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熊ノ平駅「アプトの道」折返し地点までトレールしてみる。【その1】

アプトの道 廃線路をゆく

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廃線路アプトの道をテクテクと。Sep 19,2020~Sep 22,2020 【4】

終着駅の横川駅から「碓氷峠鉄道文化むら」の施設の中まで鉄道線路が続いています。

横川駅の終着点の線路はそのまま「碓氷峠鉄道文化むら」まで続いています。

横川駅の終着点の線路はそのまま「碓氷峠鉄道文化むら」まで続いています。その延長上の線路の一部は、トロッコ列車シェルパくんの運行に使われて今も活用され続けています。

横川駅から延びる線路は、廃線前の敷設のまま残されている。

横川駅から延びる線路は、廃線前の敷設のまま残されています。さらに線路は駐車場スペースも横切り、施設内へ続いていたので、今後横川駅へ再延伸するかのような気持ちにさせてくれます。

連休中とあって、「碓氷峠鉄道文化むら」前の駐車場はまもなく満車になってしまいました。

線路は駐車スペースも横切り、施設内へ続いていた。

9時開門に合わせて圧倒的にマイカーの来場が多く、すでに入口で列になっています。

横川駅をスタート、念願のアプトの道へ

昨日の「SLぐんま よこかわ」の時間帯に比べて、朝が早いためか横川駅は静寂を保っています。ここ数日で、何度もきた駅前ですが今日は、鉄道ではなく歩く道「アプトの道」がテーマです。

ここ数日で、何度もきた横川駅前

それでも高崎駅から信越本線にはカメラを持った親子などが乗っていたので目的は、「碓氷峠鉄道文化むら」にある鉄道車両の撮影なのかなと思います。

さあ出発です。晴天となり日にちを入れ替えて正解でした

確か昨日の午前中は雲行きが怪しく雨だったようでしたので、今日は快適に歩けそうです。晴天となり昨日20日と今日21日を入れ替えて正解でした(^_^)/

ウォーキング・トレール起点の看板横にある「碓氷峠道探訪」の地図はあらかじめ安中市のHPで確認済みです。

まず目に入るのは大きな「横川郵便局」です。

横川郵便局

舗装され整備された道が続いています。鉄道文化むらから峠の湯あたりまで歩く人も多そうです。

郵便局入口の前を左折します。

旅行者にとって、ATMのある場所がわかっているのは心強いです。

しばらく行くと、安中市観光機構横川オフィス(観光案内)がありアプトの道等の情報を得ることができます。

一度アプトの道から離れて旧中山道へ出て「碓氷関所跡」へ寄り道します。

碓氷関所跡へ

鉄道文化むらに展示されている車両が見えています。

関所跡の看板に沿って細い路地を通り突き当たりが旧中山道になります。

突き当たりが旧中山道

多くの人はアプトの道をそのまま進んでいきますが、北海道人にとっては江戸時代に最北な場所と言われた山越内関所(現在の山越郡:渡島総合振興局ーJR函館本線山越駅が関所イメージを残す)ぐらいしか思い浮かばないので興味をそそります。

旧中山道に出ると左の方向に進みます。

旧中山道に出ると左の方向に進みます。

高台にあり見渡せるロケーションであることがわかります。

石段を登ると碓氷関所跡となります。

石段を登ると碓氷関所跡となります。こちらは裏手の階段になります。

この関所跡の写真を撮っていると、気になる表示を見つけてしましました。

碓氷関所八幡跡の矢印と比較的整備された道に幟があります。

碓氷関所八幡跡の矢印と比較的整備された参道に幟があります。

八幡跡に到着しました。石のやしろのようです。

石の祠があるようです。

八幡社は、要約すると「明治二年の廃関の後、転座合祀された跡に大正八年地元の人が石造の稲荷のやしろを新たにもうけた」と書かれています。

関所八幡跡について書かれていました。

八幡社は、簡単に要約すると「明治二年の廃関の後、転座合祀された跡に大正八年地元の人が石造の稲荷のやしろを新たにもうけた」と書かれています。

この場所まで登ってきても、アプトの道の高さとあまり変わらない感じですが、思った以上に高さを稼いでいました。

八幡跡から望む展望

八幡跡から望む展望

碓氷関史料館が関所内にありましたが、休館日の祭日である敬老の日にあたっていたため見る事はできませんでした。

碓氷関史料館

碓氷関史料館の前には、おじぎ石とあります。手をついて通行手形を差し出したようです。その石の表面は、すり減ってくぼんでいます。

おじぎ石

おじぎ石

と言うことで、現代風に通行手形を出すとしたらスマホを使ってですかね?

当時のスタイルをまねて、現代風にアレンジすると手を石に添えて「QRコードの通行手形」の画面を見せて許可をもらいます。のようになるのかな?

