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【シェムリアップ】14、ジャヤヴァルマン7世の王道と帰国の途へ

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クメール遺跡を求めて6年越しのシェムリアップへ【14】Apr. 29, 2019~May 06, 2019

昨日は、最後にトゥクトゥクで寄ってもらって食料の調達。ほとんどのものが手に入るので便利。ミネラルウォーターやビールもあり、地元の人が普通に使っているような感じです。ただ、日本の調味料や食品なども売られていますが地元のブランドなどと比較するとものすごく高いです。

ホテルに一番近い?スーパーマーケット

ホテルに一番近い?スーパーマーケット

翌朝は、比較的ゆっくりと朝食をとりましす。数日前まで、日本人も含めて観光客を見かけましたが随分少なくなっていました。

清掃が行き届いているホテルです。いつも綺麗にしているところがホテルグレードが5つ星なのだと痛感します。

アンコール遺跡の再入門

今回はアンコール遺跡の再入門のようになった。シェムリアップが二回目ということもあり、前回見て歩いた場所と見られなかった所を吟味して計画を立てた。それでもなお時間が足りなかったのは、それだけクメール遺跡の奥が深いということだろう。

そう思わせるのは、カンボジア(アンコール)にかつて指導力に優れた統治者が存在していたこと。それは、政治的・行政的に信頼を得た人だけが成し遂げられたであろう偉業である。

アンコールワットの朝日観賞。2014年5月5日撮影

アンコールワットを映し出す朝日。         2014年5月5日撮影

1181年、王となったジャヤヴァルマン7世は34年間在位した。そのなかで、チャンパ軍(ベトナム)からアンコールワットを取り戻し、昨日まわった近郊だけでもアンコール・トム、象のテラス、プリア・カーンなどを作っていった。

偉大な王、ジャヤヴァルマン7世が作ったアンコール遺跡群

ジャヤヴァルマン7世が整備し交易に使い掌握していた王道

ジャヤヴァルマン7世が整備し交易に使い掌握していた王道

まだまだ、クメール遺跡の全容を見たわけではないが、大まかな地図を作ってみた。この点と線を作ったのが王であるジャヤヴァルマン7世の功績だと思える。

この王が優れていたのは、寺院を多く作っただけでなく、交易として道路を整備して物流を担ったことや、旅人への宿を作ったことである。また、市民のために現代の病院施設を作ってもいる。

寺院建立の偉業の一部を並べてみた。

◆ジャヤヴァルマン7世は「像のテラス」を作り、ライ王のテラスも作った。

ライオンとガルーダが一体となったガジャシンハ聖獣がテラスを支える。2014年5月3日撮影

ライオンとガルーダが一体となったガジャシンハ聖獣がテラスを支える。2014年5月3日撮影

◆まさに有名な「観世音菩薩」像で有名なアンコール・トム

真剣に見ると時間の経過がわからないほど見応えがあります。

真剣に見ると時間の経過がわからないほど見応えがあります。

◆聖なる剣という意味の寺院「プリア・カン」は、ジャヤヴァルマン7世の父の菩提寺と言われ、チャンバ軍との戦いに勝利した証として建造。

円柱の柱で、二階建ては珍しい。

円柱の柱で、二階建ては珍しい。

◆ジャヤヴァルマン7世の母の菩提寺というよりもガジュマルとの共存している寺院で有名なタ・プローム。

自然の力で遺跡を押しつぶす。

自然の力で遺跡を押しつぶす。中心の空洞は、ポートレート記念写真のスポット!

◆プリア・ノロドム・シハヌーク・アンコール博物館に発掘遺跡が保管されている「バンテアイ・クディ」、スラ・スランやニャック・ポアンなど水を管理するための貯水池。

プリア・ノロドム・シハヌーク・アンコール博物館 -2014年5月4日撮影

プリア・ノロドム・シハヌーク・アンコール博物館 -2014年5月4日撮影

 

◆タイ国境近くに建立された「バンティアイ・チュマール」は、戦死した自分の息子の菩提寺である。アンコール・トムと同様に観自在菩薩像(四面仏の塔)とチャンバとの戦いのレリーフが見られる。

