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【船見山遊歩道】湯けむり登別地獄谷から船見山トレールをテクテクと。(その2)

 

Natural Oyunuma River natural footbath

天然足湯ー大湯沼川の足湯

天然の足湯、大湯沼へ

鉄泉池の戻り道、木道から見る温泉街方向

鉄泉池の戻り道、木道から見る温泉街方向

北海道の景勝地を訪ねる場合、観光地としてメインとなる場所からすぐそこに自然を満喫できる場所が多いです。しかしながら、車に乗ってしまうとせっかくの小径にある情景を見過ごしてしまうように思います。

この登別の地獄谷も散策路に踏み入れないと見えなかった風景がたくさんあります。いつも参考ししているのは、随分古い発行の書籍ですが、まったく古さを感じさせない写真集のような構成の「北海道の森と湿原をあるく:著者 河井大輔氏」です。

北海道の森と湿原をあるく:河井大輔 写真・文

北海道の森と湿原をあるく:河井大輔 写真・文

奥の湯へ遊歩道を巡る

緩やかな登りで高度を上げて行きます。先ほどまでいた鉄泉池も小さく見えてきます。

地獄谷では人気のスポット「鉄泉池」のまわり

地獄谷では人気のスポット「鉄泉池」のまわり

紅葉の木々から落ちた葉の絨毯の道をしばらく進んでいくと「ななかまど広場」という少し平坦な場所に着きます。

あずまやの奥に、大湯沼の方向を示す案内板があります。

あずまやの奥に、大湯沼の方向を示す案内板があります。

階段の道がここから続き、登り道となります。写真では閑散としていますが多くの人が登っていて、観光客というよりもトレッキングの姿の人もいます。ファミリー層の多くは中国の方が多いように見えますし、小さいながらもバックパックを背負っている人は欧米の人が多いように見えます。

案内板の方向は、登りの階段で本格的?な遊歩道がはじまる。

案内板の方向は、登りの階段で本格的?な遊歩道がはじまる。

急階段を登ると一度車道に出ます。

ここを登って大湯沼に行きたいかで、ここを歩くか車で駐車場を行くか、好みの分水嶺でしょう。

ここを登って大湯沼に行きたいかで、ここを歩くか車で駐車場を行くか、好みの分水嶺でしょう。

登り終える場所は、車の往来があるので注意です。

途中、登りの歩きがつらくなったら、「大湯沼クイズ」を解いて休みながら行くという方法もあります。

大湯沼クイズ第3問!

大湯沼クイズ第3問!

大湯沼展望台に着くと休憩する人達が集まっています。

見えてきました大湯沼

見えてきました大湯沼

ここから少し急な坂を下りていきます。やっと円錐形の奥の湯が見えてきたので、大湯沼の駐車場もすぐ横のはずです。

奥の湯は沼の底から噴き出す硫黄泉が不思議な光景です。

奥の湯は沼の底から噴き出す硫黄泉が不思議な光景です。

物々しい看板です。75℃から85℃という硫黄泉が湧いていますので、注意が必要です。

気温の差で湯けむりが出ています。

気温の差で湯けむりが出ています。

このような名所が所々にあるトレールは、なかなか無いように思う。森林の中を歩いて進み時には景色や景観に感動するところは数多いが、遊歩道ひとつひとつに目的が随所にあるのはなかなかないと思う。