手を石に添えて、QRコードの通行手形の画面を見せて許可をもらいます。

こんな事をやっている場合ではないのです・・・先を急ぎます。旧中山道を少し進みアプトの道へ戻ります。

旧中山道を少し進みアプトの道へ戻ります。

猿事件発生!

線路の上の高架線を奇妙な声を上げながらスタスタと歩いてきます。

線路の上の高架線を奇妙な声を上げながらスタスタと歩いてきます。

見事な綱渡りです。

上信越自動車道が頭上で交差するのを過ぎても、長い直線道は続いています。勾配も緩やかなので多くの人はウォーキングのような感じで歩いています。

 アプトの道は、ずっと直線が続きます。

アプトの道の横の線路は、信越本線の廃線後もトロッコ列車シェルパくんが「とうげのゆ駅」までそのまま使われています。

アプトの道は、レンガ造り

起点から30分で歩ける旧丸山変電所に到着するのに、1時間近くかかっていました。鉄道文化むらの屋外に展示された車両がアプトの道から見られるのも一因で、写真をたくさん撮りたくなります。

富岡製糸場も重厚なレンガ造りが印象的で時代をあらわすのかと。

旧丸山変電所前にあるトロッコ列車の駅「まるやま」です。

群馬県の世界文化遺産の富岡製糸場もレンガ造りが印象的であるように、明治の西洋技術を取り入れた建築のように歴史を感じさせます。

そろそろ「ぶんかむら駅」から今日の始発トロッコ列車シェルパくんの発車時刻だと思います。ホームの擁壁もやはり「レンガ積」で作られています。

まるやま駅はぶんかむら駅からの往路だけ停車します。

ただし「まるやま駅」は「ぶんかむら駅」からの往路だけ停車します。(Xperia5より(W)超広角モードにて撮影)

あの森村誠一の推理小説「人間の証明」の「キスミー」で有名な霧積(キリズミ)温泉のある上流付近から流れてくる霧積川は、この「碓氷峠トロッコ列車線」と交わる橋梁が見えてきます。

ここが霧積川橋梁(りょう)のようです。

霧積川橋梁(りょう)

1977年10月8日に角川映画として「人間の証明」は公開(PrimeVideoのレンタルで視聴できます)されました。分割民営化したJRとなる前「三公社五現業」時代の「国鉄(日本国有鉄道)」の頃ですから古いですね(-_-;)

2017年放送のドラマスペシャル版の「人間の証明」も見応えがあり、この小説が傑作ということが分かります。

DVDなどメディア化もされていますが、Amazon Prime Videoなら、家に居ながらにして配信レンタルもできますね。

故 松田優作さんのフレーズが蘇ってきます。

─ ─ 母さん、 僕 の あの 帽子、 どう し た で せ う ね?

ええ、 夏 碓 氷 から 霧 積 へ 行く みち で、

谿谷 へ 落とし た あの 麦稈 帽子 です よ ─ ─

森村 誠一著:人間の証明 (角川文庫)

(西条八十 詩集-「帽子(ぼくの帽子)」より)

アプトの道の最寄り駅JR横川駅の看板。

アプトの道の最寄り駅JR横川駅の懐かしい看板は、かつて強烈な映画のCMのキャッチフレーズを思い出します。

峠の湯の手前で、一度線路の下をくぐります。これは「アプトの道」のために後から作ったのか「コンクリート」製です。

明治ならレンガを大正なら石積みという原則から想像してみます。

平成8年(1996年)から「アプトの道」の整備計画が始まり、平成13年(2001年)に横川駅めがね橋が完成しているので、トンネルなどの材質に使われたのは、昭和以降ですから後から作られた物でしょう。

背の高くない私なら大丈夫そうですが、その高い人は頭上注意です。

背の高くない私なら大丈夫そうですが、その高い人は頭上注意です。

通り抜けると、峠の湯とトイレの案内板があります。このような閉鎖された空間から出てすぐに道標があるので安心です。あと少しで通過目標地点の「峠の湯」です。

あと少しで通過目標地点の峠の湯です。

左横に見える階段を登るとトイレがあります。ここを過ぎると「めがね橋」を駐車場まで降りるまでないと思います。

トロッコ列車の復路の始発駅「とうげのゆ駅」を尻目に先を急ぎます。「とうげのゆ」駅にはすでに数人待っています。下りは到着していないので上りの始発ですかね!

「とうげのゆ」駅にはすでに数人待っています。下りは到着していないので上りの始発ですかね!

