旅先の到着が遅い時間しかなかったり、帰りの時間は朝一番と言うような旅、ちょっとだけ滞在時間が多くなるだけで、スケージュールが充実してくることがあります。今回はそんな旅のプランを目指して仙台を目指します。
山寺の階段を登りサイボーグ009に会いに行く旅【1】
July 17,2021~July 19,2021
オリンピックが延期となる前に制作されたカレンダーに従って、二泊の旅に出ることにします。コロナ禍での国内旅行は、圧倒的に東アジアからの観光客が少なくオーバーユースになっていないところが最近目にする光景です。
こんな時だから、旅行業に就職した人達は、派遣に行こうがテレワークにあろうが、時間があれば貧乏旅行でもいいので旅を続けてほしいと思います。旅の素人がいうのもなんですが、旅のスケジュールは、旅行に携わってきた人が丁寧に作り上げてきたものだと思うからです。
新千歳から仙台空港へ一番早く行くにはAIR DOが最適だった。
久しぶりにAIR DOに乗りましたが、飲み物が提供されるフルサービスだったんだ、と思い出しまします。
この便に乗ろうと思うと問題があって、公共交通機関なら新千歳行きのバスは自宅近くのバス停に来る一番に乗車するか、札幌駅までタクシーを使い空港行きJR快速エアポートかです。
札幌駅からは、通常運行です。
それならばと、マイカーで空港近くの送迎付きの駐車場を予約しておいた方が便利でした。
一時間ほどのフライトなので、あっという間に仙台空港へ到着していました。
仙台空港アクセス線の空港内券売機で「仙台まるごとパス」を購入します。二日間使えるお得なフリー切符です。
また、このフリー切符には、お得なクーポンブックがもらえます。空港内券売機の購入の場合は、仙台空港駅の改札口の横にある窓口で「仙台まるごとパス」を見せるとクーポンブックがもらえます。
実は、定義如来へ行くルートはまだ決めていません!
「仙台まるごとパス」の範囲内である「定義(じょうぎ)」へは、仙台駅からバスを使うという予定を立てていた。空港駅からの乗車時間を余裕を持ってスケジュールの組み立てていたがらです。
ところが、もう一本早い便に乗って仙台駅に到着できそうです。そこで、検索し直すと1時間ほど早く「定義のバス停」に到着することができる乗り換えがあることに気づきます。急いでいる旅ではないですが、気温がかなり高温になりそうな天気予報を考えると、午前中の1時間は大きいです。
この経験は、東南アジアのカンボジアなどでオプショナルツアーを使った時に、午前中の陽が上がらないうちに見てまわりましょう、という事からです。
ホームの乗り換えや降車駅までの順番などが表示されて便利です。
バスは多少遅れてくることを覚悟していましたが、7~8分の遅れでした。また、定義までの通常のルートが使えず迂回するらしくさらに到着時間が遅れるようです。
広範囲に使えるお得なフリー切符だと思います。
定義に向かう人は多いようですが、この陸前白沢駅のバス停から乗車する人はいなかったです。
ほぼ、時刻表通りで到着しました。それにしても暑いです。工事で迂回したこともありますが、バス一台が通ることのできるような道で対向車と譲り合いながらの運転ですので、大変な道のりです。
定義さんへ
西方寺山門を目指していると、有名な定義とうふ店のあぶら揚げを求める人だかりがあります。朝4時起きでここまでほとんど空腹状態でしたので人気にあやかります。
最初は、混んでいて立ち食いで、醤油と七味をかけてサックっと味わいます。
もう早い時間から来ているのが山門前に来るとわかります。
山門に近づいてみると、彫刻の見事さが際だっています。
鐘楼堂には、このご時世でアルコール消毒液が完備されていました。
六角形の御廟貞能堂です。
貞能堂の裏手にあるのが、将軍地蔵で頭病みに悩む人がこの地蔵をお参りするといいようです。
天皇塚は、安徳天皇の遺品を埋めてその冥福を祈ったの場所です。
天皇の即位が一歳四ヶ月というから驚きとともに、壇ノ浦の戦いで平一門が敗北し、命を落とす歴史上最も短命だった天皇です。
その塚の上の植えられた二本の「欅(ケヤキ)」が、やがて一本の木になった事から「縁結び」のご神木となったようです。
この小高い丘に来る前にあった「長命水」をいただきます。清んだ湧き水はこの気温が高いこんな日でも、冷たく清涼感を与えてくれます。