奥の湯

奥の湯

振り返ると、駐車場が見えます。ほとんどの人はこの方向からこの「奥の湯」の導線になります。

大湯沼とその駐車場

大湯沼とその駐車場

駐車場内は、賑わっておりレンタカーとマイカーと思われる車のナンバーが半々くらいでした。

登別だけなら、地獄谷とここ大湯沼、そして温泉街に近い熊牧場が定番。

登別だけなら、地獄谷とここ大湯沼、そして温泉街に近い熊牧場が定番。

車ならこのまま道道350号線を使って「倶多楽湖」まで足を伸ばすのもいいように思う。

私と相方は、足湯を目指して一部車道を歩きながら向かいます。

大湯沼

大湯沼

徒歩で15分とのことです。

書道を軽い登りであるきます。大湯沼の形がよくわかる場所です。

書道を軽い登りであるきます。大湯沼の形がよくわかる場所です。

大湯沼足湯へ

足湯の入口です。ここから急坂を下って行くと言う事は、帰りは苦行?となる登りです。

この足湯のために歩いて来る人も多いようです。

この足湯のために歩いて来る人も多いようです。

大正地獄は規制されていて近づく事ができませんでした。

大正地獄は大正時代に起こった爆発でできたようです。約10mの小さな湯沼なのですが・・・

大正地獄は大正時代に起こった爆発でできたようです。約10mの小さな湯沼なのですが・・・

川に沿って歩いていくとまもなく到着です。

かなりの人が訪れていました。

天然足湯です。

天然足湯です。

足を入れてみます。

湯加減よろし!

湯加減よろし!

川の流れと天然温泉が交わるところ。

足が心地良くなったところで、来た道を戻ります。

帰り道の登りを楽しみます。

帰り道の登りを楽しみます。

大湯沼の見納めです。展望台まで来た道を戻ります。

舟見山をトレールして温泉街へ抜けます

舟見山探勝路入口まで戻ってきました。ここから低山ですが落ち葉で引きつめられたトレールを歩きます。ここからは人がまったくいなくなります。

船見山探勝路

船見山探勝路

70mほど進むとすぐに「高浜虚子」の句碑があります。

高浜虚子の句

高浜虚子の句

囀(さえずり)や 絶えず二三羽 こぼれとび
を探してみたら、「五百句 : 青空文庫」に掲載されていました、Kindleなど電子書籍なら「青空文庫」なので無料で読むことができます。
高浜虚子の五百句に掲載

高浜虚子の[五百句]に掲載

しばらく進むと登別地区の実業家である栗林五朔(くりばやしごさく)の妻の加寿子氏の歌碑があります。最初に出会う石碑は

熊笹のそよぐ丘より見おろせば山桜さけりたにをうずみて:伏見ヶ丘

熊笹のそよぐ丘より見おろせば山桜さけりたにをうずみて:伏見ヶ丘

「熊笹の そよぐ丘より見おろせば 山桜さけり たにをうずみて」と詠います

また、横にある「観音像」は遊歩道沿いに33体があり、船見山だけで13体みることができました。

つぎは、秋の紅葉の季節なら赤いつつじに包まれるところと想像できるつつじヶ丘です。

名におへる岡のつつじのもみちして山はさながらにしきなりけり

名におへる岡のつつじのもみちして山はさながらにしきなりけり:躑躅ヶ岡

「名におへる 岡のつつじのもみちして 山はさながら にしきなりけり」と刻まれています。

歌碑の表題は、横の説明から推測すると「躑躅ヶ岡(つつじがおか)」とむずかし漢字で書かれています。はじめはなんと書いてあるのかと戸惑います。

さらに、進んで行くと歌碑があります。パンフレットやHPでの情報を調べると、登別地区に4つの歌碑があると説明があります。しかしこの船見山に3基見つけることができましたが、一つだけ見つけることができません。

気になって調べてみたのですが、とうとう場所は見つかりませんでした。

参考にしたのは、「さぎり湯」の歴史のなかに、『別荘式旅館「登別ガーデン」開館』と「広報のぼりべつ 92’5月1日号アーカイブ」文中の登別温泉地区の記事欄に何とか場所に通じる地図があります。

舟見山では最後の歌碑は「船見山」です。

沖を行くしらほ(帆)のかけのみゆるかなやまの紅葉の梢はなれて:船見山

沖をゆく しらほのかけのみゆるかな やまの紅葉の 梢はなれて:船見山

「沖をゆ くしらほのかけのみゆるかな やまの紅葉の 梢はなれて」
ここの付近から、太平洋が見えたのだろうと想像できます。ただ、この説明文にあるようなミズナラなどの巨木、原生林らしき木々を見る事ができません。これは、さきほどの「北海道の森と湿原を歩く」の文の中に回答がありました。
原生林と巨木