アプトの道の折返し熊ノ平、10のトンネルを越えて

峠の湯を過ぎて、国道18号線旧道が高架で交わる地点を過ぎると1号トンネルが見えてくる。この付近からドライブイン(碓氷峠の力餅で有名)の看板に沿って右折し、県道56号線を徒歩で2時間半ほど辿れば先ほどの人間の証明の舞台となった「霧積温泉」です。

トンネルを見るとその線路の年代がある程度わかります。明治に作られたものは、先ほど見た旧丸山変電所のように「レンガ」が使われています。昭和になりコンクリート技術で主なトンネルが作られているように感じます。一号トンネルに着きました。

1号トンネル

トンネルをぬけてすぐに「中山道」への案内板があります。少しだけ階段を登ってみたら、(旧)18号線へ降りられるようです。また、一度降りて少し戻ると「旧中山道」の分岐があるようです。

しばらく進むと二号トンネル手前に「第二橋梁」を渡ります。第二橋梁も、めがね橋のようにレンガ造りです。

第二橋梁もめがね橋のようにレンガ造りです。

草の茂みの横からのぞくと、レンガ色が見えます。この時代(明治)の建造物はレンガ積みが多いように思えます。

二号トンネルもレンガで構成されています。

2号トンネルもレンガで構成されています。

さらにトンネル内部は、レンガの表面を鉄筋とコンクリートで補強してあります。

鉄筋とコンクリートで補強されていた。

鉄筋とコンクリートで補強されていた。

この二号トンネルを過ぎると「碓氷湖」に降りる案内板が見えてきます。

碓氷湖湖畔に降りていくとトイレがありましたね。

碓氷湖湖畔に降りていくとトイレがありましたね。

碓氷湖は安中市で発行する道ガイドによると、徒歩で湖畔一周20分とあります。

駐車場に降りて行く道があります。

駐車場に降りて行く道があります。

めがね橋にも駐車場がありますが、30台弱なので今日は混み合っているようです。この碓氷湖の駐車場に止めてアプトの道へ入る人達も多そうです。

そのような点を考えると、アプトの道は、横川駅を起点としていますが、マイカーなど車を使えば、「峠の湯」・「碓氷湖」・「めがね橋」そしてアプトの道の折返し点のある「熊ノ平」それぞれの駐車場からの入口があります。

要所を決めて効率良くまわる事も可能かもしれません。

三号トンネル手前にアプトの道の頭上を横切る国道があり、鉄道が車道に変わっていくさまを見ることができます。

3号トンネル手前にアプトの道の頭上を横切る1国道があります。

少し前よりも、車の数が多いように見えます。ここからゆっくり歩いて30分ほどの「めがね橋」付近は、車が渋滞しているように思えます。

ゆるいカーブの先に三号トンネルが現れます。ここは、次ぎの四号トンネルまで見渡せるので不安はありません。

3号トンネルから4号へ距離間がつかめて歩きやすい。

三号トンネルから四号へは、ここからでも目視できるので距離間がつかめて歩きやすい。

四号トンネルの前は比較的広い空間で開放感があります。そして三号と同様に比較的短いように思えます。

4号トンネルも比較的短いように思えます。

ゆっくりと登っているような実感がこの四号トンネルあたりからあります。ただ、急坂などの極端なところはないので、子供連れのファミリーも歩けます。うって変わって五号トンネルは、ゆっくりと左カーブとなり見通しがありません。

5号トンネルは、ゆっくりと左カーブで見通しありません。

このトンネルの向こう側には「めがね橋」があります。これまでのトンネルとは違って長く、外気とは明らかに違った冷たい空気があります。

これからの季節は「つらら」が・・・

これからの季節は「つらら」が・・・この看板が、このトンネル内の冷えた環境がわかります。今日は晴れていて汗ばむ陽気なので、クーラー効果で快適でした。

トンネルを抜けるとそこには、碓氷第三橋梁の上に到着しました。どこから来たの?と思うくらいの人出に驚きました。

久しぶりに見る観光ガイドさんのツアー旗を先頭に歩く団体もいます。めがね橋の上に到着、よく見る風景は下に降りないと見られません。

めがね橋の上に到着、よく見る風景は、下に降りないと見られません。

めがね橋の上に到着、人が一気に増えました。これだけの人がいると「密」になりやすく、めがね橋の駐車場から来ている人達の6割くらいは「マスク」をしているように感じます。

アプトの道を歩いている人の大半は、持参しているけど着けていませんね。

めがね橋に到着、人が一気に増えました。

私達も、酸素不足で体調を悪くするリスクのほうがよっぽど迷惑がかかるので、マスクをせずに歩いてきました。ただ、どんな事を基準にする人がいるのかわからないので、無用なトラベルは避けたいと思いポケットに「密閉ジッパー付」の袋に入れたマスクを取り出して装着していました。

後半は【その2】へ続きます・・・。

 

熊ノ平駅「アプトの道」折返し地点までトレールしてみる。【その2】
廃線路アプトの道をテクテクと。Sep 19,2020~Sep 22,2020 【5】 アプトの道、めがね橋から見る風景 アプトの道は、信越本線の旧線を旅しています。名前の通り「アプト式レール」が引かれていたところです。後に粘着式レールになり...

 

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