平成11年(西暦1999年)のできあがった「大本堂」です。十二支の卯年で飛躍する意味があって縁起がいいですね。定義阿弥陀如の言い伝えとマッチしています。
五重塔へ向かいます。陽射しが厳しくなってきました。
長命水を使った抹茶を入れてくれます。その前に・・・五重塔です。
抹茶処やすらぎで注文をします。
暑いなかですが、温かい抹茶にしました。
冷たいミルク抹茶を頼んだ相方は、お菓子は付きませんがハート型のミルクシャーベットのような氷が浮いてアクセントになっています。
同じ建物の隣にある展示室「玉手箱」を見てバス停へ戻ります。13:18の「定義」発のバスの時間までまだ余裕があります。今日は作並温泉に宿泊予定なので、その方面で「まるごとパス」を有効活用できないか考えています。
熊ヶ根橋バス停で下車、ニッカウヰスキー仙台工場へ
こちらに来る時に乗車したバスの運転手さんに、帰りに作並温泉に行く方法を聞いていました。JRの仙山線は、快速などの止まる駅ならなんとか時間を有効に見ることができますが、それでも本数の少なさはちょっとした乗り継ぎができないことがあります。
そこで、バス路線を乗り継ぐ方法を考えていました。目的は作並駅です。
定義線の定義から熊ヶ根橋の区間はバス停が17の停留所となっていますが、どこでも乗降できるフリー区間となっています。そのため、初めて乗車する者にとっては、似たような「熊ヶ根」というバス停なんかあると降車ボタンを押したところで止まってしまします。
熊ヶ根橋という同じバス停ですが、作並方面行きは国道48号線にあるのでそこまで移動です。交通量も多いですし、日影がまったくなくバスが来るまで約50分もここにいると間違いなく熱中症です。
次のバス停の「熊谷駅前」までは徒歩で10分です。駅舎があるのでそこで陽射しは防げますし、ラッキーなことに駅前の国道を挟んで「セブンイレブン」があります。
国道48号線は、土曜日だからなのか車が混み合っていているように見える。仙台市営バス 840番「 作並温泉行き」は、仙台駅から向かって来ているのでバス停は40を数えます。はじめは多少遅れてもしょうがないだろうと楽観していました。
ところが、10分過ぎても来ない、15分過ぎても来ない・・・という状態で作並駅にまで乗車を諦めるしかないと計画変更です。
その理由は、ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所へ無料の送迎バスがJRの作並駅の到着時間に会わせてあるからです。
バスなので定刻に来るという事はないだろう覚悟していましたが仕方がありません。
タイミングよく?ニッカ橋を渡りかけた時に、作並駅からの送迎バスが入ってきました。この後、次の便は役1時間後ということで工場見学に間に合わない時間となり、送迎バスに乗車している人達が最終便のような感じです。
多少、歩きで行った場合15時の5分前くらいに受付ができるかな、と予想すると工場見学はできるのかなと不安になります。
ニッカウヰスキー仙台工場 宮城峡蒸溜所で試飲
ソーシャルディスタンスを取りながら、工場見学がはじまります。
実際の工場内は、ここに来て工場見学を楽しんでもらうとして・・・。
工場内の敷地には、電柱がないため電線がありません。すべて埋設され自然との融和など調和が取れるような作り方をしています。
熟成倉庫内です。
最後に試飲コーナーに行きます。相方はアルコールがダメなのでアップルジュースを飲んでいます。私は宮城峡蒸溜所のウィスキーを常温ストレートで試飲です。
どちらかと言うと、お土産コーナーにある有料の試飲コーナーに興味が移っています。
シングルモルト飲み比べでは、ルーティー&リッチが僅差で好みでした。
往路では乗り損ねた作並駅まで行く送迎バスが止まっています。
作並駅から本日泊まるホテルに連絡して送迎をお願いしてあります。
札幌から定義、そしてニッカウヰスキー工場となかなかヘビーな一日でした。ゆっくりと温泉に入って身体を休めます。明日は朝から「山寺」へ向かいます。天気予報は、今日と変わりなく30℃以上の気温となるそうです。
荷物になったりするので、購入は控えましたが、限定品は帰って来てから買うことにします。特に「ニッカ 宮城峡蒸溜所限定 ブレンデッドウイスキー 」は気になります。
また、仙台工場の生みの親とも言える竹鶴政孝氏の自伝の書『ウイスキーと私』をKindle版で読むことにします。
つづく・・・。