以前は瓦礫の上を歩いていたと言うが、今回は見学通路が整備されていた。

以前は瓦礫の上を歩いていたと言うが、今回は見学通路が整備されていた。

そして、ここにはクメール遺跡のなかでも異質とも思える「千手観音のレリーフ」がある。

バンティアイ・チュマールには、千手観音のレリーフは二つ残っている。

バンティアイ・チュマールには、千手観音のレリーフは二つ残っている。

このように、アンコール寺院を中心として広範囲に勢力を拡大していた。

現在のベトナムである東のクイニョンからニャチャンを経て、プノンペンの南部遺跡群、北はタイ国のアユタヤからスコータイへと領土の掌握をしている。何かがあるとすぐに兵はすぐに向かうことができる環境を整えたともいえる。

 

予想ではあるが、その道が、ジャヤヴァルマン7世死後、北からのチャム族(タイ国)によって侵略され滅ぼされていく。このクメール遺跡の地図を作ってみると国の領主の統治能力の違いによって大きくもなり、衰退もする事もあるのがわかってくる。(ジャヤヴァルマン8世の悪政の声も高い)

そのタイのアユタヤもビルマ軍(現ミャンマー)によって破壊されてしまうのだから皮肉である。

その戦いの跡は、ワット・プラ・マハータートの切り落とされた仏頭がガジュマルの木に覆われた姿は印象的。

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クメール遺跡を巡るというテーマを振り返ってみると、まだまだ見ていない場所がある。カンボジア国内では、今回どうするか迷っていた大プリア・カンを残した。タイで言えばカンチャナブリーにあるムアン・シンも興味がある。

カンボジア領から続く比較的近いピーマイ周辺も遺跡群があるし、さらに北のラオスにはワット・プー遺跡群がある。また、ベトナムの旅で目と鼻の先にありつつなかなか行くチャンスがないヴィジャヤ(ビンデン遺跡)、クイニョン周辺も気になるところである。

シェムリアップの二回目の旅は、ジャヤヴァルマン7世の偉業の確認の旅になったような気がする。

カンボジアのクメール遺跡は、まだまだ奥が深い、いや深すぎる。

シェムリアップ国際空港へ

ホテルを12時にチェックアウトして、ゆっくり空港へ行けば十分な余裕がある。15時20分のエアアジアのタイのドンムアン空港行きに乗り込む予定だからだ。タクシーを呼んでもらおうとしたら、今の時間は手配できないようだ。

トゥクトゥクを提案されたので、それにしたがった。それなら、昨日一日付き合ってくれたトゥクトゥクに予約しておけば良かったと思った。(どのみち、ホテル前で待機する車両を呼ぶのはわかっていた。)

同じ色のトゥクトゥク、同じ制服、同じようなヘルメット、でも違うドライバー

同じ色のトゥクトゥク、同じ制服、同じようなヘルメット、でも違うドライバー

シェムリアップに着いた日は、夜だったので明るいうちに空港へ来るのは初めてです。

シェムリアップ国際空港に入っていきます。

シェムリアップ国際空港に入っていきます。

ホテルでは、空港まで7ドルということでした。しかし、ちょうどの金額が無いのでちょっと不安です。

結局、10ドルを渡して、おつりをと相方がアピールしますが、「10ドル」と言い張ります。まあ、小さな事と言えばそうなんだけど・・・。チップで渡すおつりの3ドルと、むしり取られるような3ドルでは価値が全然違います。

空港には早めにきましたので、十分な時間がありますしもう一度おつりを要求することも考えます。それにしても、その後のトゥクトゥクのドライバーがUターンして、その場を去るまでの身のこなしの早いこと。

今日の相場で1ドル107~108円。観光客価格とも言えるベンメリアやバンテアイ・チュマールの入場料が5ドル程度なので3ドルは結構カンボジアの物価を考えると大きい。喜び勇んで飛ぶように戻っていったが、このような収益を何に使うのか興味が沸いた。

これなら、はじめから相場と言われている9ドル~10ドルと言われた方があきらめがつく。ドライバーの人柄が良かったら、チップで終わった話なのに台無しである。

ちなみに、昨日一日チャーターしたトゥクトゥクのドライバーとは、制服もヘルメットなども同じですが、違う人ですのであしからず!(^_^)/

 

日中の空港は、意外と閑散としている。

日中の空港は、意外と閑散としている。

ここで、時間を調整している人もいます。私達は15:20分のドンムアン行きですので十分時間があります。

出発の入口にはスターバックスがあります。

出発の入口にはスターバックスがあります。

今回のシェムリアップの到着時や2014年も夜の空港は、混雑している印象があったのですが、人があまりいないのでびっくりです。

チェックインカウンターも、準備前でした。(早く着きすぎたかも!)

