するレリーフは見事なまでに残っている。今回は6年前に比べて人が少ないこともあり、ゆっくりと観賞ができている。
強い日差しがなくなると、先ほどまでの赤色砂岩・ラテライト・レンガなどの反射が少なくなり赤の遺跡群のイメージが薄くなってくる。あめが降りそうな天候なので幾分先を急ぐことにする。
有名なデバター像である「東洋のモナリザ」に関しては、6年前も記憶ではもう少し近くに行けた気がする。ただし人が多くて結局離れた場所から見たのだが・・・。今回はロープで規制されていた。
東洋のモナリザというと、みなさんが集まって撮影するのは、こちらの像でしょう。
このような撮影は、普段なら相方が使うiPhone 7に負けることが多いが、何とか望遠の撮影だけはアドバンテージを取れるような気がします。ただ、ミラーレスにしても一眼レフを持って歩くのも行動がスポイルされるので持って歩きません。
遺跡巡りにかかせない記録写真、テクテクと。の場合
最近、海外旅行でカメラを持たず「スマホ」だけのスタイルの人が主流になっています。日本人以外の人も同じです。そういう意味では、あまりカメラに思い入れはないかもしれません。
もっぱら、最近ではかなりオールドモデルになってしまった「サイバーショットDSC-HX9V」を使ってます。
スマホを補間するためですが、最近以前のようなピントのキレがなくなっているような気がして買い換え時期なのかなと思っています。通常のの撮影はスマホの方がいいのですが、望遠などの特性が優れているコンパクトカメラは、遺跡巡りには都合がいいです。
特に、遠くの場所からしか見ることができない(近づくことが禁止されている)などの条件や人が入り込まないアングルで、望遠比率の大きなモノは重宝しています。
そう言う面では、現行モデルでは同じSONYからの「DSC-HX99」が目に止まります。
望遠はこんな風に撮影距離を作り出します。
話が脱線しました。
17時が閉門なので、あと一時間ほど。それでも、たくさんの人がやってきます。
先ほどまでの空模様は、穏やかになって雨が降る感じがしないです。
2014年の5月5日は、こんな感じで「東洋のモナリザ」を撮影しています。
パナソニックDMC-LX5でした。
(このカメラも年代ものですが、レンズのF値やCCD1010万画素などいいカメラです)↓
いろいろ遺跡を見てまわりましたが、ここバンテアイ・スレイは、二度目でも外さなくて良かったと思える場所でした。クメール遺跡でこれだけ美しく彫られたレリーフは貴重ですし、当時(967年)の高度な技術や芸術性は見事というしかありません。
渡航前に現地情報を知っておくこと
17時過ぎに、ホテルへ到着。長い一日が終わります。
明日5月1日、日本では年号が変わり「令和元年」。前回のカンボジアシェムリアップの旅で行くことができなかった「プリア・ヴィヘア」へ初訪問です。
確か前回のカンボジアの計画を立てた2013年頃は、日本の外務省では「渡航の是非を検討してください」との注意喚起されていました。
現在でも「外務省海外安全ホームページ」でチェックして渡航計画をしています。
また、これから海外へ旅行などで渡航する計画があるなら「たびレジ」という外務省の「海外安全情報無料配信サービス」に登録しておくと直前の情報も得られて安心です。
このような情報をもとに、危険に関する情報がなくなっていたので、今回の「シェムリアップへの旅」の目的は、この「プリア・ヴィヘア」にしました。
と言っても宿泊や交通のアクセスを含めると「シェムリアップ中心部」にホテルを決めるのが便利です。また、まったく別の都市に行くなら別ですが、旅行期間中は、あまり移動しないで楽しむ方が便利でした。
つづく・・・。
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