原生林と巨木

そこには、「第二次世界大戦の末期に大がかりの伐採があった」と書かれています。また、このような森林伐採については、故 加藤則芳の著書「日本の国立公園」に詳しく書かれています。
ただし、近年では台風などの自然災害として大木や巨木も倒れてしまうことも多くなっています。戦争という場だけでなく、自然保護の観点がこれから定着することを思う意義深い案内板であります。
この地点からゆっくり温泉街の方向へ下っていきます。この舟見山の歌碑付近がピークなのでしょうか。先ほどの地獄谷のコースと平行して遊歩道をトレールしています。
落ち葉が遊歩道を埋め尽くしているので、足には優しいです。ただ、引きずるような歩きをすると、木の根などで転びそうになったりすますので、的確な歩行が必要です。
どこもハードな場所はないですが、ウォーキングと思えばすがすがしいです。

どこもハードな場所はないですが、ウォーキングと思えばすがすがしいです。

お子さんでも簡単に歩ける遊歩道だとおもいますが、このような枯れ葉が敷き詰められた道には、時に目に入りやすい「真っ赤なキノコ」が出ていたりします。紅葉時期なら、赤い葉や黄色い葉などあり、思わず触ってしまいそうになる鮮やかさです。
色から食べては危険というのは、キノコに詳しくなくてもわかりそうですが、触れて危険というのが問題です。毒キノコを見分ける知識はあった方が良さそうです。
不用意にさわると「皮膚の炎症」をひき起こします。大人はわかっていても、小さなお子さんは吸いよせられそうですので気を引き締めましょう。
猛毒キノコ「カエンタケ」には注意です。
毒キノコ「カエンタケ」が自生していた。

毒キノコ「カエンタケ」が自生していた。

温泉街方向と地獄谷の駐車場方向への分岐が見えてきました。ここからは、第2駐車場へ下ります。
登別ビジターセンターの横に降りられます。

登別ビジターセンターの横に降りられます。

肌寒い天候でしたが、晴れ時々曇りという恵まれたトレールでした。

見上げれば晴れ

見上げれば晴れ

遊歩道の入口に戻ってきました。

地獄谷~船見山トレール終了

地獄谷~船見山トレール終了

これで、本日のミッション終了です。

さきほどの「夢元さぎり湯」にて汗を流してゆっくり身体を休めて帰ります。

夢元さぎり湯

夢元さぎり湯

建物の横にある「無病息災」の鬼、身体の悪い場所に温泉をかけるといいと言うので、相方に鬼の頭を中心にかけられましたが、相変わらず変化なしで「悪い」ままです。

無病息災、五十肩にならないように両肩にかけておきます。

無病息災、五十肩にならないように両肩にかけておきます。

入浴料に200円をプラスした一日券(650円)を購入すると有料休憩室が使えます。出入り自由でお風呂も何度も入れます。持ち込み飲食もコンビニに買い物も自由です。(そんなに滞在しないけど)畳の部屋で横になれるので便利です。

有料の休憩処は、黄色いバスタオルが渡されます。

有料の休憩処は、黄色いバスタオルが渡されます。

ここの温泉、表示の義務のある加水・加温・循環・消毒(入浴剤)の四項目に一切該当しない「本物の温泉」です。さらに地獄谷にあった「薬師如来」の’眼病がなおった’と言われる温泉と思われる成分の明礬(ミョウバン)泉「目の湯」がここ登別温泉に唯一あるそうです。

ただし、入浴のスタイルは、銭湯と同様に石けんやシャンプーなど備え付けはないので、持参するか、受付で購入することになります。

源泉かけ流しのいい湯でした。

登別温泉は、どこの温泉宿も泉質が豊富です。
地獄谷巡りや温泉湯巡り、ロープウェイで行く熊牧場など観光も豊富にあります。やはりゆっくりと宿泊して見てまわるのがオススメです。

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北海道内からなマイカーなどで気軽に来ることができますが、パックツアーなどを使って好きなホテルに宿泊するのもいいかもしれません。

登別の地獄谷

登別の地獄谷

登別・白老(飛行機+ホテル) パック・ツアー・旅行

または、個人旅行を楽しむなら、登別で宿泊ホテルから決める方法もあります。

登別温泉の温泉旅館やホテル一覧をまとめてみました。

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