しばらくして、チェックインを済ませ、出国審査と手荷物検査へ向かいます。

この通路を案内に従って進みます。

この通路を案内に従って進みます。

制限エリア内に入り、店を見てまわります。今回はオールドマーケット付近でもあまり買い物をしていないので、ちょうど良いサイズでカンボジアの商品が見られます。

カンボジアのペッパー(コショウ)は香りがいいのでお気に入りです。

この裏側にグレードの高いペッパーが並んでいました。

この裏側にグレードの高いペッパーが並んでいました。

説明をしてくれた店員に香りを嗅がせてもらいましたが、いくつかグレードがあり価格の差は歴然です。

こちらは産地がカンポットのものですが、本当のオススメは、プノンペンにある「クラタペッパー」が一押しです。

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まだまだ、時間があるのでラウンジに行くことにします。

Priority Passの使えるラウンジです。

Priority Passの使えるラウンジです。

バンコクエアウェイズ(Bangkok Airways)のラウンジとプライオリティパスが使えるラウンジがあり、左右の分かれて入口があります。
Plaza Premium Lounge

Plaza Premium Lounge ゲート1付近の奥にあります。

入口はこんな感じになっています。

軽く軽食を口に運んで、ゆっくりしていました。15時から搭乗開始のようなのでゆっくりできます。

ホグロフス(Haglöfs)

相方はいろいろ持っていますが、また「ホグロフス」のバックパックを持ってきています。

メニューは充実しています。あまり人がいないので選び放題なのですが、なぜか食欲が沸いてきません。昨日の暑さのバテ気味のダメージをまだ引きずっているようです。

これだけでも、結構な量です。

これだけでも、結構な量です。

ドンムアン空港行きは、定刻より早い出発?

搭乗受付開始15 分前になったので、ラウンジを出ます。ゲート5まで歩いて3分程度で着いてしまうので余裕です。しかし、もう搭乗受付は始まっています。雰囲気的に待っている人もいないので、最後のようにも感じ焦ります。

そら無いぜ!ラウンジ内のインフォもまだ始まっていなかったはず?

そりゃ無いぜ!ラウンジ内のインフォもまだ始まっていなかったはず?

とりあえず、搭乗をして機内に向かいます。

はい、15:00分には扉が閉まり滑走路に向かって離陸準備に入ってました。乗客が少なかったのだと思いますが、20分も早く出発したようです。

実際の定刻の時間にはカンボジアとタイの国境付近の手前じょうくうにいるようでした。

 

そのため、タイバンコクのドンムアン空港に到着が16:25分の定刻が、なんと16時には到着してしまっていました。

16時をすこしまわった時間ですでに機内から降りていました。

16時をすこしまわった時間ですでに機内から降りていました。

バッケージスルーなので、身軽と言うことでバンコクへ入国することも考えてしまいます。

思ったより早く着いたのでなおさらです。新千歳が23:55分ですので8時間ほどあります。これなら入国を断られることもないだろうと思います。

ただ、入国審査の様子を見るまでもなく空港内の人の多さです。今さっきまでいたシェムリアップとは大違いです。

あと、不安なのが戻ってきてからの出国の審査時間です。相方も疲れるからバンコク入国はしないと言っています。(昨日の夏バテの症状は私と同じようです)

賢明な判断だと思います。

新千歳行きが大きく変わる事はないと思いますが、往路で経験したシェムリアップ行きの再三にわたるゲートの変更や今経験した定刻を早めて離陸するなど、リスクが多少あります。

ラウンジと空港内の店巡りをすることにします。

ラウンジと空港内の店巡りをすることにします。

さらに、トランスファーの手続きをしてもまだ、出発ゲートが決まっていないように思いますし、決まっていたとしても変更することもあるように思います。と言うことで軟弱にもバンコク入国は、今回あきらめました。

時間です、新千歳へ

今回のクメール遺跡を訪ねる旅もいよいよ終わりです。AirAsia系のフライトは思ったより快適です。必要なサービスを求める質がそれぞれ人によって違いますから、評価は分かれるのは承知しています。

新千歳に到着

新千歳に到着

翌朝、少し遅れて午前9時をまわっています。国内のキャリアの機体を見ると安心です。

明日7日からは、仕事です。現実に戻る瞬間がここ新千歳空港のように曇って・・・。

反面、クメール遺跡を巡った旅の満足感が85%の達成感でしょうか。三回目のカンボジアの旅をこれで締めくくります。

それにしても、肌寒い。

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