JRを使って旅をしたくなった、なるべくゆっくりと・・・。
今年7月に行った仙台の旅で「ニッカウヰスキー仙台工場・宮城峡蒸溜所」の見学をしました。宿泊先の作並温泉がある作並駅から便利な送迎バスも用意されていたからです。
そのときの模様は、「定義如来 西方寺(じょうぎさん)」からの帰り道、宿泊先の駅に向かう途中に見学したときの模様です。
そのときの宮城峡蒸溜所限定の「ウヰスキー」の香りと味が身体に残っていました。無料の試飲は1:1の水で割るトワイスアップで、有料の試飲コーナーでは、ストレートに水を横に置いて飲むチェイサーで酔いを楽しみました。
完全予約制の見学ツアー「ランチコース」に参加
地元にありながら、何十年と行ってなかった「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」、マイカーを使えば1時間+αで到着します。しかし、試飲と言うことを考えれば「JR」に限ります。例えば、アルコールを飲まないとしても、旅として考えるとマイカーより楽しいという理由でもあります。
相方はお酒を飲まないので帰りの運転を任せるという手もあります。しかし鉄道の移動をもっとも希望したのは言うまでもありません相方です。しかも余市駅から徒歩2分程度ですし、このような場合は車を使う方が不便なことが多いです。
余市宇宙記念館「スペース童夢」をさすがに見学する時間は無かったのですが、館内はなかなか立派な施設です。
見学受付開始時間が近づいて来たので、来た道を戻ります。
石炭直火焚き製法
受付を済ませたら待合室で待機し、時間が来るといよいよ見学コースへ。
工場の修繕が進んでいてシートで覆われているのは残念ですが、大麦の燻煙乾燥ををする「キルン塔(乾燥棟)です。
ここでは、麦芽にピートを燃やして「スモーキーフレーバー」という香りを付けるようです。
次は、蒸溜棟へ足を運びます。
ここで、「仙台工場・宮城峡蒸溜所」との違いが、ポットスチルの形状で見て取れます。
人間に例えると、お腹周りがふっくらしているのが宮城峡蒸溜所のバルジ型です。
大日本果汁株式会社(ニッカ)
ウイスキーの製造には貯蔵という工程があります。それ故にニッカウヰスキーは、当時余市の名産品であるリンゴなどでジュースを製造販売していたようです。寝かせたウイスキーが市場に販売できるようになるまでは時間がかかるという証明でもあります。
近年、世界が日本の超高級ウイスキーを求める傾向が続き、長い期間樽の中で熟成されたブランドが、需要が生産量を上回ってしまっているようです。ちょっと寂しいと思うのは私だけでしょうか。
現在は「リタハウス」と呼ばれる旧研究室です。「日本で本物のウイスキーをつくる」と奮闘した場所なのでしょう。
旧竹鶴邸です。リタの故郷スコットランドの建築様式が外観からわかります。
貯蔵庫、こんなに奥行きあるんですね!
ウイスキーの心臓部の貯蔵庫です。入口の手前まで樽がありきれいに整列されているので、遠くが見えない、すっかり目の届くところまでが貯蔵サイズとばっかり思っていました。
貯蔵庫内の見学を終えて、建物のサイズを見ると・・・。
ランチコースは郷土料理の道産秋鮭の「ちゃんちゃん焼き」
食事をしながら、スーパーニッカ(無料試飲分)に同量程度の水を入れてトワイスアップで楽しみます。
余市蒸溜所の限定商品を購入
余市蒸溜所限定品では、購入本数が指定されています。JRで来ているので多くを求めることはないですが、2年ほど前まで続いていた高級ウィスキーの爆買いが少なくなっただけ安心です。
Suica、私たちの失敗
実は、往路でこの余市駅を目指したとき、札幌駅でうっかりモバイルSuicaで入場していました。当初予定していた便は、小樽の乗換で50分ほどあったので一度改札を通る予定でした。そのうちに、もっと乗換時間が少ない各駅停車を見つけたのが、そもそもの始まりでした。
乗換時間が短くなった事をいいことに、JR函館本線の小樽駅発ー倶知安行きに無意識に飛び乗っていたのです。
車内では、Suicaなどの電子マネーの取り扱いのない注意喚起をしていましたが、改札を通り、札幌ー小樽間を決済して、小樽~余市間の乗車券を買うのには、すでに時間が少なすぎました。
余市駅の改札窓口で事情を説明すると、処理としてはwebの情報通りでした。
その教訓を元に帰路となる復路は、余市駅から小樽駅の乗車券を購入して小樽で改札を出て、Suicaを使って入り直す事にしました。
私はKitacaができる前から、Suicaを使っていたのでそのままです。さらに後述しますが、札幌市電や地下鉄もSAPICAができていますが、そのままSuicaでも使えるので「Suica」ひとつに統一しています。
余市駅の駅舎内には、お土産売場などがありますが、クレジットカードや電子マネーといった観光客にとって必要なアイテムが使えないのは残念です。
余市駅は相当な人数の乗降客がいるように思います。
ここから長万部までの山線(函館本線)は、秘境駅があり、「銀山駅」・「比羅夫(ひらふ)駅」とマニアが集まります。
従来のマスツーリズムとしての団体旅行から、すでに個人旅行(オルタナティブツーリズム)が増えているなかで、地元の人以外で観光目的の場合は「現金」という発券ベースがネックになっているのだろうと想像します。
なぜなら、現金以外なら、ポイントが貯まり、そのポイントの基本をなすのが航空業界の「マイル制度」です。
からです。
その観光の利便性に気づかずに利用客が無いと言うのは、世界のインフラから取り残されて行くこと間違いなしです。
今なら、どんな田舎に行ってもタクシーの支払いさえ現金が必要なく、「QRコード」決済が導入されています。その側面には、ポイントが付与される支払いであるという事です。
おまけ:乗り鉄・撮り鉄、引退する札幌市電のM101
「西4丁目」電停から「循環:外回り」で自宅に戻ります。電停に着くと今発車した電車があるにも関わらず、乗車しない人達がいます。そして、いつもならこの西4丁目ではほとんどの人が下車するのですが、様子が違います。
札幌市内で使える電子マネー「SAPICA」があります。Suicaを使うことがでるので札幌の市電や地下鉄も共通のエリアとなります。
そう言えば、向かいの三越側やPARCO側の交差点からカメラを持った人達が数人います。市電がカーブする場所は撮影スポットです。乗車する時まで気づかなかったのですが、引退するM100形と分かったのは、乗降扉が両開きにスライドする車両だったからです。
なんであんなにカメラで撮ってるのか、不思議だったけどそう言う事だったのね。(…すかさずカメラを取り出し、降りたら絶対にホームから撮るぞ!)
そうか、10月31日に引退するM101に偶然乗り合わせたみたいだ!連結ができて親子電車と言われて乗るの楽しみだった記憶があるね!
ここ数年、「大井川鐵道」や「わたらせ渓谷鐵道」はては、出雲大社への宍道湖を走る「一畑電車」などなど旧車両が丁寧に使用されている姿を見て、このM101もまだまだ動態保存が可能なような乗り味でした。
整備コストの問題もあるので、新型車両の方がいいのでしょうけど・・・。
このような、旅の思い出をグッズにできます。
今回の旅で、こんな商品を企画しました。
鉄道愛好家に人気の鉄道情報満載のダイアリーは、毎年発行されています。
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